2009年03月01日
天地人・第九回
謙信死す
毘沙門堂へ籠もっていた謙信が倒れた。
関東出陣を目の前に上杉謙信(阿部寛)が倒れ春日山に衝撃が走る。
謙信が倒れた事により場内は混乱するが、そこに景勝(北村一輝)と景虎(玉山鉄二)が現れる。
景虎は騒然としている家臣に毅然と家中一体となるよう言葉を発し、城内を鎮める。
景虎は景勝にも一言言うよう促すが景勝は何も言わない。
その様子を見ていた北条高広(新井康弘)と柿崎晴家(角田信朗)は城からの帰り、景虎を支持し越後の主とすることを決め、その為に動き始める。
夜、兼続(妻夫木聡)は仙桃院(高島礼子)に頼み込み、謙信の看病を手伝う。
謙信が倒れて4日。
仙桃院はお屋形さまはもう助からないだろうと兼続に話しだす。
そして、謙信がいなくなった後、跡継ぎを巡り越後が景勝と景虎によって争われる可能性があることを。
謙信は自分の跡を誰が継ぐか決めてはいなかったのだ。
そんなとき、謙信の意識が戻る。
仙桃院はすぐさま兼続に医者を呼ぶよう言うが、謙信が兼続に言うことがあるとわかった仙桃院は兼続を呼び、謙信の言葉を聞くよう促す。
息も絶え絶えな謙信は最期に兼続へ“そなたの義”と言い残し、この世を去る。
上杉謙信享年49歳であった。
一夜明けて春日山城へは越後の諸将が次々と集まり、景勝の家老、栗林政頼(平泉成)や深沢利重(鈴木正幸)も駆け付ける。
城内は目下、上杉家の家督争いの場と化していた。
景勝を掲げる上田衆。
それに対し景虎を支持する北条や柿崎によって評定の場は紛糾していた。
そこへ妙椿尼(萬田久子)が現れ、お屋形さまからの遺言により、景勝が家督を継ぐと言い渡す。
後日、仙桃院へ直江家の使命として嘘の遺言を言ったことを話した妙椿尼はこれ以上上杉の家中が乱れないようにするためだとも話す。
仙桃院はこの嘘を真とすることを決め、兼続を呼び寄せる。
兼続は遺言が嘘だった事に動揺するが、仙桃院の覚悟にこの嘘を突き通す事を決意する。
こうして嘘の遺言は仙桃院、妙椿尼、お船(常盤貴子)と兼続の4人の秘密となった。
去りぎわ、お船はこのままではおそらく決着がつかない事を見越し、もし戦いになった時に、自分は直江家の者として景勝を支える事を決意していると兼続に伝える。
そして兼続も景勝の為に身命を捧げる覚悟があることをお船に伝える。
お船は頼もしくなってきた兼続に微笑みを向け、何かあればそなたを頼ると言い残す。
景勝のもとへ戻った兼続は自分は北辰の星景勝に使える北斗七星であり、北辰の星はただ一つだけである。
ゆえに景勝が上杉家の大将であると伝え、景勝と兼続は運命を共にすることを誓いあった。
夜、城内で謙信の葬儀の準備に追われていた兼続と与七(小泉孝太郎)は物音に気付き様子を伺うと、なんと柿崎晴家が景勝の屋敷に夜襲を仕掛けて来たのである。
上杉家、そして越後の騒乱の火蓋がついに切って落とされた。
この第九回にして戦国の名将、越後の龍。上杉謙信がこの世を去ります。
上杉謙信には2人の子景勝て景虎がいましたが、家督を継ぐ相手を指名していませんでした。
それによって後世に語られる“御館の乱”が幕を開けます。
兼続、そしてお船は景勝を支え2年にも及ぶ争いに身を投じます。
少しずつ頼もしくなってゆく兼続にお船の見る目も変わり始めます。
そして謙信が息を引き取るシーンで兼続に残す言葉。
それは謙信が越後の行く末を兼続に任せたともとれるまさに遺言でした。
次回
第十回・二人の養子
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Posted at
2009/03/01 23:13:52
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