夢を、ありがとう。
「自分たちが本当に欲しいクルマを出そうじゃないか」。
1999年・第33回東京モーターショー。そこで「KOPEN」の名で出品された一台。
「光と風とひとつになって、思いのままに駆ける楽しさを、誰にも身近に」。
技術者たちの強い想いを凝縮したその小さなクルマは、見る人の心を惹きつけた。
「ぜひ市販化を」。それは多くの人の夢になり、歴史に刻まれるクルマをという
ダイハツ全社の夢になった。可能性の模索、数限りない試行錯誤。部門や世代を超え、
実現の夢を追った。機械では困難な生産工程のために、手作業の専用工房も新造した。
2002年6月、Copen発売。そして、それから10年。時代の激流にあって、
Copenは褪せない価値により、一代で10年という、国産車ではきわめて稀な足跡を残した。
私たちがつくりたくて、つくりたくて、たまらなかったクルマ。
それを愛していただける方があればこそ、喜びを持ってつくり続けることのできた歳月。
夢をいただいた10年。その感謝を手に込め、いま、記念の特別車を組み上げます。
以上、コペン特別仕様車10th Anniversary Editionカタログより。
少しいつものブログとは違うトーンで書きたいと思います。
私のコペンとの出会いは、一昨年の11月。
子どもたちの通園や通院でフィットを使うことが多くなり、冬を目前とし通勤用のクルマとして、軽自動車を探していた。通勤用だから・・・と、MT車を探させてもらった。セカンドカーになるため、軽自動車にすることは決まっていたので、半ば必然的に今のコペンを契約。二人乗りも妻から許可が出た。「どうせ、転勤して必要なくなったら売却するんだから・・」と妻は言っていた。
確かに私もそのつもりだった。走行距離は12万を超え、平成16年登録車。たぶん長くは乗れないのだろうと思っていた。
コペンが納車され、毎日の通勤が楽しくなった。初のMT車、ターボ車、オープンカー。
年式はまさほど古くないものの、車両全体にガタがきているように感じたが、MT車と軽4気筒エンジンとターボのフィーリング。古さは感じさせなかった。
毎日の通勤。
朝の通勤は、眠気の残る身体を一新、楽しく軽快に走った。
夜の帰路は、疲れた身体、滅入ることがあった日でも、それを忘れさせてくれる楽しさがあった。
休日のオープン走行。
底抜けに気持ちいい。最初は慣れなく、恥じらいもあったが、軽快な走行、気持ちいい風・・・。
オープンカーの素晴らしさを満喫した。
そしてサーキット走行や峠走行。
フィットは家族用なので、サーキット走行や峠走行はしていなかったが、コペンはそれを可能としてくれた。新しい仲間と楽しい時間を共有できた。
今後、職場の転勤があるのだと思う。購入時に妻が言っていた「売却」の2文字が脳裏から離れない。離すわけにもいかなかった。
そこにきて、2012年4月2日。
「ダイハツは2012年8月末で軽オープンカー[コペン]の生産を終了する」と発表。
ついに来たか。
雑誌などでは前々から噂はあったし、時代の流れに逆らい10年間も作っていたことに敬意を表したい。たかだか1年半程度のコペン車歴ではあるが、心からそう思った。
今、所有しているコペンを売却までの間、大切に乗ろう。改めてそう強く想った。
しかし、やはりネット上での意見が気になる。見ないようにしていたつもりが、現コペンオーナーの悲痛の想い、生産終了を惜しむ声・・・時間を忘れて読んでいた。
JB-DET型エンジン、軽4気筒ターボ、国産電動オープン・・・コペンの生産終了により、この世から無くなるものが多いことが解った。
コペンの後継モデルで噂される「D-X」。これはコペンの後継であってコペンではないのだろう。
生産終了でコペンが消えるわけではないが、新車で購入することができなくなる。
当たり前のことだか、やはり寂しい。心の底から想った。「寂しい」そして「惜しい」と。
この感覚・・・近年にもあった。ホンダからタイプRの名前が消える。シビックタイプR(FD2)だ。
4ドア仕様で、家族持ちの私にも・・・と考えた時期もあったが、マニュアル車を運転できない妻を考えるとメインカーとしては困難を極め、検討の余地すら無かった。そして生産は終了となった。後悔することすらできなかった。
「唯一無二」。コペンをそんな表現で書かれている記事を拝見した。確かにそうだ。
10年経過した内装は、古さを感じさせる。乗り心地も硬い。車重も軽自動車としては重い。燃費も悪い。二人乗り、狭い、荷物が積めない・・・不便な要素を上げるといくらでも出てくる。
しかし、やはり「唯一無二」。
こんなに気軽にオープン走行を楽しめ、軽快に走り、ドライバーの心が躍動する車は、現行車ではないのではないか。AZ-1、ビート、カプチーノなどが、今でも中古市場では高値で取引される。その意味が良く解った。
コペンを乗り始めて約1年半。冗談半分で「最終型のコペンに買い替えたい」。そんな話も友人としたこともあった。
私自身、普通のサラリーマンであり、妻は一生専業主婦を希望。子どもは6歳と2歳になった。これからのマイホームの計画も最近では出始めている。
コペンの生産中止・・・それを聞いたところで買い替えることなんて、できるはずもない。
そう、元よりコペンは今だけの一時所有。転勤を機に売却の予定なのだ。
もちろん今のコペンに愛着もあるし、手放したくはない。しかしそれは無理な話である。
だが、頭では解っていても、ダイハツのホームページを見てしまう。
コペン最後の特別仕様車「10th Anniversary Edition」
現在所有しているコペンとの入れ替えてでも、「これを手に入れられたら・・・」そんな非現実的な妄想が頭をよぎる。
MT車で182万円。値引きは期待できない。諸経費を入れて200万円といったところか。
最近発表となった、86、BRZの値段を鑑みても、あまりにも高い。いや、むしろこの金額ならコペンではなく、グレードによってはそちらが買えるのではないだろうか。
私も妻もローンがひどく嫌いなので、過去所有の車でローンによって購入したものはない。
たぶんこの先もそうなのであろう。当然、こんな金額に手が届くはずもない。
諦めよう・・・。今のコペンを大切に乗るだけだ。そして転勤と同時に売却になるのだろう。
再び頭をよぎる想い・・・。「寂しい・・・」「惜しい・・・」やはりこの想いは拭いきれない。
門前払いの却下を覚悟で妻に相談を試みた。
「コペンは生産終了となる。可能であれば買い替えて、この先10~20年、できれば可能な限り所有してみたい」。
当然妻からは検討の余地なく反対。却下。当たり前だ。
これから子どもたちの学費やマイホームの資金等々を考えると、自分好みの車を2台も所有し、その他の趣味や嗜好も楽しみたい。土台、無理な話である。
「自分なりに趣味や私生活に制約を考えた。これをもって、コペンを買い替え、そして所有を続けさせてくれないか」。
妻は、少し考えた後に、渋々と了解を出してくれた。
「ありがとう。これから頑張るから・・・」
私はそれしか言えなかったが、普通に考えて裕福なはずもない私の家庭で、これほどまでに私の趣味である車に理解を示してくれたことに心から感謝したい。
「本当にありがとう」。
10年間の時代の激流のなか、コペンを作り続けたダイハツ。
コペンに出会うことができた今の環境。
そして、私の趣味を理解して、信頼のうえで回答をくれた妻。
本当に心の底から感謝したい。「ありがとう」。
コペンの最終特別仕様車、シリアルナンバー入り500台限定生産
「10th Anniversary Edition」を契約。
この押印は、コペンの契約と同時に私自身が決めた制約事項への「誓約」の押印だ。
今の時世や家庭環境を考えると、自分の好きな車を2台も所有するために必然的な制約。
しかも自分自身で定めたものだ。絶対に違反があってはならない。
自分への戒めを兼ねて、写真を撮った。
現在所有しているコペン。手放したくはない愛着がある。しかしコペンを一生大切したいという想いから乗り換えを決意できた。今までありがとう。そして、次のコペンも同じように大切にします。
最後に「本当にありがとう、大切にします」。
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・・・と、戯言の長文をお読みいただきありがとうございました♪
ヾ(*´∀`*)ノ゛キャッキャ
4月2日のダイハツの発表を受けて、何度かダイハツ店頭へ行きましたが、コペン・・・ものすごい勢いで売れてるそうですね♪
4月2日から数日で現行モデルのアルティメットエディションとアクティブトップは完売受注終了。
「10th Anniversary Edition」は500台限定生産で、すでに100台以上の受注があるとか。スンゲー(゜ロ゜)!!
それだけ惜しまれる名車ということかな?(T-T )( T-T)モッタイナーイ!
【↓本当の妻との会話↓】
A「ね~コペン買い替えて、ずっと乗ってたいんだけど・・。」
妻「アホじゃねーの!んな金ねーわ!」
A「タバコやめるし、晩酌も減らすからさ~・・
お小遣いで少しお金返すし、お願いお願い!」
妻「何回禁煙失敗してんの・・」
A「今度こそホント!約束破ったら即売却でイイから!」
A「限定最終生産車だからプレミアつくかもよ・・・」
↑上記×3日間!(笑)
A「コペン・・売り切れで無くなっちまうよ~(T-T )( T-T)」
妻「ちっ!・・約束破ったら、即効で売るかんね!」
A「( ̄ー ̄)ニヤリッ ハンコ貸して♪」
↑上記が昨晩(笑) 少しお酒をたくさん飲ませました。(*´∀`)クスクス
少しこの後の新ビートも気になったのですが、たぶん電動オープンではないんだろうし、スポーティ過ぎる外観予想図。
Aはこのニコニコ顔のコペンが良いんだと思います!
っということで、コペン最終特別仕様車「10th Anniversary Edition」を
MT車で契約!
納車?・・・わかりません(笑)
オプション?・・・マットのみ(笑)
色?・・・カタログのまんまパールホワイト(笑)
パーツ引継ぎ?・・・どーしましょ?(笑)
4月2日の発表後、先ほどの契約まで中5日。詳細を検討している時間はありませんでした。(*´∀`)クスクス
当面フィットの乗り換えはできなくなりましたし、欲しい車がないので
計画すらありません。(笑)
これからはフィットとNEWコペンの2台体制になります♪
これからも引き続き、お付き合いのほど、よろしくお願いいたします!(≧∀≦)♪