中学に入って出会った教科に「技術・家庭科」があった。
基本的に、男子は技術で木工・金工など工業技術を学び、女子は食育・裁縫を学ぶアレです。
今書いていて、ジェンダーレスやLGBTQな昨今、果たして微妙な方々はどれを選ぶんだろうと、余計な心配が脳裏に…(汗
ま、ともかく技術の時間は工学センスというか、手先の器用さが如実に表れる瞬間でして、おおむね4つのタイプに分類されてしまっていました。
1番は、熱意があって要領よく手先が器用なタイプ、2番目は熱意はないけれど真面目で慎重なタイプ。3番目が熱意はあるけれど、どうにも要領悪く手先が不器用なタイプ。で、4番目は何となくやってるが、やっぱり何事もうまくいかないタイプ。
当然私は3番目の不器用で要領がイマイチなグループでした。
ノコギリは真っすぐ引けない、カンナは引っかかる、釘やネジは曲がる…。。。
「お前はもうちょっと慎重に見極めてから、物事に取り掛かるとイイんだが」といつも先生から残念そうに呟かれる、そう、・・・口だけが動いて調子が良いだけが取り柄のグループでした。
今期の冬は暖冬、なんて気象予報士は叫んでますが
そんな言葉をハナから信じるほど甘くはない。
こちとら生まれ持っての寒冷地、積雪上等の住人です。冬将軍をお迎えする前に、我が家のTODOリストの筆頭を片付けたいと思います。
それは断熱・内窓装備!
リフォーム申請で補助金バック!…なんてシッカリしたものじゃなく
そもそも原資がままならない事情により、YouTube先生推奨のプラダン樹脂内窓にチャレンジです。
クルマDIYがサッパリな自分自身の手慰みにも打って付け、密かな達成感も味わえる一石二鳥のプランです。
用意するものや手順は、ググればいくらでも見つかるので割愛(笑
要するに樹脂枠やレールをノコやカッターで切って、両面テープで貼り付ける、簡単に言うとソレだけ。
誰でも躊躇なく出来る作業ばかりです。
ところがグループ3の実力は伊達ではなかった…(涙
同じ長さに切ったハズが、微妙に長さが違い面も斜めに。。。
毛羽立った切端をカンナ処理しようとして欠ける。。。
カッターで直線に引いたつもりが、途中から放物線を…。。。
はるか昔の遠い自分に戻ってます(笑
肝心の窓面は、プラダンは紫外線で劣化すると聞いたので
わざわざ中空ポリカ板を取り寄せて使ったのですが、
これがなかなかのクセモノ。
こんな感じで、四角断面のチューブがフラット板になってます。
タテ目は比較的切りやすいけれど、横目は幾重もの断層がカッターの進みを邪魔します。7割の深さで切ったら途中でパキッと折ると良い、みたいな事も聞きかじって真似してみたら一部欠けてしまったり(汗
とにかく七転八倒、思うように進みません。あげく組み込み・取付時に数ミリ差で嵌らない、とか(爆
中空ポリカや樹脂枠関係は、工業製品なので寸法はハッキリしています。
ところが、切ってみると微妙に寸法が合わない…なんて事があったので中空ポリカをマジマジと観察してみました。
並べて見たら、横幅がモノによって微妙に違います。。。
(タテ寸法は比較的ズレが無い)
判りやすいようにマスキングテープを貼って比べてみました。
オイオイ、5㎜も違うじゃんかよ!?
クルマ系の工業部品の精緻さに馴染んでいる私にとって衝撃です。
なんでも木工・材木寸法ではままある話らしく、5㎜なんて許容範囲もイイとこらしい。
それを大工が帳尻合わせて加工して、上手いこと組み立て、微妙なズレを内装職人が納めるのが一般的だとか。「郷に入れば郷に従え」ですかね。
とにもかくにも何とか組み込みました。
先日の電動ドリルやらワークライトやらも大活躍!
ただ残念なことに入荷待ちの下レールが届かないので、下の方がグラついてますが(笑
出来上がった内窓を眺めていたら
久しぶりに触った大工道具に愛着を覚え、カンナの刃研ぎでもやってみるかなとか、ノコギリには細目と荒目があったんだっけか?とか、しばしあの冷んやりした技術室の佇まいを思い出したグループ3でした。
Posted at 2023/12/03 23:28:36 | |
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