無限地獄に身を投じる男

それは仕事の訪問先で起こりました。

ワケを話すと長くなるんですが、倉庫っぽいところで待たされたので待ってました。

すると、あるものがワタクシの目に飛び込んできたのです。

片隅に無造作に置かれたプチプチです。

倉庫で待たされると言えば退屈。

退屈と言えばプチプチ。

これは、生き物が呼吸をするのと同じくらい当然のことです。

この誘惑に打ち勝てる者が、一体どこにおりましょうや。

フラフラと夢遊病者のようにプチプチを手にとるワタクシ。

しかしここで、ある考えが頭をよぎり正気を取り戻します。

「これ、プチったら器物破損になるよな・・。」

「そんなことしたら、最低でも出入り禁止は避けられないな・・・。」

「いや最悪、通報もありえるかも・・・自分が見かけたらするし・・・・。」

というワケで、待ち人が来るまで息を止めて過ごしました精神的な意味で。

辛いなんてレベルじゃなかったですね、マジ発狂寸前。

プチプチ・・・恐ろしい相手だった。

鋼の意志を持つオレをここまで追い詰めたのは、お前が６４,１７２番目だぜ。

なので遅ればせながら、こういう非常事態に備えて無限プチプチを買おうと思います。


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