初日は、雨には降られなかったものの快晴とはいかず、時折薄日が差す曇り空が広がる天候でした。
天気予報では2日目も快晴とはいかないようでしたが、それでも早朝の北アルプスの山々を拝めるのではと期待をしつつ翌朝目を覚ましました。が、天気予報は当たり、雲に覆われた朝でやはり北アルプスを眺めることは出来ませんでした。
それでも、白樺はじめまわりの樹々の青々と色づいた自然のカーテンのような葉、そして朝早くから鳴いている「カッコウ、カッコウ・・・・」という山に響く声には癒されます。
自宅では味わえることのない自然の恵みに、やっぱりここは良いと思わずにはいられない朝でした。
久々の4日間のキャンプですから、以前なら1日は美ヶ原高原の王ヶ頭、王ヶ鼻までトレッキングを楽しもうとなるんですが、今回は、ここまで色々あったこともあってか、のんびりとこの自然環境に身を置こう、キャンプそのものを楽しもうと思っていましたので、どこへも出掛けず、ただ、テントかその周りにいるだけ、せいぜい焚き火を楽しむくらい、あとはキャンプ飯にアルコールを口にするという、ほんとにのんびりゆったりしたキャンプとなりました。もしかしたら歳のせいもあるんでしょうかね?(笑)
この日、お昼は冷凍の餃子(いわゆる浜松餃子というものです)、既に解凍が始まり形は大きく崩れ、餃子もどきのような格好してましたが、味は餃子そのもの。
ところで、この餃子を焼いた鉄板は厚さ4.5mmの天板、威力大でしたね。外はパリパリ、中はしっとりで誠に美味しい餃子となりました。

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料理ついでに話を続けますと、夜は肉料理です。「ふもとっぱら」でも食べた「そのまんま肉バーグ」、美味しくて美味しくて・・・。再び持参しました。今回は、鉄板で焼きまして、肉の熱さが持続されますから、これまた美味しい!こりゃ肉は鉄板ですね。
そして肉となれば、赤ワインです。随分前、都内に住んでいた頃買ったままワインセラーに入ったままになっていたワインのうちの一本を持ってきました。2006年とあるのでかれこれ20年近く前のカリフォルニアワインになりますね。もうすっかり忘れていました。もちろん美味しかったです。
この日は、天気予報どおりで夕刻から雨が降り出してきまして、気温もどんどん低下。
雨は深夜も降り続き3時頃まで続いたでしょうか、タープを叩く雨音がずっとテントの中に響いていました。
そして3日目の朝、雨は止んだのでひょっとしたら晴れ渡ってきたアルプスの山並みが見られるかもと、期待をしてテントの外に出たのです。が、ダメでしたね。
それでも、少し時間が経過すると、雲が切れ、わずかに山の稜線が見えてきました。
この日は、雲が多いとはいえ晴れましたので、午後になって見えている北アルプスの山々をスケッチしてみました。
「ふもとっぱら」キャンプ場で描いた「毛無山」以来です。
絵は描いてみると出来はともかくやっぱり楽しかったですね。
3日目の夜、時間の経つのは早くもう最後の夜。この日もやはり寒いので、夜は寄せ鍋で暖まりました。
鍋といえば日本酒、それも熱燗です。松本市内で買った純米酒「真澄」を燗しまして、これまた美味しくいただきました。チロリも持参していましたのでね(笑)。「真澄」も美味しいですねえ〜。
そしてとうとう最終日4日目の朝を迎えました。
毎日朝は寒いので、テントの外へ出るとすぐ「焚き火」を起こしていたのですが、最終日でチェックアウトも11時ということなので、火を起こすのも躊躇われまして・・・・。
でも結局、松ボックリやら枯れ枝を拾い集めまして、着火しました。意外にも、よく燃えてくれましたね。
最終日も残念ながら朝は北アルプスを望むことは出来ませんでした。
今回は1日だけ雨に降られるには降られましたが、夜間の雨、日中は曇り空が多いとはいえ雨が降ることもなく時折日も差してくれたので、まあ天候には恵まれた方かなあと思うことにしました。
なにより気分的に解放されたような気がしてリラックスできたのが一番でしたね。
朝食後は、直ちに撤収作業に入りました。
今回も、作業には時間が掛かりました。
相方とふたり、ジジババの会話をブツブツと交わしながら作業は進めていきましたが、その作業の途中でした、
『見て見て!見えた見えた!北アルプス・・・!』
と叫ぶような相方の声
「なになに」
と見ると、北アルプスの稜線が見事に見えてきているではありませんか。
それも下に雲海を漂わせた絶景です。
こんな景色を見たのは、初めて。
「おおっ!」
「見事だねえ〜!いいなああ、やっぱりいいねえ〜!」
思わず声が出ました。感嘆の声しかありません。
帰る段になって、ようやく姿を見せてくれた北アルプス。
この眺めをまた見に来よう。
やっぱりこのキャンプ場はいいよなあ。
自然に囲まれ、身体が生き生きと蘇ってくるような4日間でした。
帰る前にもう一度と、場内を見渡し、テントを張っていたサイトにそっと「ありがとうね」とお礼をして、そして昼前、チェックアウト時間を少しオーバーしましたが、キャンプ場をあとに松本市内に下っていったのであります。優しい管理人さんにも感謝です。
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Posted at
2025/06/03 14:26:09