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聖典5893の"ハチロク" [BMW Z4 クーペ]

パーツレビュー

2022年3月30日

オリジナル リアメンバーカラー  

評価:
5
オリジナル リアメンバーカラー
BMWのリアメンバーブッシュはかなり大きなゴムブッシュで、ここをリジット化するだけで、車の挙動が目に見えてシャキシャキになる。
1シリーズE87において、車に軽快感が欲しいとショップに相談したところ、一番初めに提案されたのが、リアメンバーブッシュのリジット化だった。
今回のE86に関しても同様にしてもらおうと相談を持ち掛けたが、あまり気のいい返事もらうことはできなった。
というのも、このE86はこれから車がEV化していくとしても、ガソリン車として可能な限り乗り続けたい、そんな車として仕上げたいと要望を伝えていたためである。
店長曰く「リジット化は確かに効果は大きいのですけど、ボディやアーム類などその周辺へ与える負担は大きい。長く乗り続けたいと言うのであれば、あまりお勧めはしたくありません。ブッシュを純正でも新品にするだけでも全然違いますよ」「長く乗りたいのなら純正が一番です」というアドバイスを受け、サスアーム、ロアコンやアッパーマウント、スタビリンクを含め全てのブッシュを純正の新品に打ち変えてもらった。
走行距離は4,2000キロだったが、13年が経過しており、破れなどはなかったが、硬化していて柔軟性は失っていた。
この時はシャキっとしたというよりは、凄く詰まったようなフィーリングとなり、全体的な剛性感が高まった。
これが本来のZ4の乗り味なのだろうが、やはり私はスポーツカーとしての軽快感を欲した。
何より車がE87よりも重く感じるのが我慢できなかった。
E87は1410kgで170馬力。
対してE86は1430kgで265馬力。
パワーウェイトレシオで考えればE86の圧勝であるはずだが、特に低速域でE86の方が重たく感じるのである。
今回E86を仕上げていくにあたっては、E87に施したのと同じメニューを基本としている。
先日ラムエアーを入れたので、違いはリアメンバーブッシュのリジット化とボディダンパーである。
ボディダンパーはZ4用が設定されていないようなのであきらめるしかないが、リアメンバーに関してはやろうと思えばやることができる。
耐久性を考えるとショップのアドバイスもよくわかるのだが、長く乗り続けるからこそ納得のいく車に乗り続けたい。
ということで、再度相談をしに行くことに。
前回はああ言われたが、やっぱり納得のいく乗り味ではない。
しかし、同時に耐久性や上質さも捨てたくはない。
なんとかして、とワガママを言ってみると、
「ではリアメンバーカラーはどうでしょう」とおススメされた。
リアメンバーカラーとは言ってしまえばリアメンバーのリジカラで、純正のブッシュに挟み込む形で装着し、リジット化に近いフィーリングを得られると同時に純正ブッシュの懐の深さも活かせる製品ということである。
良く言えばいいとこどりであるが、悪く言えばどっちつかずとも言える。
「前回せっかく新品のブッシュに変えたことですし、それを活かしたいですね」と言うので、それには私も同意である。
「それに完全にリジット化するとなればまたリアメンバーを降ろさなければならないので、工賃もかかります。カラーはちょっと緩めて挟み込むだけなので、工賃もグッと抑えることができます」と、こちらの懐事情も考慮した提案をしてくれるのでありがたい。
「ただ、これでもボディへの負担と言う意味では同様です。それを理解した上でということであればやりましょう。」
と言うやりとりの後、装着をお願いした。

さて、装着後に店を後にすると、もうそれだけで車の挙動がまるで違う。
アクセルに対する車の挙動レスポンスが段違いである。
今まではアクセルを開けると、グゥゥウーンという感じで加速していったのに対し、アクセルを開けると同時にパァンと車が反応する。
特にE86はリアタイヤがシートのすぐ後ろにあるようなレイアウトなので、アクセルに対するリアの駆動、それに対する車体の挙動レスポンスの向上が効果を得やすいパッケージングである。
E87で初めにお世話になった時に軽快感を出したいといったら、軽量化よりもレスポンスフィーリングが大事だと教えを受けたが、本当に実感できる。
人が車の挙動を重いと感じるのは、実際の重量ではなく、自分の感覚より遅れて反応してきたときに生じるズレに対して感じるのであって、実際の重量が重くても、軽い車と同水準の反応をすれば重いとは感じないのである。
今回E86を仕上げるにあたって、半年ほどかけて少しずつパーツを導入していった。
前回のE87では一気にやってしまったので、確かに良くはなったが、何をどうしたらどう変わったのかがわかりにくかった。
今回は一つ一つのパーツをじっくり乗り込みながら変えていったので、ああ、このパーツを入れるとここがこう変わったなというのをすごく実感できた。
これでE86のチューニングは一段落である。
自分が欲しいと思うフィーリングの車に仕上がったと思う。

よく改造と書いてチューニングとルビを振られることがあるが、チューニングとは調律という意味。
調律は一般的には音楽の世界で用いられる言葉であるが、広義的には機械や道具に手を加え、目的とする状態に調整することである。
改造することによって目的とする状態に調整することで初めてチューニングと言える。
今後乗り込んでいくうちにここの部分をもう少しこうしたいなんてことが出てくるかもしれない。
その時にはまたチューニングをしていこうと思う。
  • 赤い部分がカラー。
    ブッシュを挟み込むように装着。
購入価格58,000 円
入手ルート実店舗(その他) ※工賃込

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この記事へのコメント

2022年4月22日 12:55
初めまして。みんカラネーム和(カズ)と申します。
同じE86に乗っているので、ちょっと気になったので質問よろしいでしょうか。

普段E86に乗っているときのモードを教えていただきたいのです。

と、いうのも

私は、ノーマルドライブモードだと走り出だしがもっさりして気持ち悪いので、エンジン掛けたら直ぐに マニュアル&スポーツモードにしてパドルシフト使い倒しています。
スポーツマニュアルモードだと特に車が重いとかアクセルレスポンスが悪いとかは感じ無いのですが、スポーツモードで走っていても アクセルレスポンスが悪いと感じていらっしゃるのでしょうか?

同じ車に乗っているので、気になったのでコメントさせていただきました。








コメントへの返答
2022年4月22日 15:30
コメントありがとうございます。

普段はノーマルモード、気が向いた時にマニュアルモードという感じです。
スポーツモードはあまり使いません。
スポーツモードを使用したいと思うシチュエーションであるならば、マニュアルモードを使用します。

アクセルレスポンスと言った場合、アクセルに対するエンジンのレスポンスと、アクセルに対する車の挙動レスポンスの意味合いがあると思いますが、今回は後者の話かと思います。
スポーツモードやマニュアルモードを使用するとアクセルに対するエンジンのレスポンスは間違いなく上がります。
効率よくパワーを引き出せるので、結果アクセルに対して挙動のレスポンスも上がるというのはその通りだと思います。
ただ、パワーを上げればレスポンスは上がるだろうと言うのとは違っていて、私は車本来の基本レスポンスを上げたいという思いがあります。
スロコンを使えば重たさはなくなるとよくアドバイスを受けるのですが、私がスロコンを使わない理由もここにあります。


アクセルを開けるとエンジンが回転し、パワーが出る。
そのパワーはドライブシャフトを伝わって後輪の駆動系に伝わり、最終的にタイヤを通して地面に伝わって車が動くという過程を踏みます。
この過程の途中にロスがあるとアクセルと車の挙動にズレが生じます。
このズレの有無がレスポンスです。
で、ここでロスが生じやすいのが、駆動系からタイヤに伝わる過程の部分と、タイヤから地面に伝わる部分です。
特にBMWは5アームのマルチリンクで関節が多く、ただでさえ伝達ロスが生じやすい上に、サスペンションの骨格ともいうべきリアメンバーには巨大なゴムブッシュが採用されています。(乗り心地を優先するBMWなら当然の設計)
なので、このあたりを固めたり、エンジンパワーをロスしないグリップと、グリップに負けない剛性を持ったタイヤにすると、レスポンスはあがります。
ステアレスポンスも同様です。
このレスポンスが悪いと重たい、良いと軽いと感じます。

エンジンパワーを引き出せないノーマルモードとエンジンパワーを引き出すスポーツモードでレスポンスに大きな差を感じるのであれば、それはパワーロスが大きい車であるということです。

私はE87の120iも所有しておりますが、E87は2リッター、E86は3リッターとパワーは間違いなくE86が上で、車格も車重もほとんど変わらない(ホイールベースはE86が短い)ですが、どちらが、軽快に走れるかと言えばE87なのです。
サーキットでは関係ありませんが、ストリートではそのステージやドライバーのスキルの問題で使えるパワーには限りがあります。
実際に峠の下りをマニュアルモードで走らせればE87とE86のどちらが速いかと言えばE87の方が速く走らせられると思います。
この差が何なのかと言えば挙動レスポンスの差です。

私がE86を重たいというのはE87と比べてというのが大きいです。
E87はブッシュ類をリジット化だの強化品だのにしているのに対し、E86はメンバーカラーを入れた以外はノーマルブッシュなのでレスポンスの差は歴然です。
また、E86はE46ベース、E87はE90ベースとプラットフォームに1世代の差があるので、シャシー性能もレスポンスの向上に寄与していると思います。


2022年4月22日 21:50
コメントに対して丁寧な回答を有り難うございます。

やはりノーマルモードで走られてるのですね。

ノーマルモードは燃費優先なので出力の出方を遅らせているだけで、パワーを絞っているのではないのかなという印象を受けています。

私は、普通に走るだけでもストレスがたまるのでスポーツモード
にしちゃってます。


みんカラを拝見すると、皆さん愛車を気持ち良く走らせる工夫をされているので参考になり助かります。

E86は決して速く走れる車ではないのですが、オンリーワンのE86ライフを楽んでいきたいですね。






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