目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
2011年2月18日(土) 130597km
ナディアのフロントブレーキのローター・ブレーキパッドを交換。
ブレーキのローターを交換したのと一緒に、パッドも交換しました。
交換したパッドは「アクレ・スーパーファイター」(ナディア用:品番376)です。アクレの通販サイトで送料コミ6,000円也。
写真はいきなりブレーキの裏側。
黄色い○印のボルトでキャリパーボディが固定されています。
パッド交換のときは、片方のボルトを外して、もう片方のボルトを支点にする形で開いて作業します。
2
キャリパーボディは上開きにする方法と、下開きにする方法がありますが、私は作業がし易いので上開きでやっています。
先程の黄色い○印のボルトを14mmのレンチを使って、下側を緩め、上側を外します。
3
開いたらこんな感じ。
このままでは下側までガバっと開ききって、ブレーキホースが伸びきって傷めてしまうので、紐や針金で写真程度のところで吊るしてあげて下さい。
ハマっているブレーキパッドを、スライドさせるように取り外します。
続いて、ブレーキピストンを押し戻します。
この作業がパッド交換で一番大変なところです。
ブレーキピストンは、パッドを油圧でローターに押し付ける部分ですが、パッドが減るにつれて薄くなるのに合せて飛び出してきますので、新品のパッドを装着する前に、押し戻してあげる必要があります。
4
ピストンを戻すには、「ディスクブレーキピストンツール」と言う、専用の万力工具があるのですが、別にそれがなくても作業は可能です。
自分はホームセンターで298円で売っていた100mmのバイス(万力)と、鉄板を使って作業しています。
シリンダーに鉄板をあてがい、万力で押し戻します。
あてがうのは鉄板でなくても、外したブレーキパッドや、蒲鉾の板サイズの硬い板ならOKです。
ピストンを押し戻すと、その分ブレーキフルードがボンネットにあるフルードカップに押し戻され、カップが溢れてしまう事があるので、カップのフルードの量を確認しながら作業します。
溢れそうなら、ウエスやスポイト等である程度抜き取っておくと良いでしょう。
ピストン戻しの作業が終われば、パッド交換作業は8割が終ったようなものです。
5
外した古いパッドから、シム(パッドの後ろについている薄い鉄板)とブレーキパッドウェアインジゲーター(クリップみたいなピン)を外して、新ししいパッドに装着します。
シムにはブレーキグリスを塗ってからパッドに付けます。このグリスはブレーキの鳴き止めです。この僅かなグリスを塗るか塗らないかで、あの嫌なブレーキ鳴きが出なくなると言うのだから不思議です。
以前、ホントかどうか試そうと、グリス無しで装着したらホントに鳴きが出たので、確かに効果はあるようです。
ウェアインジゲーターとは、タイヤで言えばスリップサインにあたる物で、ブレーキパッドが磨耗限界を超えると、この“爪”がローターにあたる事で、不快な金属音を起こします。この音が「磨耗警告音」になるわけです。必ず装着しましょう。(この爪が付いていない車種もあります)
写真はパッドとシムにグリスを塗っているところ。右下についているクリップみたいなのがウェアインジゲーターです。
グリスはどちらか片方だけに塗るだけで良いのですが、両方に塗る事で均等に広がる気がしてやっています。
6
ブレーキグリスを塗ってシムを付け、インジゲーターも付けたらキャリパーに装着します。
外した時と同じように横からスライドする形ではめ込みます。
パッドをはめこんだら、キャリパーボディを外したのと逆の順序で元に戻し、しっかりボルトを締めたら交換完了です。
7
パッド交換をした後は、シリンダーが押し込まれたままの状態なので、ブレーキが効きません。これは、何度かブレーキをカラ踏みすればピストンが押し出されてブレーキが効く様になります。
走り出す前に必ず、ブレーキを何回か踏み込みましょう。
安全な速度でブレーキテストをして、作業完了です。
8
おまけ
ブレーキグリス
私はクレのシリコングリースメイトを使っています。使用温度250度までのシリコングリスです。
ブレーキだけでなく、普通のグリスとして色んなところに使えます。
基本的にブレーキグリスは鳴き止めの役目なので、熱にある程度強いグリスなら、「専用品」をうたう高い製品でなくても大丈夫かと思います。
関連パーツレビュー
[PR]Yahoo!ショッピング
タグ
関連コンテンツ( パッド交換 の関連コンテンツ )
関連整備ピックアップ
関連リンク