今回は加湿器機能付きの空気清浄機のフィルターがダメになったので。
購入から10年くらい経過しているので少し実験もかねて遊んでみたいと思います。
前の記事で少し温度と湿度の話を書いてきましたが。
実地ですね。
私の家にあるのは富士通さんから出ている脱臭機というタイプです。
併用的に加湿機能も付いている。
という事です。
普通は交換サイクルが3年位と言われているのですが10年使うとさすがに「カルキ」の塊で、アルカリ性薬品も酸性薬品も効果がないくらいひどかったので廃棄しました。
前の記事で空気の温度と湿度の関係の話をしていたので。
少し実験を行います。
一般の製品で加湿フィルター機能が代用できるのか?
純正品はネットで調べるとわかるのですが。
台所用の布巾を蛇腹状に折り曲げて形成してあり、尚且つある一定の間隔で穴が開いているという物です。
購入すると一つ当たりのフィルターが1500円~全部セットで5200円程度。
なのですがくだらない事で代わりの何かで加湿が可能かどうか?
という検証をやっていきます。
フィルターの骨組みですが機種によっていくつか物が変わります。
一般的な加湿機能だけの加湿器であればスチーム(加熱式)散布式(超音波式)気化式(ハイブリッド除く)の3タイプで加湿器は構成されています。
一番古い加湿器って実は石油ストーブの上に薬缶を置いておくものです。
最近では安全性なのの面からあまり見なくなったのと。
灯油式ファンヒーターという部類になってしまい薬缶でお湯が沸かないというのが現実です。
今回はその中の気化式という部類の物です。
富士通、シャープなどの空気清浄機一体型の一部はフィルターが水車式という方式を使っています。
フィルターの骨組みがこちらになります。
この枠がギア式で回転して今は中がからですが中にあるフィルターを一定の水分で湿らせるために水蒸気を空気に触れさせて揮発するという方式です。
一般的にこの手のフィルターは効率が良いようにメーカーが予算と研究費を掛けて作成する物ですが。
一般の品物で代用する事は可能です。
私が買ってきたもの。
ダイソーで一般的に販売されている物です。
鍋蓋用のゴム二つ
あかすりふたつ。
洗濯用ネット一つです。
この水車の中をフィルターは常時回転していますので。
一般的なタオルのような布製品を突っ込んでおくと。
縦軸の力、しみ込んだ水の重さも含めてフィルター面積が確保できないのではという理由から。両サイドに入れられるように2つ買いました。
メインのフィルターの原理ですが。
条件として、空気を通すことを前提に設計が必要である。
表面積がある一定の面積を持っている事。
これがフィルターの条件です。
極端な話をすると、台所用布きんやタオルを突っ込んで回してもそれなりに効果があるのですが。
空気の抜ける穴が確保できない。
ましてや繊維の網であれば水が含んだ場合、水の幕になってしまうので削除対象です。
という事で耐水性のあるしみ込む必要がないのですが。
ある程度水を保持できる機能のある物という意味では一般的に二つが残りました。
お風呂場で使うあかすり。
洗濯で使う洗濯用ネット。
誤差の範囲という程度の結果なので洗濯ネットの方だけ結果をアップします。
場所は私の家の私の部屋。
面倒なので時計の湿度計と温度計を使いました。

これだと条件面が全部数字化されているのでわかりやすいです。
これが開始直前の状態です。
これが15分後の結果の状態です。
開始の温度は18度、湿度が39パーセント。
エアコンを使って過熱を部屋にしていますので。
温度が下がる事は結果の写真からもわかる通りです。
結果の写真は空気清浄機の排出フィルターの上に時計を置いた状態です。
洗濯用ネットを折りたたんで突っ込んだいわばメッシュ状であっても。
プラス16パーセント増になります。
温度が数度変わってしまうのですが。
気象庁のウェブから引き出した飽和水蒸気量の限界値。
20度の温度で湿度100パーセントの場合。
よく、湿度100パーセントって=水中と同じ。
という勘違いをする人が多いので補足します。
湿度の定義はこうです。
水蒸気量のパーセンテージ。
水のパーセンテージであれば100で水中ですが。
水蒸気なので=水中にはなりません。
20度100パーセントで、1立方メートル。1m×1m×1mの立体内。の水蒸気量が。17.3g/m3となります。
単純に按分した場合、1パーセントで1.73gという数字の増減になります。
この増減には気圧や、環境負荷などは考えない物とする場合です。
でもこれじゃわからないですよね。
空気なのにグラムって何?
16パーセントの増加なのでこれをグラム換算にしてみると。
このフィルターの効果は27.68gの水蒸気を発生させる事になります。
もちろん沸騰と違い熱を加えているわけではないので秒単位で気化しているわけではないが。
話を戻して水蒸気と水の倍率体積率を計算しても何が何やらわからないし
体積比で割り返すと90分で0.5gの水の消費しかしていないという理論値になってしまう。
泥沼にはまるので科学の専門家に任せておいて。
パーセンテージだけを見る事にする。
8畳が90分で一回転以上の空気循環器量というすうじがあるので。
按分した場合。
32立方メートルが8畳とした場合。
60分で21.1立法メートルになる。
一時間当たり10パーセント程度の加湿の積算が見込まれるフィルターになる計算だ。
密室であるならば、湿度0から開始して10時間で飽和水蒸気量まで到達する事を考えれば、換気扇を使わないような場所で過ごした場合。
強力とは言えないが、5時間で、50パーセントを超えて来るので。
隙間風の計算をしなければ、寝ている間もそれなりに効果はある。
という結論に達する。
そして費用の効果から換算すれば110円程度。
でこのくらいの効果はすごいのではないだろうか。
もちろん、100円均一にある加湿ペーパーという妙な紙もあるのだが。
一日ほっといても数百グラムの水の気化であることを考えると。
効果はあるのではと考えることが可能である。
一般的に、この手の加湿器の加湿量は目減りした水の量で表記されることが多い。
解りやすい書き方で500ml/hなどという記載がある。
これは一時間当たり500mリットルの水を消費するものが最大量。
という意味であり。
一般的な加湿器で個人用の物を見ると多い物で750ml/h
但し、かなり大型の空気清浄機に搭載された加湿器で。
18畳以上という記載があり、床上の機種が多い。
補足で説明すると。
卓上超音波式の場合のUSBタイプなどは。
1時間当たり50~100ml以下である。
殆ど効いていないかその場だけで潤ってないんです。
追記です。
百円均一の洗濯物用のメッシュケースの効果ですが。
一応一般的な方法で計測してみました。
結果は500ml/h
時間は午前九時~正午までの3時間で。
給水タンクが3.0リットルの半分を消費。
つまり3時間で1.5リットルの消費。
一時間当たりの消費量を考えれば500mlの消費量です。
湿度40パーくらい、温度20度程度。
と考えればコスパ最強なんではないでしょうか?
皆さんもいろんなもの突っ込んで試してみてはいかがでしょうか。
風が通れば加湿フィルターじゃなくてもそれなりの効果はあると思います。