プリウスのPCV交換　1/3

EGRバルブを整備した時に
エンジンオイルがやや気になった

再度オイルチェックをすると
交換後5000km程度の走行で
減りは少ないが
ガソリン臭がやや強く
けっこうな汚れ方・・・

プリウスのエンジンは稼働率50％程度なので
こいつの5000kmは普通のガソリン車の2500km程度に相当するだろう
それでガソリン臭が強いのは何か問題がある
オイル交換だけでは恐らくダメだろう

ブリーザーホースが固いが
詰まってはいない

ホース内部
ブリーザーポートの油分も僅か

エアフロ～スロットルまで
吸気系の油汚れは僅か

燃焼室はまずまず良好
プラグも良好

どこも悪くなさそうだが・・・

整備モードにてエンジン始動
（冷間始動のため回転数は高め）

負圧計測
Max：-0.002Mpa＝2.0kpa≒0.02kgf/c㎡
（ブレ酷く写真撮れず）

手感にてエンジン稼働時のクランクケース負圧を確認
負圧があるにはあるが弱く感じる

チェックをまとめると
・オイル減少は僅か
・燃焼状態は良好
・オイル上がり、下がりもなさそう
・クランクケース負圧が弱い
　　　↓
クランクケースの換気が不十分で
ブローバイガス（ガソリン成分も含む）
がオイルに混入しやすいと考えられる

PCVの機能が怪しい
エンジンが壊れる前に直してやろう

※PCV（positive crankcase ventilation）
吸気負圧を利用して
クランクケース内のブローバイガスを引き抜くバルブ
（ブローバイガスは燃焼される）
ブリーザーから新気を吸い込みケース内を換気
エンジンオイル劣化を防ぐ

PCVなどブローバイ系の劣化、破損
改造、撤去など機能を殺した場合は
・オイル劣化を促進
・クランクケース内圧上昇
・オイル減少
などを起こし
オイルシール破損
エンジン不調、破損の原因となる

特に劣化破損は気付きにくく
問題が発生してからわかるケースが多い

バイブル（整備解説書）確認

PCV一式、ブリーザーホース準備
よし、やるか

2ZRのPCVはクランクケースから

ブリーザーはカムカバーから

位置確認
下から攻めれば
PCV交換ができる

ホースクリップはロングノーズ90°
PCVバルブは
STAHLWILLEディープオフセット22
を使用