こんばんは、成瀬川ですっ
題名の通り、超今更なネタです。
ふとした事で先週セルシオを運転する機会が有ったので、そのレポを書こうと思いました。
セルシオが実際に生産されていた時、自動車雑誌なんか読んでいたら、セルシオを悪く言う記事など殆どありませんでした。
雑誌によくある、値引きネタに関しても、
○○には××をぶつけて値引きせよ。
ってお決まりなのが有りましたが、セルシオに関してはシーマをぶつけよと有りました。
で、ライバル車比較の記事を見てみるとセルシオべた褒めでシーマをボロクソにけなしている訳です。ぼろくそに言って無かったとしても、逆立ちしてもセルシオにはかなわない的な内容で当時日産ユーザーだった為不快になっていたのを覚えています。
今冷静になって考えてみると、まあそれは仕方ないかなと思います。何故なら、
セルシオ=専用モデル
シーマ=(当時は)セドリック・グロリアの上位車種
つまりシーマのベースは400~500万円の車な訳です。そうすると、クラウンマジェスタがライバルとしては適当な訳です。だから改めてライバル比較でシーマのライバルを見てみると「セルシオ・クラウンマジェスタ」と書いてあるではありませんか。
しかし、
セルシオ運転してみてびっくりですよ。
世界で一番静かな車を目指したのは伊達じゃない。本当に静かです。ロードノイズは全く聞こえないと流石に具合が悪いのでしょう、必要最小限は入って来ます。エンジン音に関してはただでさえ静かなV8エンジンなのに、更に吸音材の効果か、1500回転までは全く聞こえないです。駐車場に停めて耳を凝らせば聞こえるといった感じ。
高速道路で走っても、それは静かでした。
馬力・トルクに関しては、物凄くモリモリ出て来るのは伝わりましたが、何かもっさりした感じはします。1800kgの車重+私の体重+トランクに結構物が入っていたのでその重量なら仕方ないね。
ハンドルは思っていたより重かったです。まあ1800kgも有るFRならフロントは1050~1100kg位あるのではないでしょうか(確か1650kg位のY32セドリックが前930kg位だった)。いくらパワステが有ってもまあ重いのは仕方ないね。もしかしたら経年劣化もあるかも知れません。
足回りは、思ったほどふわふわではないと思いました。これも経年で固くなって来たのかもしれませんし元々そんなに柔らかくないのかもしれないです。昔大学の同級生の乗ってたクラウン(5ナンバー時代の2000ccのやつ)のふわふわさに比べれば固めで乗りやすかったです。勿論乗り心地重視のセッティングなので、いちいち路面の凹凸は拾いません。マイルドに躱す感じで出来るだけキャビンに伝えない感じは伝わりました。
ちょっと不満だったのはタイヤサイズが225幅で17インチだった事。245で18又は19インチとブレーキ容量を確保してあげた方が良かったのではないでしょうか?
オートマミッションについては、前回
こんな記事を書きましたが、1速で発進したと思ったらあっという間に2-3-4と繋がります。2,000回転まず超えません。これだけスパスパ入ってくれると気持ちいですね。シフトショックは殆ど有りません(注意していればわかります)。前回日記で書いたように、6速MTでも4速や5速MTと同じ感覚でシフトチェンジしていれば、MTで2-3と繋げるころにはセルシオでは4からそろそろ5かなぁ位の所まで来ています。それだけスピードが違います。アクセルから足を抜いて減速していっても基本的にはシフトダウンしません。それがターボRSとは違います。
2,000年超えたあたりからどの車にも必要なのか?と思う位MTモードを搭載していますが、セルシオも例外ではなくMTモード在り。
しかしこれが、
全く持って意味が無い!勝手にシフトアップするわ勝手にシフトダウンするわなんですよこれw。
エアコンに関しては、普通の車だと弱風でも風の出る音とか聞こえますが、セルシオは当然聞こえません。強は試していないので分かりません。
カーステレオは、流石セルシオサウンドシステムというべきか?デッドニング?何それ美味しいの?位な感じで、自然に低音の効いたサウンドかつ、中音が眠くならない。こんなサウンドシステム欲しいですねと思いました。Y32の純正のサウンドもとても良かったので、聴き比べたい位です。
あと他には内装などこれでもかと言うほど気の利いた装備が施されている(例えばカップホルダーが普段は収納されていて、押すと出て来る。カップホルダーがドカンと出てると何か安っぽく見えるんですよね…)、というのが良かったですね。
はい。こんな感じの感想です。なんだろ欠点は?って思う位です。タイヤサイズとブレーキ容量、そしてオートマミッションの減速時の制御や中途半端なMTモード位でしょうか?まあ、そういうの気にする人がセルシオ乗るのは例外かもわかりませんが……。
あ、有りましたもっと欠点らしい欠点。
スポーツモデルが無い。あ、それはお前の趣味嗜好であって欠点じゃないって??
まあでも高級車大好きな私としましては、流石世界一を目指した車だと思いました。静寂さはベンツを超えたというのも提灯じゃないな、と。トヨタの技術力恐るべしです。
ただ、全長約5,000mmに1,830mmの車幅は私には大きすぎます。やっぱり私は1,800mmが限界だと思いました。私みたいに小柄な人にとってはここまで大きいボディは流石に持て余してしまいます。だから仮に大金持ちになったとしてもセルシオ、今ならレクサスLSは買わないと思います。私的にはフーガやクラウンアスリートの方が活動的な高級車という感じがして好きです。勿論MTに乗せ換えてね(仮に大金持ちになったら、の話だから)。
蛇足
少し前に
スカイラインのブランド化の記事で日産のインフィニティQ45について少し触れましたが、やっぱり無くなってしまったのは勿体なかったなと思います。
※ 尚、セルシオの最終販売は2006年5月であり、このセルシオもその頃のモデルです。つまり最終の更に最終のセルシオでありますがそれでも12年前の車です。新車時とは挙動など異なる可能性は高いので、その点はご了承ください。
ブログ一覧 |
コラム | クルマ
Posted at
2018/04/08 23:16:06