2度目の車検が近くなると、
人によっては気づかない不具合もあるものです。
今回のケースは初年度登録日から5年以内、または走行距離10万キロ
いずれか早い方の特別保証に該当するため
車検まであと2カ月という段階で発生した不具合の報告です。
現象としては
渋滞または停車中にブレーキペダルに足をのせていると
ブレーキペダルにポコポコという音を伴う振動が返ってくる
という現象が発生し出しました。
この現象が厄介でいつも必ず起こるというものではなく
渋滞などの車列にある程度長い時間ブレーキぺダルを
踏み込んだり、離したりしてブレーキのアクチュエーター
(トヨタ名はブレーキブースター)の作動熱がある状態になると
発生するようです。
通常のガソリン車で言えば
マスターバッグ、マスターシリンダー、ABSアクチュエーターが
一体となった構造のようで保安基準で言う
「重要保安部品」に該当します。
車両保証の期間内かつ重要保安部品であるため
DIYでは絶対にできません。
不具合と思われる取り外した部品の所有権は
トヨタ自動車にあるため持ち帰ることも許されません。
実際に保証整備となるため
近所のトヨタディーラーさんのサービスへ持ち込みました。
当然のことながらサービススタッフの方が現象確認するため
試乗をしましたが現象確認できなかったと
想定した返事がありました。
通常はサービスフロントの方に現象を話しますが
トヨタ1級整備士のワッペンをつけたサービススタッフに
詳しく発生しやすい状況や条件、不具合の具体的な現象を
細かく伝えました。
その話の中で現象的には
ガソリン車のマスターシリンダーの中にあるゴム製の
ポペットにブレーキフルードもしくはエアーが通るような感覚で
金属の接触による振動ではなく
ブレーキフルードがゴム製のバルブを通過する際に出ている感覚
ブレークペダルの踏み加減がバッテリーから駆動輪に伝わる寸前程度で
発生しやすいと説明しました。
その話で納得したのか
私が過去に自動車にかかわっていたことも悟られ
実は内々にということで
同じような似た現象が別の車種でもあったとも教えてくれました。
部品の手配はトヨタ共販さんにもないだろうし、
メーカー取り寄せになり尋常ではない作業時間もかかるため
サービス工場の空いている日に作業をお願いしました。
交換したのはブレーキブースターAssyで
作業に要した時間は10時間以上かかったようです。
部品の位置的に手が入らない、他の電子制御装置との位相など
0.1ミリ単位の調整が必要だろうと思っていましたが
とても苦戦した作業になったと想定していましたが
苦労したサービススタッフにはねぎらわずにはいられません。
おそらく
普通の方にはわからない不具合だったかもしれません。
ただ重要保安部品であること、非常に高額な部品であり
作業工賃を合算すれば10万円は軽く飛ぶ作業です。
DIYでは絶対に作業不可能な整備であることを考えれば
メーカー保証期間内に現象が出て交換作業してもらえたこと自体
運が良かったと思います。
オークションサイトで見れば
多数の当該部品が中古で売られていますが
案外不具合が出やすい部品なのかもしれません。
ただ内部に多数のゴム部品を使用しているため
そのまま取り付けることはお勧めしません。
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トラブル報告 | クルマ
Posted at
2024/02/21 12:31:32