メーカー/モデル名 | ジャガー / XJシリーズ XJ8_3.5_RHD(AT_3.5) (2003年) |
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乗車人数 | 5人 |
使用目的 | レジャー |
乗車形式 | マイカー |
おすすめ度 |
4
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満足している点 |
とても優雅で落ち着ける乗り味と雰囲気であり、いざとなれば意外なほどハンドリングが良く、スポーティに走れる事。 大きさに慣れてしまえば非常に運転しやすい事(リーピングキャットが付いていたほうが目印になるので、左側に寄せやすいです) 内装がオシャレで、誰が見ても高級感満載でウケがいい事。 セダンらしい開放的な車内空間がある事(賛否両論?w) 内装の組み付けが良く、かなりガッチリしていてミシりともいわない事。 インナードアハンドルの剛性感が凄く、車を降りる度に幸せな気分になれる事。 居住性が良く、フロントでもリアでも非常に快適に過ごせる事。 運転席の足元も広く、左足の置き場もわりと広めにとってあり、オフセットもしていないので、長距離でも疲れが少なく楽である事。 車が軽く、思い通りに動くので運転が疲れず適度に楽しい事。 特にJゲートをスコスコしながら緩いカーブが続く田舎道を駆け抜けるのが非常に楽しい事。 車の大きさを感じずヒラヒラ動くので、運転していて「重いなあ」と思う事が皆無である事。 乗り心地が良く、山坂道のカーブでもロールが少なく同乗者も含めて非常に快適に過ごせる事。 所有するとなんとも言えない幸福な感情が芽生え、運転していると素晴らしいリラックス感と満足感を得られる事。 V8としては燃費が良い事。 DENSOの部品を多数使っていると聞くだけで心に安心感が芽生える事(笑) |
不満な点 |
何かとX308のデザインと比べられて、車好きから批評される事。 所有しないとわからなく、言葉で言い表しにくい良さがあるため、X350の良さを周りになかなか伝えにくい事。 電子スロットルの制御に若干クセがあり、踏み始めが敏感でスムーズな発進に少し慣れが必要な事。 3.5の低速トルクの細さ。 現状でも悪くはないけど、クラシックレザーの質感がもう少し良ければ更に良かった事。(ただし、レザー表面はかなり丈夫なようで、スレや傷が付きにくいです) リアのヘッドレストの角度が妙な事(リアのヘッドレストの角度は調整可能だけれども、調整しても前寄りです) ブレーキの効きがドイツ車と比べて弱く、フィーリングが好みではない事。 頭の片隅にエアサス故障の恐怖がある事。 AUXすらないためAmazon musicなどスマホから音楽を流すには、FMトランスミッターなどが必要な事。 ウッドが焼けて色が薄くなりやすい事(これはこれで味なのかもしれません)。特にシフトノブとハンドルが薄くなりやすいようで、濃い茶色からチェスナットのような色になっていきます。 ワイパーの拭き取り位置の関係で、停車時にウォッシャーを出すと運転席側上部から水が必ず垂れてくるところ。 いつの間にやらヘッドライトウォッシャーのノズルが陥没して恥ずかしがり屋になる事。 |
総評 |
アルミボディからくる軽快な身のこなしと唯一無二の存在感、それが気に入れば購入して間違いはないと思います。 凄く速いとか、凄く静かとか、凄くハイテク満載だとか、そんな事は正直無いです。 ただ、全てにおいてバランスが取れていて、乗っていると非常に心地が良いです。 これは乗って所有しなければ、なかなかわかりにくく伝えにくい事なのが本当に歯痒いです。 車が好きな人から見れば、XJは低いプロポーションのX308までがジャガー!という人もいるでしょうし、新しめで独特の存在感があって好き!という人はX351でしょう。 それと比べてX350は影が薄いです。 X350がデビューした当時、私は中学生でしたがデビュー時は正直全く記憶に残っていないですw ただ、007のカジノロワイアルで特徴的なテールライトを見て「なんかカッコいいかも…」と思った記憶はあります。 時は流れて30代半ば、まさか自分が所有するとは思っていませんでした。 今までライツレ世代のBMWを所有していて、次はどうしようと中古車で色々チェックしていて目を付けたのがX350でした。 当時の雑誌やカタログを買い漁ってX350について色々調べれば調べるほどに「凄い車」な事に気がつきました。 このサイズでアルミモノコックのFRセダンなんて他を探しても無いはずです。 そしてジャガーが完全新設計して作り上げたXJに乗ってみたいと思い購入してしまいました。 ドシャッっと特徴的な音のドアを閉め、鍵穴にスタタタッと鍵を差し込み、「キュカカカカ!」となんとも言えないセルの音を聴き、シフトノブをシタタタッと動かし、ミシリとも言わないボディとエアサスによる極上の乗り味を感じつつ何とも言えない満足感を得て、滑らかで手触りの良いレザーとウッドのコンビハンドルを緩く握り、意外に機敏なハンドリングを楽しみつつ優雅にちょっと速いペースで駆け抜ける…。 本当にいい車です。 買ってよかったと心の底から思えます。 本当にいい車です。 |
デザイン |
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X308までのXJと比べると、太っただの薄くなくなっただの線の細さが無くなっただの、散々な言われようなX350ですが、個人的には凄く好きです(もちろんX308も私は好きです)。
X308のデザインを大柄にしたようなX350は、これはこれで一種独特の強烈な存在感を発揮します。 ある意味、どのジャガーとも似ても似つかない唯一無二の存在感です。 私が初めてX350を間近で見た時も、大きくゴージャスなボディからくる独特な存在感にとても驚きました。 この存在感はX350でないと得られないものです。 ボディのデザインは97年夏、初期のスケッチ段階ではX100のようにもっと丸みを帯びていましたが、アルミモノコックボディを採用する事が決定した98年10月からはアルミをうまく成形するために、もう少し角張ったデザインに練り直す事になったようです。 室内空間のために全高を上げたとよく言われますが、それ以外にも理由はあり、アルミモノコックを採用するにあたって高いウエストラインが必要であったとも言われています。 Cピラーも、アルミモノコック採用になる前のごく初期のデザインスケッチ段階ではもっと寝ていたのですが、同じ理由でCピラーが立ち気味になり、XJシリーズ1をモチーフにした造形になったようです。 アルミボディを採用しても、外観は誰が見てもジャガーだと思えるデザインにできたのは本当に素晴らしいと思います。 そして、当初のスケッチのようにもっと丸みを帯びたままデビューしていたら、ここまでの存在感は出せなかったと個人的には思います。 ただし、ここまで伝統的でクラシックな形にするならテールライトのLEDやプロジェクターヘッドライト以外にも、もう少し新たなデザインの小技があっても良かった気がします。 |
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走行性能 |
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大柄なボディサイズにも関わらず、アルミボディのため1680kgしかなく(同サイズのBMW E65より300kg軽い)、意外なほどヒラヒラと自由自在に向きを変えます。
重量配分も良く、車検証上53:47です。 V8を積んでいても頭の重さを感じません。 BMWのE46を開発していた頃のBMWテストドライバーや、黄金期だった90年代のBMWを支えたBMWの重役のライツレ氏がジャガーに移籍した当時作られた車のためか、走りの質感はかなり高いです。 そしてとにかく運転が楽しいです。 軽量化にぬかりはなく、シートフレームやダッシュボードメンバーにマグネシウムを使ったり、サンルーフのシェードにドライカーボンを使ったりとだいぶ力が入っています。 よく見ると、ピラーやサイドシルは相当太く、ボディ剛性感も高く華奢さは全くなく、ボディはミシりとも言いません。 それもそのはず、X308と比べてボディ剛性が60%高められているらしいです。 エンジンは3.5のV8ですが、この排気量としては何故か低速トルクが細く、特に1000回転〜2000回転がかったるいです。 流れが速い深夜の一般道などでは、シグナルダッシュでアクセルペダルを結構奥まで踏み付ける必要があります。 高速でも、中央道の登り坂を少し速めのスピードで走ってる場合、任意でギアチェンジをして3000回転以上にしたくなります。 当時のカーグラフィックなどの試乗記を色々読んでも「3.5は下が細い」と書かれているのでこういう味付けなのでしょうか。 市街地や山坂道を大きなトルクでスルスル走るのは4.2やスーチャーのモデルを選ぶ必要があるかもしれません。 ただ、3.5は走っていて適度に「運転している感」があり、回転数で加速を稼ぐ感じがなんとも楽しいです。 発進加速で2000回転以上でシフトアップするくらい踏み込むと、「クオオオオ!」という快音とともに「ググッ」と加速していき、これは一度味わうとなかなかの快感です。 高速では、アクセルペダルを踏み込んでキックダウンさせると、高回転型エンジンのため、高回転になるにつれてパワーが盛り上がり体感では結構速いです。 若い頃飛ばしまくってある程度落ち着いた頃に乗る車にはピッタリだと思います。 あと、ドイツ車のように車から常に「飛ばせ飛ばせエンジンを回せ」と言ってこないのがとても心地よいです。 高速での安定感はドイツ車には負けると思います。 もちろん、それはかなり飛ばした時にちょっと気になるくらいのものですが、道がうねっていると若干フワつきます。 注)前オーナーの頃、過去に左前輪を当てたのかわかりませんがフロントのスタビが若干歪んでいて、前輪左右の車高が若干違っている事が整備時に発覚。これのせいで揺れが収まりにくいようで本調子ではありません。 ステアリングフィールは非常にしっとりとしています。 低速では軽い操舵力ですが、嫌な軽さでは全くありません。 市街地での速度では操舵力が程良い塩梅で重くなり、不安感は無いです。 ただ高速だと個人的に若干重すぎる感じがします。 高速の長距離は少し腕が疲れます。 注)脚を整備してアライメント取り直したらハンドルの重さが気にならなくなり、凄くちょうど良い重さに感じる事ができました。 風切り音は静かですが、耳を澄ませばAピラーの風切り音が大きめなのと、この車格にしては若干ロードノイズを拾いやすいかもしれません。 もちろん、うるさいわけでは全くないですが…。 エンジン音は無音ではなく、程よく車内に入ってきます。 排気音は窓を開けて踏み込むと聴こえる程度の音量ですが、控えめながら意外なほどスポーティで「イイ音」がします。 シートはランバーサポートと座面の長さも変えられる電動シートです。 購入当初、数時間乗り続けるとお尻が結構痛くなったのですが、5000kmほど乗り込むと身体の形にシートが馴染んできたのか快適に座れるようになりました。 ホールド感は上々で、無駄に身体が動かず疲れが少なくて済みます。 特に肩周りまで包み込んでくれるのがいいですね。 長距離でも非常に快適です。 特にシートバックが非常に肉厚なシートで重厚ですが、夏場は若干熱が篭りやすいかもしれないです。 X358ならシートクーラーが付くグレードもありますが、X350は残念ながら選べません。 蛇足ですが、先日みん友様のX350 3.5の03年モデルのシートにご好意で座らせてもらいましたが、シートのクッションが私の05年モデルより明らかに柔らかかったです。 距離も私の車とほぼ変わらないので、もしかしたら年式によってクッションが違うのかもしれません。 ちなみにエアコンは、ドイツ車に慣れた私からするとビックリするほどよく冷えます。 そして制御がとても良くて常に心地よく、凄く快適です。 ちなみにエンジンを切った後、25分経つとブロワファンが自動で2分間全開で回り、エアコン内部を乾かしてエアコンの異臭を防ぐようです。 こういった気配りも素晴らしいです。 |
乗り心地 |
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乗り味に関しては、自車のフロントまわりからゴトゴトと音が鳴り、ショックを吸収しきれていない感じがしておそらく完調ではないので詳しく書けませんが、現状でも乗り心地は非常に良いです。
ですが、ドイツ車によくある自重で道路を踏み潰してフラットに走る感覚でもないです。 この乗り味は言葉で表現するのは非常に難しいです。 しかし、極楽で快適である事には変わりないです。 エアサスですが、普段乗りでフワフワしてないのもいいですね。 追記 フロントのスタビブッシュとフロントテンションロッドブッシュを交換してタイヤ交換しました。 今まで何かが遊んでいるような「ゴトゴト」という音とショックの大きさがありましたが、それが大幅改善されました。 先日、整備時に私の車を調べると、右フロントが社外品のエアサス、左フロントがおそらく純正?のようです。 私の車は納車前の売られている時点でフロントエアサスがダメでシャコタン状態でした。 商談時、中古車屋さんが「購入してもらえるならフロント2本を無償交換しますよ〜」との事で購入したのですが(本当にありがたいです)、結局このエアサスからもゴトゴト音が出始めて、主治医曰く本来の乗り心地では現状ないようです。 エアサスも色々売られていますが、メーカーによって乗り味が異なる場合があるので注意が必要です。 主治医曰く、純正OEMのビルシュタインのエアサスが乗り心地、耐久性、コストパフォーマンスが一番良いようです。 一本20万円以上と正直かなり高いですが、X350の要は乗り味だと思っているので、ここは頑張ってお金を貯めて交換したいと思っています。 X350はアルミボディで、乗っていて凄くボディ剛性感が高いと個人的に感じるのですが、ボディがしなって路面からの衝撃を受け流すタイプではないようで脚の劣化に敏感に反応する感じがします。 乗り心地を求めてX350を購入するなら、ブッシュ類の状態から現状付いているエアサスのメーカー、タイヤの状態などをよく確認してから購入する事をオススメします。 あと、「なんだか思ってたよりも乗り心地が固すぎるな」と感じたら空気圧をチェックしてください。 元々既定の空気圧が低めの車ですが、(235/50R18でフロント1.9、リア2.1)タイヤ屋さんで勝手に2.7くらい入れられる事がしばしばあります…。 先程言った通り、ボディがしなって乗り心地を良くする感じではないので、空気圧でかなり乗り心地が変化します。 メーカーの規定値ならば、まろやかな乗り味になります。 |
積載性 |
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トランクは、X308までと比べると凄く広くなりました。
よほど大きな物を積まない限り不満は出ないのではないでしょうか? 少なくとも私は満足しています。 ちなみに、トランクはソフトクローザーシステム付きです。 |
燃費 |
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軽い車重と6ATのため、V8としては燃費がかなりいいです。
これはX350の大きな魅力の一つです。 90年代のBMWの6気筒モデルと同じくらいか、下手したらそれよりいいかもしれないです。 夏の都内で渋滞有りの一般道を引き摺り回してもリッター6前後、渋滞無しの都内一般道は7前後、郊外の一般道なら8以上、高速ならリッター12以上走ると思います。 都内の一般道のように、走って止まってが続くような走り方だと燃費はそこまで良くはないですが、止まらず走り続けられるような道だと驚くほど燃費が伸びます。 ちなみに、結構回し気味にしてスポーティな走りをしても極端に燃費が悪くなるわけでもなさそうです。 |
価格 |
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中古車市場を見ると、相場があってないような車です。
安い車は60万円くらいから、高い物で200万円近い車もあるようです。 キチンと走る車を買えば、これほどコスパの良い車もなかなか無いと思います。 ただし、古い車なのでそのうち何かしら故障や消耗品の寿命が来たら、ある程度の出費は覚悟しておいたほうがいいと思います。 できれば、最低でも50〜100万ほど修理貯金があると安心なのではないでしょうか? 元々は1000万円級の高級車です。 やはりある程度の資金は必要だと思います。 ただ、古い輸入車に慣れている人ならこのクラスの車としては比較的維持しやすいと感じるかもしれません。 |
故障経験 |
エアサスフロント2本(シャコタン+シャコウガヒクスギマス、商談時不調で交換後納車) エアマスセンサー(セイノウテイカ、エンジンチェックランプ) 天張り垂れのため張り替え 左バンクとホース、バルブ交換(二次エアー吸い) ヘッドライトが稀に瞬間的に消える(最近症状出ず放置) サンルーフ雨漏り(パッキン交換) ATF漏れ(ATオイルパン、ATFクーラーホース、ATエレキスリーブ交換と予防でブリッジシール交換) 運転席側のヒーター効かず(クーラント交換で若干改善) フロントスタビブッシュ交換(ゴトゴト音) フロントテンションロッドブッシュ交換(亀裂のためアライメント狂い) リアボールジョイントブーツ養生(亀裂のため4ヶ所施工) 冷却水が減る(漏れが確認できなかったためタンクキャップを交換して様子見) やはり冷却水減りクーラント臭いので修理予定 |
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