2010年02月28日
変な日本語。
「ほうほう族」言う連中がおる。
おる言うか・・・若い子ぉらのほとんどがこれ。
丁寧語や敬語、謙譲語や謙遜語を使う際に、正確なそれらの言い回しがわからんが故、語尾に「ほう」を付けて「それらしく」する技法を用いるワケや。
本来の「ほう」は「方」で、方角や選択をさす。
「あちらのほう(あちらの方角)」
「東京のほう(東京のある方角)」
「右のほう(右と左があるうちの右を選択)」
これらが正しい使い方。
実際の「ほう」の間違うた使い方。
「ご注文のほう」
「お会計のほう」
「ハンバーグセットのほう」
そう。よう使われるシーンは飲食店や。
理由は、若い子がアルバイトしてる確率が高い。
接客業であるが故、直接お客様と接し、尚且つ敬語を使う事が必須。
トークのパターンが、他業種に比べ多い。
コンビニなんかも若い子ぉが多いけど、言うモンクのパターンが少ない。
しかもお客のほうも無言の事が多いんで、あんまし会話するシーンがない。
飲食店の場合はお客もしゃべりかけてきたり、質問ぶっこいてきたり、クレーム入れてきたりする。
当然それに対応せんなんなんで、必然的にトークのパターンが増える。
「ご注文のほう(☓)繰り返させていただきます。」
「@@のセットがおひとつ。こちらのセットのほう(☓)のコーヒーのほう(○)、食後でよろしかったでしょうか?(ついでにこれも☓)」
「お待たせいたしました。@@のセットになります。(これも☓)ライスのほう(☓)、こちらのほう(○)に置かせていただきます。」
「ありがとうございます。お会計のほう(☓)、あちらのほう(○)でお願いします。」
我々の世代(1966年製)やと、ガキのころにこんな「ほう」付ける方式が存在せなんだんですんげー耳に障る。
多分我々がガキのころは、「ほう」付けない代わりにメチャクチャな敬語やったんやと思う。(笑)
でもそれを繰り返して、今はちゃんと(なんかな?)敬語使えてるもんな。
今のガキ共がオトナになった時に、ちゃんと敬語や丁寧語を使えるようになってるんやろか??
さて、アタシの携帯の留守番電話に入っとった、某大手自動車アクセサリー店の店員の女の子の言伝。
20秒ほどの留守録の中に、なんと「ほう」が9回も登場する。
「海様のお電話でよろしかったでしょうかー。こちら○○○▲▲店の■■と申します。」
「先日ご注文のほう(☓)いただきました@@のほう(☓)、入荷のほう(☓)しておりますー。」
「ご都合のほう(☓)よろしかったら、○○○▲▲店のほう(○)まで、ご来店のほう(☓)お待ちしておりますー。」
「ピットのほう(○)の都合がございますので、ご来店のほう(☓)いただく前に、お電話のほう(☓)いただきますようお願いいたしますー。」
もちろん留守録聞きながら笑わせていただきました。(笑)
そしてもちろん、ツッコミも入れました。
「オマエはふくろうかっ!!」
「ほう」さえ付けなんだら、ほぼ合うてんのにな。(笑)
「先日ご注文いただきました@@が入荷しております。」
「ご都合がよろしかったら、○○○▲▲店のほうまでご来店お待ちしております。」
「ピットのほうの都合がございますので、ご来店いただく前にお電話をいただきますようお願いいたします。」
どうですかお客さん!!このほうがよっぽどスッキリしてるじゃあ~りませんか!!
かく言うアタシはと言うと・・・・。
もっと回りくどい、丁寧過ぎる敬語や丁寧語を使うてるフシがある・・・・。
同じ内容を留守電に吹き込んだと仮定すると。
「■■様のお電話でよろしいでしょうか。ワタクシ○○○▲▲店に於きまして、お客様の担当をさせていただいております海と申します。」
「先日は弊社にて@@のご注文をいただき、誠にありがとうございました。」
「さて、ご注文をいただきました件の商品が本日入荷いたしました。大変長らくお待たせをいたしまして誠に申し訳ございません。」
「■■様のご都合のよろしい時に、どうぞご来店いただきますようお願い申し上げます。」
「また、ご来店いただいた際にお待たせいたしませぬよう、予めお電話を頂戴出来ると幸いでございます。」
「その際はお手数とは存じますが、担当のワタクシ海をご指名くだいますよう、併せてお願ピーーーーーー。(留守電時間切れ)」
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Posted at
2010/02/28 22:59:01
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