2009年06月20日
第14回 マーメイドS(GⅢ)/仁川の舞台で、GⅠ馬の逆襲開始!?
別定重量で行われていた2005年までは、GI 馬を筆頭とした実績馬が活躍したレースだった。しかし、2006年に負担重量がハンデキャップに変更されると、トップハンデを背負った1番人気馬は、3連敗で3着以内に入った馬が1頭もいない大不振ぶり。昨年の3連単193万350円という高配当を筆頭に、波乱の連続となっている。ヴィクトリアマイル参戦組の中から勝ち馬が出ていないのも注目すべきポイントだろう。時期的なものもあり、道悪の巧拙まで頭に入れておかなければならない“難解なレース”だ。
今年の登録馬の中では実績ナンバー1、56.5キロのトップハンデを背負うリトルアマポーラ(牝4・長浜博之)は、データ的にはかなり厳しい評価にならざるを得ない。だが、中間の調整過程は前走のヴィクトリアマイル(6着)出走時に引けを取らないくらい抜群で、梅雨の時期の開催ではあるが、この馬には道悪になった時の不安がほとんどない。牝馬同士のGIII なら、不利なデータをはね返せる能力の持ち主だろう。
ベッラレイア(牝5・平田修)は、昨年のエリザベス女王杯でリトルアマポーラに0秒3差の3着と、力差は感じられない。昨年のマーメイドSでは、1番人気に支持されたものの5着に敗れたが、敗因は苦手の道悪馬場。今回も瞬発力の活きる良馬場が好走の絶対条件になりそうだ。
ザレマ(牝5・音無秀孝)は重賞のタイトルこそないが、古馬になってからの牝馬限定重賞で掲示板を外したのは、昨年のマーメイドS(6着)だけ。安定感はこのメンバーの中でも上位の存在と言える。昨年のような道悪は苦手としているだけに、この馬も良馬場を願う1頭だろう。
ムードインディゴ(牝4・友道康夫)は、昨年の秋華賞2着馬。休み明け2戦は良いところがないが、前々走のオーストラリアT(京都・芝1800m、9着)は苦手の道悪馬場、前走のヴィクトリアマイル(11着)は適性外の芝1600mと、敗因ははっきりしている。距離延長で叩き3走目の今回は、そろそろ走り頃だろう。
3連勝で参戦してくるニシノブルームーン(牝5・鈴木伸尋)は、注目の1頭だろう。勢いはナンバー1ながら、実績的には格下の存在とあって、52キロのハンデで出走できるのも大きい。開幕週でもタフな阪神の馬場だけに、近年は速い上がりの決着になっていない点も、この馬に有利だろう。
マイネレーツェル(牝4・五十嵐忠男)の巻き返しも十分にありそうだ。前走のヴィクトリアマイルは17着と大敗したが、約4か月の休み明けでもマイナス4キロの馬体重だった。長距離輸送のない地元の阪神開催なら馬体の回復も可能だろう。阪神コースでは、フィリーズレビュー・ローズSと重賞を2勝している。ハンデ55キロでは、昨年暮れの愛知杯で3着の実績があるだけに、ここでも好勝負可能だろう。
前走、1400mの阪神牝馬S(6着)はさすがに忙しかったレインダンス(牝5・宮徹)だが、一昨年の秋華賞では勝ったダイワスカーレットから0秒2差の2着に入り、ウオッカ(3着)に先着している。良馬場の決め手勝負なら侮れない1頭だ。
前走1600万下のパールS(中京・芝1800m)を勝ち、勢いに乗っての重賞初挑戦となるウェディングフジコ(牝5・戸田博文)。相手なりに走るタイプで、牝馬限定のハンデキャップ重賞なら、差は感じられない。
(松浪大樹)
1 01 コスモプラチナ 牝6 53.0 和田 竜二 西 宮 徹
1 02 ニシノマナムスメ 牝5 54.0 浜中 俊 西 河内 洋
2 03 ザレマ 牝5 55.0 安藤 勝己 西 音無 秀孝
2 04 レッドアゲート 牝4 54.0 武 豊 東 田村 康仁
3 05 ベッラレイア 牝5 56.0 秋山 真一郎 西 平田 修
3 06 マイネカンナ 牝5 53.0 幸 英明 東 国枝 栄
4 07 マイネレーツェル 牝4 55.0 川田 将雅 西 五十嵐 忠男
4 08 レインダンス 牝5 55.0 藤岡 康太 西 宮 徹
5 09 ウェディングフジコ 牝5 52.0 菊沢 隆徳 東 戸田 博文
5 10 ニシノブルームーン 牝5 52.0 北村 宏司 東 鈴木 伸尋
6 11 セラフィックロンプ 牝5 53.0 角田 晃一 東 武藤 善則
6 12 ブーケフレグランス 牝4 53.0 上村 洋行 西 角居 勝彦
7 13 クラウンプリンセス 牝5 53.0 吉田 稔 西 橋口 弘次郎
7 14 ビエンナーレ 牝6 53.0 佐藤 哲三 東 河野 通文
8 15 ムードインディゴ 牝4 55.0 岩田 康誠 西 友道 康夫
8 16 リトルアマポーラ 牝4 56.5 福永 祐一 西 長浜 博之
今週は牝馬限定の中距離戦・マーメイドSで勝負します!過去の傾向からハンデ戦となった3年前のデータから傾向を探りましょう!
08トーホウシャイン
12.7-11.2-12.4-12.5-12.3-12.7-12.4-12.3-12.2-12.8 (61.1-62.4) 2.03.5(重)
(36.3-49.9-37.3)
ハイペースで、ラップ最大高低差5の前傾ラップ!
07ディアチャンス
12.6 10.9 11.6 11.5 11.4 11.8 11.9 12.1 12.5 12.1 (58.0-60.4) 1.58.4(良)
(35.1-46.6-36.7)
ハイペースで、ラップ最大高低差11の前傾ラップ!
06ソリッドプラチナム
12.6 11.2 12.5 12.4 12.3 12.8 11.8 11.4 11.7 12.4 (61.0-60.1) 2.01.1(良)
(36.3-49.3-35.5)
スロー寄りミドルペースで、ラップ最大高低差10の後傾ラップ!
06年は京都開催1週目でのレースでしたが、、前回の開催から中1カ月を開けてからの開催だったぶん、馬場自体は普通の開幕週とは訳が違うのでデータ外とする!07年はシェルズレイの大逃げがあったので、最終ハロンのラップが上がっている。08年は、重馬場の影響もあって、斤量が重かった馬は敗退している。開幕週という事もあり、昨年2着のピースオブラブのような軽ハンデの逃げ馬には特に要注意しておきたい。
傾向をもう少し詳しく調べる為に、別定戦だった05,04年のラップも見たくなりました。
05(ダイワエルシエーロ)
(12.7 11.7 12.1 12.0 12.0 11.9 11.7 11.7 11.9 12.8) (60.5-60.0) 2.00.5 稍
(36.5-47.6-36.4)
スロー寄りミドルペースで、ラップ最大高低差4のイーブンラップ!
さすがは、オークス馬のダイワエルシエーロです!これはダイワエルシエーロが逃げ切ったレースです。テンは遅く、中盤からギアをあげて持続力勝負に持ち込むパターンで圧勝でした。
04(アドマイヤグルーヴ)
(12.8 11.0 12.6 12.3 12.3 12.1 12.0 11.8 11.4 11.7) (61.0-59.0) 2.00.0 良
(36.4-48.7-34.9)
スローペースで、ラップ最大高低差12の後傾ラップ!
さすがは、G1馬の貫禄といったところでしょうか!3馬身ちぎる圧勝でした!
過去の傾向にプラスして、阪神2000mの重賞の大阪杯、朝日CC、ラジオNIKKEI2歳Sの多くはテンがやや遅く、中盤からの持続力勝負に高い確率でなりやすい!京都開催だった06年はあきらかに、ラップの傾向が異なっています。このレースは、開幕週の馬場で先行馬は要注意でプラス持続力が求められるので底力の秀でた馬を狙いたい!勿論、馬場状態やハンデ差も加味しなければならない。
●リトルアマポーラ
ラップギア瞬4平0消0の適正値なのだが、実は持続力勝負が向いているのではなかろうか?昨年に勝ったエリザベス女王杯は、瞬発戦だったが、京都コースは坂の上りから下りが向正面から3コーナーにかけてあるので、瞬発戦になりやすい。 しかし、このレースは第2ハロンから時計の緩みがなかった!このレースを勝つには持続力無しでは好走不可能な展開!なら、スピード競馬になった桜花賞や秋華賞は、なぜ負けたのか探ってみたが、桜花賞は、0.2秒差の5着!1,2,3着は、外差しの効いた馬場での外枠馬の独占!当馬は、5枠の9番だった!そんなに、大きくは負けていないのだ!秋華賞はどうだ?0.3秒差の6着と大きく負けていない!強いて言うなら、瞬発力勝負になったオークスの方が0.5秒負けています。加えて、桜花賞と秋華賞は、道中最後方で、騎乗方法にも疑問なのだ!前傾ラップなら前崩れも起きるが、テンが緩いぶん、追い込み勝負では結果は見えている。エリザベス女王杯では、ルメールに乗り替わり、一変して前での競馬を試みた結果、持続力勝負を圧勝!!昨年のクラシックは、ただ幸四郎の騎乗がまずかっただけと見解したい!持続力勝負が得意とならば、マイラーズCやVMの敗戦理由も理解できる。VMなんかは、もっと前傾ラップになれば出番があったかもしれない!なら、今回の舞台は、持続力勝負の確率が高い為に、リトルアマポーラの本領が発揮される可能性は高い。福永騎手も3回目の騎乗で、当馬の長所はわかっているはずで、馬券には絡めたい1頭で勝ち負け!
●ベッラレイア
今年の出走メンバーと昨年の出走メンバーでは、まったく層の厚さが違いますね!昨年は重馬場だったとはいえ、あのメンバーで1.6秒も負けているこの馬を今年も買え!!と言うのか???私は、ばっさり切りたい1頭ですね(^。^)y-.。o○当馬は、まさに瞬発力特化型で、手前スロー型や後傾ラップの上がり勝負でないと、好走出来ていない!軽い芝や直線の長いコースがやはり向いていますね!
●ザレマ
問題は距離延長ですね!2000mは4戦2勝ですが、勝った2鞍は、スローペースからの上がり勝負での結果ですので評価できません。個人的には1400mに適正を感じますね。急流で2000mを乗り切るスタミナがあるかないか?勝ち負けは厳しいでしょう。
●レインダンス
前走の阪神牝馬Sは、距離がやはり短かかった印象で、今回の2000mは当馬には向きそう。急流はこなせる能力はあるのだが、差し勝負に徹すると開幕週なだけに前を捕らえきれない気もするが....
●ムードインディゴ
前々走、前走は馬体重の増減が激しく度外視OK!昨年の忘れな草賞やローズSは、急流の流れで好走!ここは馬券圏内。
●マイネレーツェル
VMは4カ月ぶりのレースで度外視OK!日経新春杯は競馬をさせてもらえなかった!愛知杯のハンデ差からいくと3着はやはり立派で、スピード競馬になれば好走の確率は非常に高く、激しく評価したい1頭!
レース展開は、コスモプラチナが開幕週の馬場をいかして、ぶっ飛ばしそう(^。^)y-.。o○!他に、ブーケフレグランスやウエディングフジコ、ニシノブルームーン、ビエンナーレ、このあたりは、ウエディングフジコ以外は、ラップ緩急型が得意だが、ここで急流の流れを作りたいのがリトルアマポーラだろう!福永は流れが緩いと、積極的に前々で競馬するのでは?ここは、一貫性ラップを刻んだ、スタミナ勝負になると予測!
結論!
本命は、リトルアマポーラ!斤量はトップハンデだが、このレースが持続力勝負になれば、大きく崩れる事は考えにくい!阪神の内回りは、復活の狼煙を上げる格好の舞台ではないでしょうか!ここを勝って、札幌記念に殴りこみ、秋の天皇賞を個人的には、目指して欲しい!馬券は、リトルアマポーラ中心の3連単馬券で勝負します!(^^)!
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Posted at
2009/06/20 22:12:17
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