• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2024年09月30日

EVのリスクをオーナー目線で考えてみる

当然オーナーともなるとメリットしか見えなくなる(自己防衛反応)が、それを自覚しているので、オーナー目線でEVのリスクを考えてみることにする。
内容は代表的な疑問点、火災と充電だ。
ウルトラ長文なので、暇つぶしにどうぞ。

が、先に結論を述べると、"どうしようもない、リスクと割り切って共存するしかない"という答えになる。

あと、韓国製EVを購入したのはあくまで結果としてそうなっただけで、韓国は料理もK-popも好きだけど、特に韓国に思い入れがあるわけでもなければEV推進派でもない。
どちらかといえば今の韓国政府は嫌いだし、EVには疑問を持つタイプだ。

竹島は日本の領土でしょうが。バチクソ関係ねぇ。こりゃ失礼。

じゃあなんでこんなもん買ったんだっちゅーのは別の機会に。

面白くないと思ったら時間の無駄なので、どうぞAmazonPrimeやNETFLIX、YouTubeの海へ。

①EVは燃える!
EVに手を出しづらい理由の一つ、いや最大の理由として、炎上案件は避けられないだろう。
確かにIONIQ5のみならずテスラやその他EVも腹下に衝撃を加えたり、あるいは何もしなくてもいきなり燃え出す案件が存在する。

まずは、リチウムイオン電池の特性をおさらいしておこう
温度とリチウムイオン電池の反応を以下にまとめる。

温度は目安であり、必ずしもこれが境目になるわけではない。
40℃:推奨範囲の上限、これを超えると各種安全システムが、パワーを制御したり、冷却ファンを稼働させるなどし、電池の冷却を開始する温度
80℃:内部の電極と電解液が反応
140℃:ショートを防ぐセパレーターが溶けて内部でショートする
200℃:内部の素材が熱分解することで酸素が生成される
ここでどんどん炎上が激しくなる
600℃:アルミ素材が溶けだす
このままテルミット反応まで起こり、1000度を超えることも。

テルミット反応:酸化鉄とアルミニウム粉末を混合し、高温で点火することで起こる強力な酸化還元反応(反応中は3000℃を超えることもあるとか)
酸化還元反応であるため、酸素の供給が不要、つまり真空や水中でも起こる。

さて、これはEVのみならずリチウムイオン電池を搭載した機器すべてに当てはまる。EVに乗らずとも、お手持ちのスマホや、ノートPCがこの状態になる可能性があることを忘れてはならない。
おっと、腕にはめているスマートウォッチや耳に着けているワイヤレスイヤホンも同様だ。耳と腕に爆弾をつけているといって差し支えないだろう。

他のサイトを見ると、EVの火災について、一般ガソリン車と比較して割合が低いよーという記事が多く散見される。ガソリン車は排気管から出火し、ガソリンではなくエンジンオイルなどに延焼して車両火災と相成ることが多いらしい。
冷静に考えれば超高温で超高回転の金属棒を可燃性の油が通ってるってあぶねえなw

一方、EVはエンジンオイルもなければ、仕組みもガソリン車より単純な上、バッテリーの発火リスクは各社重々承知なのと、そもそも割と最近の技術のため、燃えづらい素材を使ったり、システムが火災を予想して制御するなど、十分すぎる対策が盛りだくさんである。あとそもそも母数が少ない。
これがEV火災率がガソリン車より低いといわれる理由だ。

でも、EVアンチ、不安勢の方は、そこはどうでもよいでしょう?
ガソリン車より火災割合が高いか低いかじゃなくて、燃えることそのものが問題なのだ!消火しづらいことが問題なのだ!ってね。

えぇ。ごもっともで。正直これに反論できる技術は今のところない。

強いて述べるなら、新しい技術には必ず新しいリスクが伴う。
そしてそのリスクは次第に対策が強化され小さくなる、という事くらいだ。

特に目新しいものに興味がなく、そんな未知なリスクは勘弁という人にはリチウムイオン電池搭載のあらゆる車両をお勧めしない。
電気自動車と表現せず、変な言い回しをした理由は、EVのみならず主流のHEVやPHEVも同様だからだ。
例えば、アウトランダーPHEVはガソリンエンジンを積んでおきながら驚異の20kWhバッテリーまで積んでいる。燃えだしたらエンジン系まで燃えてエライこっちゃになるのは想像に難くない。
100年以上の歴史があり、安定して特性がわかりきっている純ガソリン車に乗り続けよう。2030年までに新車でガソリン搭載禁止とかいうスーパーウルトラバカ政策は世界各国で撤廃してきているので、エンジンサウンドはまだまだ我々を楽しませてくれるだろう。

かくいう私も、T31エクストレイルを運転している。ただの2L直4だが、楽しい車だ。

さて、ドエラい長くいろいろ書いたが、仮に発火することが確定しているとして、EVを所有しているとこうなることが想定される。

①事故ってドアが歪んで開かない中、衝撃に耐えられなかったバッテリーが発火
②自宅充電中に漏電したり短絡して車両や自宅が燃える
③急速充電中に発火して周囲の車を巻き込む、場合によっては建物をも燃やす
④2と3については、充電中じゃなくても起こるかも

それぞれについて、言い訳は以下の通り。

前提として、そもそもそんなこと想定済みなので、常識の範囲内の速度による衝撃程度ではバッテリーにダメージが行かないようにとんでもない剛性で設計されている。それでも、想定外は発生するもんだ。とはいえ、
・事故った際、バッテリーがヤバい系の時でも、12Vバッテリーは生きている可能性が高い。パワーウィンドウは動くだろう。
・バッテリーから発火しても車内に熱や火が回るまで猶予がある(ように設計されている)

そういえば、どこぞのメーカー製のEVが路面の石だかなんだかに乗り上げてバッテリーが発火したが、自己消火システムでそのまますぐに火が収まった動画がある。
※ネトウヨらは喜んで飛びついて、自己消火した部分を切り落として、EVは燃えるだの中国はダメだのと騒いでいる。
これを搭載しているメーカーは少ないが、今後は義務化されるだろう。というかしてくれないと困る。

②③:実は充電ケーブルは充電だけを行っているわけではない。
特に急速充電は精密に車と通信し、常に最適な電力を供給する仕組みになっており、車両から異常信号が出た場合や、そもそも通信が途絶えると直ちに給電を停止するようになっている。
したがって、まずは、給電に関しては即座に停止でき、過剰な電流等による異常発熱はほぼ起こらない。車両のバッテリー管理システムがバカになっても、バカになったことを検知する別のシステムがあるので同様。
充電器側がバカになっても車両で充電を制御でき、即座に停止する。

④古いテスラが駐車中にいきなり発火する動画はアンチの皆様ならさすがにご存じだろう。あれは正直恐ろしい。純燃料車では基本的に起こりえない現象だ。
雑に改造して12Vバッテリーがショートでもしない限りはね。

これに関してはオーナーとしても正直どうしようもなく、できることがあるとすれば、腹下をこすったり、サーキット走行をしたり、充電中に異常検知で停止した際に、直ちに信頼できる業者やディーラーで徹底的に検査をしてもらうくらいしか術がない。
長く乗っているなら半年に1回は検査を受けたいところだ。
バッテリーの進化に期待する。



充電!!長いってば!!
『まあまあ、どんなものにもリスクはあるよね。EVにはEVのリスクが、ガソリン車にはガソリン車のリスクがあるのは当然。共存して生きていく道を探し続けようね』という、日本においては極めて数が少ない十人十色を認めることができるあなたも、充電問題には頭を抱えることだろう。
ええ、私もたぶん抱えることになると思います。

例えばT31エクストレイルは、ガソリンがほぼ空の状態から5分足らずで600キロ以上走行できるまで回復できる。
で、メインのIONIQ5ちゃんは、(日本においては)50kW出力充電器で30分もぶっといケーブル差し込んで、理想条件で走っても250km程度。
海外の規格では倍近い距離を15分くらいで完了できるらしいが、それでも10年以上前のエクストレイルに負けているんですけども。これどうしてくれるんですか!?えぇ!?

充電時間の長さには、他にもリスクが伴う。
①充電器も動かすので、機器管理の手間が増える。
②充電中に吹き込むレベルの大雨が降ってきた場合、ちょっと心配

①については、ただの200V充電器ならまだしも、せっかくならとV2Hを運用し始めたらまあコストがかかるかかる。回収するのに何年かかるんでしょう。
もろちん差し込み中のケーブルは、雪に埋もれようがケルヒャーを当てようが、その程度では端子に水が付くことはない。充電終了と同時に完全に遮断されるので外す瞬間に水がついても平気。心配だけどね。
水浸しの状態で差し込めばエラー吐いて充電は始まらない。
なのでそう簡単に壊れない。心配だけどね。(2回目)


これに関しては、それっぽい解を中国のとあるEVメーカーが見つけたようだ。
ネトウヨ諸君は蕁麻疹ができているかもしれないが。
答えは簡単で、バッテリーをステーションで即席で交換してしまおうというものだ。
いやーどうなのそれって思ったそこのあなた、気が合いますねえ。

メリットを聞けば、
やれ外に出る必要がないだの
やれ5分で完了するだの
やれバッテリーはレンタル式になるから車両本体価格が抑えられるだの
やれバッテリー劣化を気にする必要がないだの
ガソリン車に匹敵する利便性であることは事実のようだ。

とはいえ、新しい技術には新しいリスクが伴うのはここでも同じで、

その消費したバッテリーの充電が間に合わず次の人来たらどうするんだ
とか
発火寸前のバッテリー受け取っちゃって、そのままステーション内で爆発したら周りもおじゃんだろうが
とか
いったい車両数の何倍のバッテリー作らないといけないんだ
とか
ガソリンと違って他社EVと互換性ないから専用品になっちゃうのにそんな作って大丈夫なのか
とか
交換ミスって車両損傷させたらどうするんだ
とか
リスクを上げりゃキリがねえ。

少なくともこれが主流になるとは現時点では思えんし、なったとしても日本で受け入れられるかといわれりゃ厳しいだろう。

結局何が言いたいの?
簡単ですよ。疑問が拭えない人、そしてこだわりがない人に対しては、私からの答えは、
EVは"現時点では"絶対にやめとけ
買うなら、"リスクと共存する"生活ができること。
とはいえ、所有すれば、"住めば都"とはよく言ったものだ、と感じる。

EVオーナーとしてあるまじき発言?いや、これが事実だよ。

ただし、これはあくまでも投稿時点での話だ。数年後にはガソリン車がめんどくさく感じるほど進化しているかもしれないし、水素自動車が普及しているかもしれないし、やっぱりV8しか勝たんかもしれないし。

火災と充電について、もっと詳しく、優しく書かれているブログは多いので、私からは以上とする。
さて、ここまでボロクソ言ったが、これからさらに他の視点で考えてみるブログをいくつか用意する。

[作成中]EVオーナーだからこそわかる、火災と充電以外のリスクや不便
[作成予定]EVのメリットは無限大
[作成予定]EVと暮らす条件
[作成予定]IONIQ5(EV)の維持費大公開


※豆知識:実はハイブリッドとガソリン車なら、ガソリン車のほうが総支払金額は抑えられる傾向にある。詳しくは"あかでみっくなカレッジ"というYouTubeチャンネルを参照願いたい。
ブログ一覧 | EVオーナー目線 | クルマ
Posted at 2024/09/30 22:58:00

イイね!0件



タグ

今、あなたにおすすめ

関連記事

バッテリーの発火リスク
KW909さん

郵便配達用のバイク…燃える……😅
よっちゃん豚さん

車両火災が増えているようです
エス☆イーさん

リチウムイオン電池搭載製品の危険性
しょこら1号さん

拘り…
porschevikiさん

この記事へのコメント

2024年10月26日 20:10
初コメ失礼します

買うなら、"リスクと共存する"生活ができること!まさにその通りだと思います

私自身、現在フォルクスワーゲン・ポロに乗ってますが、購入時は外車と言う事もありましたが”故障と言うリスク”も考慮した上で購入しました

ガソリン車から考えれば、EV車は生まれたての赤子同然

私自身は、次期車両はレンイエクステンダーEVを考えているのですが、これからもユーザー目線でのメリット・デメリットを発信していただきたいと思っています

ヒュンダイ(ヒョンデ)はWRCでトヨタのライバルなので、正直に言うと・・・(^^;

しかし、ベースとなっているi 20などは良いクルマだと思っていますので、あまり知れ渡っていないヒョンデの良い処なども発信して行ってください

長々と失礼しました
コメントへの返答
2024年10月26日 21:23
コメントありがとうございます。
まとまりもないクソ長いブログで恐縮です。

VWポロ、ゴルフ、シロッコ等々、楽しい車が多くて私も大好きです。

WRCは個人的には大会そのものを応援していますね。環境活動家(笑)みたいなのがうるさくて、無くなってしまわないか心配です。

もっとも物理的距離が近い輸入車なのに知られていないのはもったいないので、基本的には忖度なしで発信していきたいと考えています!

プロフィール

「無料充電スポットに行くとこの世の闇を見れる」
何シテル?   11/18 19:23
Nissan X-TRAIL(NT31 20Stt)と、Hyundai IONIQ5(ベースグレード)に乗っています。 23歳にしてIONIQ5オーナーっても...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     1 2
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

愛車一覧

ヒョンデ アイオニック5 ヒョンデ アイオニック5
THE NEW ERA BEGINNING IONIQ 5

過去のブログ

2025年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2024年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation