2025年06月21日
比較レビュー V36スカイライン250GT vs 20系IS250
先日、立ち寄った中古車店で、たまたまV36スカイラインに出会いました。
気になっていた車だったこともあり、ありがたいことに試乗までさせていただきました。
結果として、自分の愛車であるIS250との性格の違いが非常に明確に感じられ、改めてISの魅力にも気づくきっかけとなりました。
⸻
■ 走る
スカイラインはエンジンの吹け上がりが気持ちよく、吸気音も印象的でした。
踏み込むと力強く加速し、ドライバーの気持ちを高めてくれるような走りを見せてくれます。
ただ、試乗車は5ATということもあり、キックダウン時にややギクシャクとした印象もありました。
一方、IS250は低速トルクがしっかりしており、非常に滑らかで静かな走行フィールが特徴的です。
6ATとのマッチングも良く、加速はスムーズ。音や演出で魅せるのではなく、質感で走りを表現するクルマだと感じました。
⸻
■ 止まる
スカイラインのブレーキは初期のタッチが強く、軽く踏んでもしっかりと効く安心感がありました。
対して、ISは踏力に応じてリニアに制動力が立ち上がるタイプで、繊細なコントロールがしやすい印象です。「曲げる」ブレーキングなら僕は、ISを推します。
⸻
■ 曲がる
スカイラインは、「操る楽しさ」という点に尽きます。
挙動に躍動感があり、ロールを伴って自然に曲がっていくような印象です。
ステアリングを切ると、ニュルっとノーズが入っていくような動きで、しなやかさと安心感のバランスが取れています。
タイヤは225/55R17と分厚く、前後重量配分も57:43ほどとややフロント寄りの設計で、
例えるならベンツのW203のようなハンドリングがしっくりくる印象でした。
一方でISは、ドライバーの想定以上に「旋回力の高い」クルマです。
ヨーを発生させて向きを変えていくような感覚があり、動きの芯に精度を感じます。
現在は車高調とボディブレースを入れているため、素の挙動については正確には言い切れませんが、
純正サスの頃からロールは少なく、ラグジュアリーセダンらしく姿勢変化を抑えながら曲がっていく印象がありました。
重量配分も52:48と前がやや軽めで、ブレーキングによって前荷重をかけ、フロントを使って曲げていくスタイルが合っています。
ステアリングはVer.S純正の225/40R18という低扁平タイヤも相まって、非常にシャープな入りを見せてくれます。
⸻
■ 総評
スカイラインはスポーツセダンの姿をしたスポーツカーという言葉がピッタリで、走りの楽しさが素直に味わえる一台でした。
吸気音、加速感、動きのダイナミズムが気持ちよく、「操る楽しさ」がしっかりと感じられます。
ただ、気分が乗っている時には最高の相棒になりますが、インフルで病院行くときに運転したいクルマではないですね笑
対するIS250は、落ち着きと快適性をベースにしつつも、運動性能をしっかりと備えた一台です。
滑らかで静かな走りの中に、芯のある操作性や旋回力が隠されていて、使うシーンを選ばず、常に一定の上質さを保ってくれます。
そして、何よりもステアリングに輝く“L”マークを見るたびに、気持ちが少し上がる――そんな所有感があります。
ブログ一覧
Posted at
2025/06/21 13:10:46
タグ
今、あなたにおすすめ