
ここからは余談で、基盤や部品を注文してから待っている間に試したり調べたりして得た知見を書き連ねていこうと思う。
いつか誰かの役に立てば僥倖である。
内容としては大まかに3点
①メータユニットの流用について
②固着時の対応とそれにより発生しうる懸念
③元の物に寸法合わせればキット化ワンチャン?
まずは①。
これは機械式メーターについて他の車両でも似たようなこと(固着等トラブル)があるのかとネットの海をつまみ食いめいたことをしていた際に発見した。
メーター固着について画像検索すると、ちょいちょい見覚えのあるユニットが表示されるのである。
確認した範囲だとモンキーのメーターはこれと全く同じ物、ヤマハBJは5+1桁表示だが基本構造は同一(ギヤの色が違うくらい)と、どうやら日本精機製の50cc向けメーターは端から同じユニットである可能性が高い。
ちなみに現行の4ストジャイロのユニットも5+1桁で速度警告灯のスイッチがついているという違いはあったものの基本構造、特に円盤から下(ケーブル側)は全く同じだった。
そのため入手性のいいメーターをバラしてユニットだけ移植というのも割と現実的なのかもしれない。(※但し、ぜんまいバネの定数の関係で盤面の速度に対する角度が一致している車両に限る)
4+1桁車両に5+1を移植する場合はメータ盤の加工がいるだろうがそもそも移植なんてしようと考えるおかしな諸兄らにとっては造作もないことだろう。
次に②。これは単体だと車両限定の情報になってしまい極めて役に立たなさそうだが①を踏まえると話が変わってくる。
察しのいい皆さんならお気づきの通り、1980年代から2025年まで仕組みはおろか形状まで全く変わっていない箇所がある。

そう。ここの円盤部分。
結論から示すと、私の場合はこれの下側(ケーブル側)のカップみたいになっている方が直結しているシャフトが、その更に下側にいるねじ部の中で古いグリスが悪さをして固着していたようで、上側(針のほう)は抵抗なく動くのだが下を回そうとするときつく締めたペットボトルキャップの7割くらいの固さの抵抗感があった。
本来であればここも抵抗なく動くはずである。
※この辺の詳しい話は機械式メーターの仕組みとしてまとめられている情報が無限に転がっているのでそちらを参照願いたい。
とまあ上記の結論の通り、もしやと思ってこの円盤の下
とこっちのケーブルが入るところの周囲
に5-56→回して馴染ませる→パーツクリーナーのコンボを何回か繰り返したところ見事に復活し、抵抗なく回るようになった。
ただこれではグリスが流れてしまい、潤滑が5-56頼みになるので定期的な給油を要するのではないかという懸念もある。
逆に新たなグリスを補充できればまた向こう30~40年先までオーナーのあなたとの旅路をその積算距離計に刻んでくれるのではないだろうか。
ということでメーター固着に怒り狂っている皆さんは試してみる価値はあると思われるのでここに書き残しておく。
尚、私は以下の理由から電気式を使用しようと思う。
・定期的な給油をするほど情熱はない
・グリスを入れられたとて今度はケーブル通し直すのが面倒(車体側が外装ほぼ外さないと通せない設計)
あとはまあせっかく作ったんだし使いたいわな。
最後に③。
基盤を支えるステーをアルミ板加工で作ろうとしたのだが精度的に無理だったので3Dプリントで作ることにした。
そこで採寸しているときに、元のユニットに寸法を合わせればそのまま置き換えられるキットを作れるのではないかと思い至ったわけである。
ということで設計したのがこちら。(イメージ図)
キット化するにあたって表面実装部品はアレなのですべてスルーホールで再配置し、更にオンボードでPICKitを接続できるようピンヘッダを追加。(速度と針の角度の相関は車種によりけりだろうから自分で調整しろの意を込めて)
そして更にPICの未使用ピン(2,3,8,11)に繋がるピンヘッダ(5VとGNDつき)を追加して拡張性も付加した。
プログラムの書き換えを行えば、オープニングの挙動変更、任意の速度で2番ピンから速度警告ランプの点灯信号を出す等のカスタムもできる。
ただ、秋月のOH182/Eが在庫限りということなので別のホールICを使うべきか?とも思っていて、そうなってくると速度信号のインプットについては抵抗値なり線/ピンの出し方なり要調整かもしれない。
熱烈な問い合わせがあったら実際に作って販売まで行くかもしれないが、
・車輪速センサは各自で用意になる
・純正の盤面のオドメータ部分の穴を削って拡張しないといけない
という代物になるので、そんなリスクと手間暇を厭わない物好きはそうそういないだろう。
ちなみにセンサ部のギアの歯数は27になっている。
Posted at 2025/10/24 22:44:42 | |
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自作メーターMk.Ⅱ | 日記