
フェラーリは、歴史を紐解いたり、ただ美しい写真を眺めたりするだけでも心が満たされる車だ。なので世の中には、フェラーリが題材の書籍が数多とある。そんな中から今回は私の本棚に入っているお気に入りのフェラーリ本を紹介する。まず写真上段左側の洋書は、フェラーリの主戦場たるF1における、参戦初年度から2020年までの全マシンの写真集だ。戦績も載っているので、そのままF1の歴史を調べる資料としても使える。そこがフェラーリのスゴさだ。その横、上段真ん中の洋書は、我が348の本。ただこれはあまり資料的価値はなく、表紙を飾っているだけ。
上段右の、エンツォが表紙の本は、一番ボリューミーで資料としても優秀な、『フェラーリ・エンサイクロペディア』だ。その名の通り百科事典的内容となっており、歴代車種の透視図などがふんだんに掲載されており、眺めてよし、調べてよしの内容となっている。カーグラフィック(CG)の本となっているが、元はイタリアのクアトロルオーテ誌の書籍で、それをCGが日本語訳したものだ。CGは日本で最も権威のある自動車雑誌で、フェラーリとの関係も、1962年に既にマラネロ本社とコメンダトーレの独占取材をしており、日本の媒体でこれに勝る歴史はないと思う。下段右下のF40と550が表紙の本は、そんなCG誌に掲載されたフェラーリ関連の記事のスクラップ集だ。1999年までなので、以降は私が独自にフェラーリ関連のCG記事をスクラップして補完している。子供の頃、初めて父親に買ってもらった自動車の本がCGだった私は、根っからのCG贔屓なのである。
その上に置いてあるエンツォが表紙の小さい本は、ネコパブリッシングの『ワールドカーガイド』。これは各自動車メーカーの歴史やモデルをコンパクトにまとめた書籍で、巻末にスペック表もあるため手軽に調べ物ができるお気に入りだ。下段真ん中の『フェラーリV8のすべて』は、これまたCG関連の書籍だが元は洋書で、その名の通りV8のフェラーリについて、事細かい解説のついた資料となっており、348に関する知識はほぼここから学んだ。最後に、下段左の本はオクタン日本版が出したフェラーリの総集編だ。オクタンは美しいビジュアルとドラマチックなストーリーに焦点を当てた雑誌なので、まさにフェラーリを語るにピッタリの雰囲気だ。そんなわけで、私は個々モデルの詳細なメカ情報はもちろん、情緒的な部分にもスポットを当てた書籍を好んで集めているようだ。
Posted at 2025/08/11 07:23:11 |
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