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Matsuhikoのブログ一覧

2025年08月16日 イイね!

さらばフェラーリ!

さらばフェラーリ! 短期間に終わったフェラーリ348との生活。改めて言いたいのは、金銭面での問題ではないということ。348はほぼノートラブルで、ショップの協力もあり維持費は最小限だったし、もし高額修理が発生しても支払える資金はあった。私にとってはそれよりも、ライフスタイルとの不一致が大きかった。一人目の育児が落ち着き、「今なら…」と購入したものの、やはりフェラーリは男にパワーを与えるのだろう、すぐに二人目を授かってしまった。二人を子育てしながらだと、「オレはフェラーリを持ってるぞ!」と言いながら、ほとんどの時間を足車で過ごすこととなる。私にはそれが合わなかった。

 348を購入したショップに売却しに行くラストドライブの日。朝早めに家を出て、首都高をドライブしてから、ショップへと持って行く予定。入道雲が浮かぶ晴れた日、気温は朝から30度を超えていたが、躊躇なくエンジンに火を入れた。すると、いつもならすぐに涼しい風が出てくる吹き出し口から、風が出てこないし、コントロールパネルも暗い。まさかの、手放す当日にエアコンが壊れるという事態に。やはり車は生き物だと感じた。最初は、短期間で手放す不甲斐ないオーナーに対して348が怒ったのだと思った。「そっちがその気なら!」と私も意地で応え、灼熱のコックピットで、ノンパワステと重いシフトと格闘しながら、首都高を汗だくになり夢中でドライブした。次第に、もしかしたらこれは、348が最後に私にプレゼントしてくれた、「あるべきフェラーリの世界観」なのかもしれないと思い直すようになった。気分はまるでタツィオ・ヌヴォラーリ、なんという快感。やはりフェラーリは死の匂いを感じながら乗るものだった。

 いつものPAでポカリを飲み干し、なんとか無事ショップへ到着。エアコン故障はあれど約束通りの売却金額で契約。ローンを精算し、思わず頬が緩む「おつり」が口座に振り込まれた。結果的には頭金だけでフェラーリを乗り回せたことになる。そういう意味では本当に良い経験だったし、後悔はまったくしていない。むしろ、このタイミングで「フェラーリに乗る」という夢を一度叶えられたというのは、今後の人生においても糧になるし、次またフェラーリに乗る際は、より自信が持てるようになるだろう。30代でフェラーリを所有できて本当によかった!
Posted at 2025/08/16 07:39:34 | トラックバック(0)
2025年08月15日 イイね!

フェラーリとは何なのか?

フェラーリとは何なのか? 実はこのみんカラは、リアルタイムの発信ではなく、回想録である。私とフェラーリとの短い日々を、後々読み返して思い出せるように…。少年時代、たまたまテレビで見たF1中継。ぶっちぎりでトップチェッカーを受ける赤い車の先端には「FIAT」のロゴが入っており、それは我が家のプントと同じで、そんな車がメルセデスやBMWに大差をつけ優勝する姿に、誇らしい気持ちになった。それ以来、私はF1を観るようになり、いつしか「フェラーリに乗る」という夢ができた。

 そこから20年ほどが経ち、私は夢を叶えた。家のガレージに跳ね馬がいること。これは日々生きる上での、何よりのモチベーションとなったし、辛いことがあっても「まあ家に帰ればフェラーリあるしな」となった。乗ると本当に脳から何かが分泌されるし、車を停め、美しいデザインや、レザーの香りを味わうだけでも満足できた。一方で、家族が増えた中で、「一人で走る車趣味」への限界を感じた。よく、「一般人がフェラーリを持つのは無理」と言われる。今までそれは金銭的な問題だと思っていたが、実際はライフスタイルとの不一致だとわかった。フェラーリの存在は私にとってはあまりに重く、夢が「義務」になったような感覚になった。

 そこで、もう一度フェラーリという夢を見るために、348を手放すことにした。次に買えるのはいつか、その頃手に入れられるモデルは何かわからないけど、それはそれで、どんな出会いがあるのか楽しみである。その日が来るまでは、一人で走る車趣味はお休みし、「家族と共に走る車趣味」をやってみようと思う。やはり私にとってフェラーリは「夢」であり続けてほしい。
Posted at 2025/08/15 07:23:55 | トラックバック(0)
2025年08月14日 イイね!

いびつなカーライフ

いびつなカーライフ お隣さんが最新のアルファードに乗り換えた。旦那様、奥様とお子様3人を乗せ、嬉しそうにドライブに出かける姿は、現在のこの国における最上級の豊かさのように見える。改めてご近所を見回すと、どの家もファミリー層で、ガレージには高級ミニバン、輸入SUVなどが停まっている。そんな中、我が家のガレージには、堂々たる佇まいで真紅の跳ね馬が鎮座している。最初の頃はそれがちょっとした優越感だった。自分はまだ所帯染みていないぞと。しかし、徐々にそれが愚かな考えだと気付いた。

 何故なら、私が妻と小さい子供2人を連れて乗るのは、フェラーリの隣にある足車の軽だからだ。私はフェラーリに注ぎ込み、家族を軽に押し込んでいる。これはもはやモラルハラスメント、虐待の一種ではないか?と、お隣さんを見て思うようになった。じゃあ例えばうちも足車を軽からアルファードに乗り換えたらどうか?それでも、このいびつな状況は解決しない。

 現状、私がハンドルを握る時間の95%は足車で、趣味車であるフェラーリは5%、月に1〜2回乗れるかどうか。乗れたとしても、家族を置いて一人出かけるのは罪だ。実際、妻が二人目を産気づいた時、私はフェラーリで出かける直前だったというヒヤリハットがある。なので今は、「100%乗れる趣味車」が欲しい。改めて、車趣味は難しい。例えばこれがギターなら、「家族が増えたのでレスポールからPACIFICAに買い換えよう」とはならない。釣りが趣味ならもしかしたら「家族のためにもっとたくさん魚を釣るぞ!」と高いルアーを買うのかもしれない。いずれにせよ、この悩みは当分私につきまとうこととなる。
Posted at 2025/08/14 07:21:21 | トラックバック(0)
2025年08月12日 イイね!

ムゼオの世界

ムゼオの世界 私がフェラーリ乗りとして少し自慢できることといえば、本国のフェラーリ博物館(ムゼオ)に行ったことがあるということだ。もっとも、真のフェラーリオーナーであれば本社に行って仕様決めをしたり、工場を見学したりしているのだろうが、私がマラネロを訪れたのは今から8年前、2017年のことである。その時はまだポルシェを買ったばかりで、フェラーリなんて夢のまた夢だったが、その時の記憶を呼び戻しながら書きたいと思う。

 フェラーリの代表的なムゼオは二つある。一つ目は、本社マラネロにある「ムゼオ・フェラーリ」だ。ここは本社博物館なだけあって、開発過程がわかる資料や、歴代ほぼ全てのレーシングカーとロードカーが展示してある、大ボリュームなもの。特にF1のチャンピオンマシンやトロフィーを展示してあるスペースは圧巻で、F1ファンであれば間違いなく訪れるべき場所である。ただ私が訪れた時点で最後のチャンピオンマシンが当時10年落ちのライコネンのF2007で、そこから8年経った今でも新たなチャンピオンマシンが追加されていないという心配はあるが…。客も多く、そのほとんどがF40〜ラまでのスペチアーレモデルとの記念撮影に夢中だが、それらは日本では簡単に見ることができるので、やはり一品もののレーシングカーに惹かれた。

 もう一つのムゼオは、マラネロから20kmほど離れた、モデナ中心部近くに位置する「ムゼオ・エンツォ・フェラーリ」だ。確か私が訪れた時は「エンツォ・フェラーリ生家博物館」と訳されていたと思う。そう、コメンダトーレが産まれた実家を博物館にしたのだ。こちらの博物館は、エンタメ・テーマパーク要素が強かったマラネロの本社博物館とは違って、落ち着いた雰囲気の静かな博物館だ。展示車両も寄贈されたものが多く、台数は控えめだが、一台一台の個体が持つヘリテッジがより濃いものとなっている。かなりマニア向けの内容かつ、車も一台ずつを芸術作品のようにじっくり鑑賞できるので、私的にはマラネロよりもこちらの生家博物館の方が好きだった。とはいえ、せっかくイタリアに行くなら、どちらもマストで立ち寄るべき博物館であることは変わりない。
Posted at 2025/08/12 07:29:17 | トラックバック(0)
2025年08月11日 イイね!

フェラーリ乗りの本棚

フェラーリ乗りの本棚 フェラーリは、歴史を紐解いたり、ただ美しい写真を眺めたりするだけでも心が満たされる車だ。なので世の中には、フェラーリが題材の書籍が数多とある。そんな中から今回は私の本棚に入っているお気に入りのフェラーリ本を紹介する。まず写真上段左側の洋書は、フェラーリの主戦場たるF1における、参戦初年度から2020年までの全マシンの写真集だ。戦績も載っているので、そのままF1の歴史を調べる資料としても使える。そこがフェラーリのスゴさだ。その横、上段真ん中の洋書は、我が348の本。ただこれはあまり資料的価値はなく、表紙を飾っているだけ。

 上段右の、エンツォが表紙の本は、一番ボリューミーで資料としても優秀な、『フェラーリ・エンサイクロペディア』だ。その名の通り百科事典的内容となっており、歴代車種の透視図などがふんだんに掲載されており、眺めてよし、調べてよしの内容となっている。カーグラフィック(CG)の本となっているが、元はイタリアのクアトロルオーテ誌の書籍で、それをCGが日本語訳したものだ。CGは日本で最も権威のある自動車雑誌で、フェラーリとの関係も、1962年に既にマラネロ本社とコメンダトーレの独占取材をしており、日本の媒体でこれに勝る歴史はないと思う。下段右下のF40と550が表紙の本は、そんなCG誌に掲載されたフェラーリ関連の記事のスクラップ集だ。1999年までなので、以降は私が独自にフェラーリ関連のCG記事をスクラップして補完している。子供の頃、初めて父親に買ってもらった自動車の本がCGだった私は、根っからのCG贔屓なのである。

 その上に置いてあるエンツォが表紙の小さい本は、ネコパブリッシングの『ワールドカーガイド』。これは各自動車メーカーの歴史やモデルをコンパクトにまとめた書籍で、巻末にスペック表もあるため手軽に調べ物ができるお気に入りだ。下段真ん中の『フェラーリV8のすべて』は、これまたCG関連の書籍だが元は洋書で、その名の通りV8のフェラーリについて、事細かい解説のついた資料となっており、348に関する知識はほぼここから学んだ。最後に、下段左の本はオクタン日本版が出したフェラーリの総集編だ。オクタンは美しいビジュアルとドラマチックなストーリーに焦点を当てた雑誌なので、まさにフェラーリを語るにピッタリの雰囲気だ。そんなわけで、私は個々モデルの詳細なメカ情報はもちろん、情緒的な部分にもスポットを当てた書籍を好んで集めているようだ。
Posted at 2025/08/11 07:23:11 | トラックバック(0)

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 子供の頃、家にフィアット・プントがやってきて、イタリア車に興味を持つようになった。最初はそのユニークなデザインや、ブランドの歴史に惹かれていった。学生時代の卒...
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