
実は私は、リトラクタブルヘッドライトというものが好きではない。何故ならヘッドライトは車のデザインを構成する要素の中でもかなり重要な役目を担っていると思うからだ。人間で例えると「目」だろうか?目を隠している人をカッコいいとは思わない。もう少し細かい注文をつけると、リトラが開いた時の「目」が丸ければまだ可愛げがあって許せるのだが(カウンタックみたいに丸目4灯だとカッコいい)、それが四角いともうダメ。つまりフェラーリ348は最悪の車の部類に入るのだが、どういうわけか私はこの車を買って気に入っている。ヘッドライトを含むフロントフェイスの醜さを差し引いても余るほどの魅力が、この車にはあるからだ。
なんてことを言っていたら、この前バチが当たった。ヘッドライトを操作するレバーが抜けたのだ。ステアリングコラムの左側に刺さっているこのレバーは、ウインカーとは別に、ライトのON/OFFを操作するためについている。指先で手前に回転させて操作するのだが、これが引っこ抜けた。そして刺さらなくなった。ヘッドライトをONにした際に抜けたのが不幸中の幸い。エンジンがかかっている限りリトラは開きっぱなしになるが、エンジンを止めると連動して閉じる(ライトもOFFになる)のもありがたかった。
時間ができた時にショップに持ち込み、修理してもらった。改めて、自由にリトラをパカパカできるようになって感動。空力的にも優れ、スタイリッシュな低いフロントノーズを実現しつつ、運転席から「パカッ」と開く様を確認できるギミックは面白いし、世間でリトラクタブルヘッドライトが人気なのも頷ける。所有してみて改めて、その良さも理解できた。だが、今回のトラブルもあり、やっぱり私はリトラは嫌いだ!と思った。
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2025/07/14 08:23:23