皆さんお疲れ様です
最近投稿していないヤスナリです。
さて、今回はコルトのECU読み書きに関して記事を作成しようと思います。
様々な先駆者様たちが情報を公開してくださってますが、それらの情報を集め、なるべく平易な文章で書き記すことを目的としました。
今回は内容が内容ですので、真似した結果一切の責任を負うことは出来かねますので、その点ご承知お願い致します。
もしも内容に関して質問点や間違いがありましたら、三重大学自動車部Twitter(現X)のDMにご連絡いただければ幸甚に存じます。
さて、前書きが長いと皆様眠たくなってしまいますのでこれくらいにして本題に入っていきましょう。
第一編 「必要なものを用意しよう」
当たり前ですが、ECUの読み書きにはソフトや機材が必要です。
必要なものは
・Tactrix Openport2.0
https://www.tactrix.com/index.php?page=shop.product_details&flypage=flypage.tpl&product_id=17&category_id=6&option=com_virtuemart&Itemid=53&redirected=1&Itemid=53
これはOBD2コネクタから車両ECUにアクセスしてデータを読み書きする装置です。
ヤフオクやメルカリで中華コピーが販売されているようですが、ただの産業廃棄物なので購入するのはやめましょう。
インターネット環境につながっているパソコンに接続されると、ECULASH側から破壊するようです。
外人兄貴がここで比較画像を上げてくれています。
https://www.cameraloops.com/articles/reviews/tactrix-openport-20-genuine-vs-clone-r120/
中華コピー品を正規品に改造する方法もあるそうですが、めんどいし壊れるリスクを考えたら 正規品一択だと思います。
http://blog.obdii365.com/2022/03/24/modify-openport-2-0-clone-to-enable-network-connection/
・EVOSCAN
https://evoscan.com/
つぎにEVOSCANです。
これはOPENPORT2.0とパソコンをつないでいるときに車両データにアクセスしてログを取れるソフトです。
スロポジやノックサム、点火マップや燃料マップがテーブルのどこを読んでいるか、エンジンの負荷率はどれくらいかをパソコン上から確認できるようになります。
・Tactrix ECUFLASH
https://www.tactrix.com/index.php?option=com_content&view=category&layout=blog&id=36&Itemid=57
ECUFLASHはROMデータの読み書きや書き換えを行うエディターです。
定義ファイル等で躓く方が多いように見受けられたので第二編で解説します。
・ノートパソコン
電池持ちがよくて安定していて使い慣れててキーボードが光るやつがいいと思います。
夜にポチポチするときはキーボードが光らないと作業性が悪いです...
ちなみに、当方はHP Pavilion のAMDモデルを使用しています。
・ブースト計
ブーストリミッター等々を触る可能性があるのならあったほうがいいかと...
上で1.5*100kpaまで刻んであればいいと思います。
・ブーストコントローラー
純正2ポートソレノイドは制御が難しいので、ブーコン制御のほうがやりやすいかと...
・ワイドバンド空燃比計
点火マップや燃料マップを触る可能性があるのならあったほうがいいかと...(2回目)
AEMやPLX,NGKやINNOVATEがあると思います
EVOSCAN対応空燃比計まとめ
・INNOVATE系
・LC-1
・MTX
・LM-2
・LM-1
・AEM系
・UEGO9600
・UEGO19200
・UEGO115200
・Zeitronix
・ZT2
・ZT3
以上
日本で買うならAEMが一番入手性いいんじゃないですかね、しらんけど
第二編 「ECUFLASHの初期設定をしよう」
多分きっと恐らくここで躓く方が多いのではないでしょうか
でもなぜかコルトには先駆者外人兄貴がたくさんいるので何とかなります
偉大なる外人、日本人兄貴
・
Turbocolt.com様
AUDM、JDMコルトのECU定義データを公開してくださってます。
本当に助かってます。ありがとうございます。
・Andy様
Turbocolt.comの中の人です。オーストラリアの外人兄貴
可変バルタイや点火マップ、ブーストチューニングやECU定義データに関して情報を上げてくださってます。
ありがとうございます。
・Ayu様
https://ayu452.blogspot.com/
コルトの整備記録や様々な流用情報を投稿してくださっています。
・Law様
https://web.archive.org/web/20181001015238/https://lawdiy.blogspot.com/search/label/colt
コルトのブーストチューニングガイドや様々な整備記録を上げてくださっています。
・FEELING GOOD様
https://304.jp/car/434/
コルトのECUデータ等々に関して情報を上げてくださっています。
その他様々な先駆者様が情報を上げてくださっております。
簡単ではありますがここで御礼申し上げます。
さて、まず国内モデルに合致するECU定義ファイルですが、ここにアップロードされています。
https://304.jp/car/434/
触れる項目は少ないですが、点火時期や空燃比、可変バルタイなどをある程度触れます。
海外モデル用ECU定義ファイルはここにアップロードされています。
https://www.dropbox.com/scl/fi/myfw0l0xxqv6kocxqx0sb/39670016_RColt_Andy6.xml?rlkey=epo1m7le9tf6em869fzo7eg4a&e=2&dl=0
国内コルトのROMデータは読み込めませんが、海外モデルのものを読み込めます。
そしていじれる項目が多いのと、後述するエンジン負荷率の制限をなくすのに必要なのでこちらを使用したほうがいろいろと捗ると思います。
XMLファイルをダウンロードしたら、それを適切な場所に設置しましょう。
C:\Program Files (x86)\OpenECU\EcuFlash\rommetadata\mitsubishi
というフォルダを開き、中にフォルダを新規作成してそれっぽい名前を付けます。
↑は例なので適宜変更してください!!
例:colt JDM
ここで、ファイル名に日本語を含めると挙動が怪しいので英数字のみにするのが安牌だと思います。(おま環説あり)
これで初期設定は終了です。
第三編 「ROMデータを吸い取ってみよう」
最初にOPENOPRT2.0をOBD2ポートに差し込みます。
そしてUSBケーブルでパソコンとつなぎましょう。
付属のケーブルを使わないとなんやかんやトラブルが発生するそうです。
OPENPORTが虹色に光ったら問題ありません。光らなかったら接触が渋いので刺しなおしましょう。
次に、ECUFLASHを起動し車のマークのアイコン[select vehicle type]をクリックしましょう。
するとこんな画面が出るはずです。
項目が、多い()
全項目解説はだるいしよくわからんところも多いので、絞って記述します。
ECU--[Immobiliser] イモビライザー 僕はFFFFにしてます。(意味あるか不明)
|-[ECU ID] ECU ID 恐らく品番のことです。 僕は39670016でした。
|-[Init Code] イニシャルコード よくわからんです
|-[ECU Case ID] ケースID 多分箱にかかれてる品番のことかなぁ、と。僕は1860a6でした。
|-[ECU Internal ID] 内部ID よくわからんです
FUEL MAPS--[High Octane Fuel Map] ハイオク燃料マップ そのままです
|--[Low Octane Fuel MAp] レギュラー燃料マップ そのままです
燃料マップはタテ軸が回転数、横軸が負荷率になります。
負荷率に関しては後述。
ここにその領域の目指す空燃比を入力すれば、コンピューター君が勝手に調整してくれます。うれしいね
SPARK MAPS--[High Octane SPARK Map 1 - Transient load - Mivec Max] ハイオク点火マップ 恐らく冷間時のMivec固定状態のマップだと思うます
|-[Low Octane SPARK Map 1 - Transient load - Mivec Max] レギュラー点火マップ 同上
|-[High Octane SPARK Map 2 - Main - Mivec Target] ハイオク点火マップ 普段はここの数値を読んでると思われ。
|-[Low Octane SPARK Map 2 - Main - Mivec Target] レギュラー点火マップ 同上
|-[High Octane SPARK Map 3 - Unknown Use - Mivec Min] ハイオク点火マップ よくわからんです
|-[Low Octane SPARK Map 3 - Unknown Use - Mivec Min] レギュラー点火マップ よくわからんです
Timing Trims--[EGR Triggered Spark Advance-Retard] EGRによる点火時期の遅角(?)
|-[Spark Air Temp Compensation] 吸気温度による点火時期の調整(?)
|-[HI-OCT Warmup Spark Retard] ハイオク暖気時の点火時期の遅角
|-[LO-OCT Warmup Spark Retard] レギュラー暖気時の点火時期の遅角
MIVEC--[MIVEC Inlet Cam Advance Map] MIVEC インテーク側カムシャフトのカム角進角マップ
|-[MIVEC Min Advance Limit] カム角の最小変化角制限値
|-[MIVEC Max Advance Limit] カム角の最大変化角制限値
|-[MIVEC Max Angle v Coolant Temp] 水温によるカム角変化値制限マップ
Limits--[Rev Limiter] レブリミッター
|-[Speed Limiter Fuel Cut] 速度リミッター(燃料カット)
|-[Speed Limiter - Throttle Cut] 速度リミッター(スロットルカット)
|-[Throttle Limiter Crossover 2 - 1st/2nd gear] 1速 2速時のスロットルリミッター
|-[Stationary Rev Limit] 停止時のレブリミッター
|-[Max Speed for Stationary Rev Limiter] 停止判定の速度
|-[Stationary Rev Limit Cross Under Max Speed Enable Delay] 何秒間上記リミッターを作動させるか
|-[Airflow Check Search Map 1] 多分触らないほうがいいしよくわからんです
|-[Torque Limiter 1] トルクリミッター(迫真)
|-[Torque Limiter 2] 同上
|-[Torque Limiter 3] 同上
|-[Airflow Check Offset] 多分触らないほうがいいしよくわからん(略
|-[Torque Limiter #1] トルクリミッター(迫真)
|-[Torque Limiter #2] 同上
|-[Torque Limiter #3] 同上
Lean Spool 多分触らないほうがいいしよくわか(略
Injectors--Injector Latency v Battery Voltage インジェクターレイテンシの電圧補正マップ
|-Injector Scaling LO インジェクターの容量
|-Injector Scaling HI 同上
|-Injector Base Latency インジェクターの基本レイテンシ
|-Injector Min IPW インジェクターの最小噴射時間
Starting たぶん触らないほうがいいし(略
ECU Options#1
bit.15 .
bit.14 .
bit.13 .
bit.12 .
bit.11 .
bit.10 .
bit.09 .
bit.08 .
bit.07 .
bit.06 .
bit.05 .
bit.04 .
bit.03 .
bit.02, 1=Enable IMMOBILIZER on JDM8MR AUDM9 EDM9 . イモビライザー ただ、エボ8MR エボ9用?
bit.01 .
bit.00, 1=Enable unknown .
ECU Options#2
bit.15 .
bit.14, 0=Disable O2 SENSOR HEATERS .o2センサーヒーター
bit.13, 0=Disable TRACTION CONTROL .トラコン
bit.12, 0=Disable PURGE CONTROL .
bit.11, 0=Disable EGR function .EGR
bit.10, 0=Disable WEIRD UNKNOWN CRUISE IGN RETARD .
bit.09, 0=Disable WARMUP IGNITION RETARD function .
bit.08 .
bit.07, 0=Disable HI-OCTANE Spark Map Lookup .0でハイオクマップを読まなくなる
bit.06, 0=Disable SPEED LIMIT function .速度リミッターカット
bit.05 .
bit.04, 0=Disable CLOSED LOOP function .
bit.03, 0=Disable IMMOBILIZER function .
bit.02 .
bit.01, 0=Disable REAR O2 SENSOR function .リアO2センサー(国内後期用?)
bit.00 .
ECU Options#3
bit.15 .
bit.14, 0=Disable Cruise Control .
bit.13 .
bit.12 .
bit.11 .
bit.10 .
bit.09 .
bit.08 .
bit.07 .
bit.06 .
bit.05 .
bit.04 .
bit.03 .
bit.02 .
bit.01 .
bit.00, 0=Disable LEAN SPOOL function .
ECU Options#4
bit.15, P0443 P0446 P0403 P0243 P0090 P2263 .
bit.14, P0450,451,452,453 EVAP PRESSURE SENSOR .
bit.13, P0441 EVAP incorrect purge flow .
bit.12 .
bit.11, P0031,032,037,038 O2 SENSOR HEATER lo or hi .
bit.10, P1400 MAP SENSOR .
bit.09, P0401 EGR lo flow .
bit.08, P0506 P0507 IDLE SYSTEM lo or hi .
bit.07, P0170,171,172 FUEL TRIM .
bit.06, P0134 O2 SENSOR #1 no activity .
bit.05, P0300 CYLINDER MISFIRE .
bit.04, P0300 CYLINDER MISFIRE .
bit.03, P0132 P0136 O2 SENSOR #1 high .
bit.02, P0133 P0159 O2 SENSOR #1 slow .
bit.01, P0421 WARMUP CAT EFFICIENCY low .
bit.00 .
ECU Options#5
bit.15, P0128 COOLANT TEMP below regulator temp .
bit.14, P1603 BATTERY BACKUP .
bit.13 .
bit.12 .
bit.11, P0180 P0183 P0461 P2066 FUEL SENSOR .
bit.10 .
bit.09 .
bit.08 .
bit.07, P0551 POWER STEER PRESSURE SENSOR .
bit.06, P0500 VEHICLE SPEED SENSOR .
bit.05 .
bit.04 .
bit.03 .
bit.02, P0234 P0243 P2263 Turbo Overboost .
bit.01, P0510 CLOSED THROTTLE SWITCH .
bit.00, P1715 P1750 etc .
ECU Options#6
bit.15, P0140 O2 SENSOR #2 no activity .
bit.14, P0069 MAP v BARO .
bit.13, P0111 INTAKE AIR TEMP SENSOR .
bit.12, P0554 POWER STEER SENSOR intermittant .
bit.11, P1530 AIR CON SWITCH .
bit.10 .
bit.09 .
bit.08, P0830 CLUTCH PEDAL SWITCH A Circuit .
bit.07, P0090 FUEL PRESSURE Circuit .
bit.06 .
bit.05 .
bit.04 .
bit.03 .
bit.02 .
bit.01 .
bit.00 .
OBD2診断機をつないでPXXXXのエラーを吐きまくる場合、ECU Optionsにその項目があればなんやかんやでチェックランプ点灯阻止できると思います
(まぁ、根本的解決ではないんですけどね)
基本的に0を入力して無効、1を入力して有効になります。
Turbo--Boost Limit ブーストリミット
|-Boost Control Crossover RPM/MPH #2
|-Boost Control Crossover RPM/MPH #3
|-Boost Cut Delay Timer ブーストカットが入るまでの時間
|-Boost Target Engine Load #1 - LO Gear
|-Boost Target Engine Load #2 - HI Gear
|-Reactive Solenoid Max Total Upward WGDC Correction vs TPS
|-Reactive Solenoid Turbo Boost Error Correction
|-WGDC #1 WasteGateDutyCycle 純正のソレノイドで過給制御する場合のマップ
|-WGDC #2 同上
|-WGDC Correction Interval (High Gear Range)
|-WGDC Max Total Downward Correction
|-WGDC V IAT WGDCの吸気温度による変化マップ
|-Boost Offset
|-Mass Flow Limit - Boost Cut
僕はブーコンを用いて制御しているのであまり詳しくありません。
Andy兄貴のホームページを参照するといいと思います。
http://turbocolt.com/colt-boost-tuning-101-reprint-from-laws-diy-blog/
Fuel よくわからんし触らなくていいと思います
Throttle--Throttle Map #1 - Main スロットルマップ
|-*Throttle Map #2 - Half Limp チェックランプ点灯時のスロットルマップ
|-*Throttle Map #3 - Full Limp チェックランプ点滅時のスロットルマップ
|-Throttle Search Map 1 よくわからんです ゼロ点合わせ用?
|-Throttle Search Map 2 同上
DTC Disable
DTCが出たなら消しておきましょう
Load400 patch
書いてある通りに数値を書き換えましょう
純正では、Load(負荷率)160loadまでしかマップを読めません。
安全に振るため、高負荷域ではとても燃調が濃くなっています。
マップをLoad400まで読めるようにすることで、そんなことをしなくてもよくなります。
詳しくは第五編で解説します。
Idle--**Idle RPM #1 vs Coolant Temp 水温とアイドリング回転数の関係マップ
|-**Idle RPM #2 vs Coolant Temp 同上 ただ、#2は未使用?
Emissions EGR--EGR Duty-Cycle 1 % v Load v RPM EGRサイクル(?)ただ、4G15エンジンにEGRはなかったような...
|-EGR Duty-Cycle 2 % v Load v RPM でも、これをキャンセルしたら低速トルクが上がった気がします
僕は下の画像のようにしています。
Sensor Cal よくわからんし(略
OBD|| よくわからんし(略
Knock Detection よくわからんし(略
Closed-Loop Control よくわからんし(略
Warmup Enrichment よくわからんし(略
Post-Startup Enrichment よくわからんし(略
Fuel Injectors よくわからんし(略
Cranking Enrichment よくわからんし(略
Misc--Fuel-Cut, Decel Delay Timer 燃料カット遅延タイマー バブリング等するときに必要になります
|-VE map(calibration fuel map) よくわからんし(略
第五編 数値を書き換えてチューニングしてみよう
まず、わかりやすく素人でも触れるのはリミッター系です。
・速度リミッター
・回転数リミッター
・スロットル制限解除
・ローンチコントロールもどき
僕は下の画像のようにしています。
そして、ある程度知識と計器類があるならできるのが以下です。
・ブーストリミッターカット
・点火マップ変更
・燃料マップ変更
・MIVECマップ変更
・400Load Patch適用
・2バイトロード化
上から説明していきます。
いじるのに必要と思われる計器類も併記しておきます。
ですがまず、ECUFLASHの設定で作業者の技術レベルを設定する必要があります。
設定画面から、開発者レベルをDeveloperに設定してください。
・ブーストリミッターカット
これは、燃料カット/スロットル閉じ制御の入るタイミングを設定できます。
僕はすべて240にしています。
ブースト計とブーストコントローラーはあったほうがいいと思います。
・点火マップ変更
画像上が書き換え後、画像下が書き換え前のマップになります。
高負荷域(画像の青くなっている部分)の点火時期をちょいちょい進めています。
点火時期に関しては危険が危ないので、少し進めてはEvoscanでノックサムを確認というプロセスを繰り返すのがいいと思います。
画像左側で大幅に遅角している領域があるのは後で説明しますが、バブリング的な何かをやろうとした痕跡です。
空燃比計と排気温度計はあったほうがいいと思います。(僕は空燃比計だけでお茶を濁してます。ないならプラグの焼け具合を頻繁に見ましょう。)
・燃料マップ変更
この項目をいじるのなら、400Load Patchを当てるのが必須になります。(順番間違えた気がしますが、まあいいでしょう)
画像下が書き換え前、画像上が書き換え後
のマップになります。
高負荷域にて、空燃比を純正比で薄めてあります。
パワー空燃比と呼ばれる一番出力を得られる空燃比が12.6前後といわれていますが、シリンダー内の冷却を考えて11くらいになるように設定してます。
純正は、負荷率160までしかマップで読まないので、エンジン保護の為か高負荷域をめちゃくちゃに濃く設定しています。
これでは、燃費、レスポンスも悪いですしせっかくブーストを上げても意味がありません。
空燃比計と排気温度計はあったほうがいいと思います。(僕は空燃比計だけでお茶を濁してます。ないならプラグの焼け具合を頻繁に見ましょう。)
・400Load Patch適用
コルトの純正ECUではLoad(負荷率)というパラメーターを用いてマップのどこを読むかを決めています。
そして、負荷率というのはエアフロメーター値やO2センサーの値を基に計算していると思われます。
Law兄貴が、過給圧と負荷率の相関表を作ってくださってますが、我々ニポンジンでもわかりやすいようにSI単位系に直したグラフを以下に示します。
純正では、160までしか負荷率を読まない設定になっているので、加給圧が0.75*100kpa以上は同じマップしか読みません。
なので、加給圧を0.9かけようが、1.4かけようが同じ燃料しか噴射しないので、純正マップはあのような形になっていたわけです。
ですので、空燃比を適切なものに近づけたいのなら400Load Patchを当てましょう!
適用させた場合は負荷率が260まで読めるようになります。
殆どの方は加給圧1.5*100kpa以下しか掛けないと思いますのでこれで問題ないと思います。
http://turbocolt.com/mitsubishi-colt-ralliart-400-load-patch/
例によって、Andy兄貴がここで詳しい解説を上げてくださっていますので、より詳しく知りたい方は見てみるといいと思います。
・2バイトロード化
上の400Load化を行うと、Evoscanで数値を確認するときにおかしくなってしまう現象が起きます。
これは、マップの読む幅が増えて純正の1バイト文字では表記しきれなくなるからだと思います。
作業内容は簡単で、MUTテーブルの最初の二つの数値を画像のように書き換えるだけです。
上の画像が書き換え後、下の画像は書き換え前です。
さて、長々と陳述しましたが今回はこれくらいにしようと思います。
くれぐれも、エンジンを壊さないように適度にいじっていただきますよう、よろしくお願いいたします。
また、この記事の関する質問は受け付けますが、真似をされて何かしらのトラブルが発生した場合の責任は負いかねます。
よろしくお願いします。