自衛隊は暴力装置なのか・・・・

　昨日の仙石官房長官の「自衛隊は暴力装置」の発言・・・・　此の発言はあながち間違いではありません、国家において暴力＝武力と捉えてみるなら自衛隊は立派な「暴力装置」に違いは無いでしょう。

　しかし、それは不必要な「暴力」なのでしょうか？？？　いうならば何処の国にしても「暴力」はもっているのです、この「暴力」を否定し「暴力」を取り除いてしまったら・・・・・　近隣諸国事情をみれば明らかです・・・・　この「国」他国の「暴力」により踏みにじられてしまうことになるでしょう。


　たしかに「暴力」は危険視をはらんでいますが、必ず必要なモノでもあるのです、過去に暴走状態となった「暴力」によりその身を滅ぼしかけましたが、ここ６０年以上の平安を守ってきたのも「暴力」に違いはなのもまた大きな事実なのです。

　　吉田茂は、昭和３２年２月、防衛大学第１回卒業式にてある訓示を言った。
「君達は自衛隊在職中、決して国民から感謝されたり、歓迎されることなく自衛隊を終わるかもしれない。 きっと非難とか叱咤ばかりの一生かもしれない。御苦労だと思う。 しかし、自衛隊が国民から歓迎されちやほやされる事態とは、 外国から攻撃されて国家存亡の時とか、災害派遣の時とか、 国民が困窮し国家が混乱に直面している時だけなのだ。 言葉を換えれば、君達が日陰者である時のほうが、国民や日本は幸せなのだ。 どうか、耐えてもらいたい」

　この訓示に込められた大きな意味と自衛隊に対しての配慮は今読んでも深々と感じる物があるが今回の仙石官房長官の「暴力装置」発言からは全く配慮の欠片すら感じる事はできなかった・・・・

　「暴力」が常に日陰者で有り続ける世界が此れからも続いてくれることを折に願う・・・