2010年12月22日
1年戦争〜開戦からルウム戦役〜
暇なので1年戦争の緒戦につてでも(謎) 御暇な方はどうぞ♪
宇宙世紀00791月3日、突如としてジオン公国軍のA軍集団、B軍集団が各サイドの地球連邦宇宙軍のパトロール艦隊に攻撃を開始、完全な奇襲によりマトモな反撃も出来ず各艦隊は全滅した。
この攻撃直前にジオン公国総帥ギレン・ザビが行なった連邦政府への宣戦布告は実質三秒間に満たないものであり、そのことを指して「三秒間の宣戦布告」と後世にまでその悪名を轟かすこととなる。
開戦僅かで目を失ってしまった連邦軍、如何にしてもあまりにもあっけなく奇襲を許してしまっている・・・ ここまでの大規模な部隊が移動やら配置転換をしているのなら何かしら情報が入っていてもおかしくないはず・・・ やはりそこは上層部の怠慢としか言いようがないだろう、その代償は多くの将兵の血をもって支払うこことなった。
奇襲を許し目を失ったことにより各サイドの駐留艦隊は絶望的な戦いをしいられることとなる、指揮系統の混乱による統率不能、更に、コロニー群を防衛しながらのジオン軍の迎撃を強いられる(つまり戦略・戦術ともに大きな制約を受ける)連邦軍駐留部隊と違って、ジオン軍はあらゆる兵器と戦闘機動を使用する事が可能である。ジオン軍にはコロニーの被害を極限しようなどという考えは一切無い(どころかコロニー自体攻撃目標の一つである)ので当然といえば当然なのだが、この差は大きいだろう。
此の様な圧倒的不利な戦況の中連邦軍はコロニー防衛と住民保護のため必至に防戦するも各所で壊滅の目をみることとなる、此の様なこともあり開戦より約40時間でサイド1・2・4の三つのサイドが壊滅し、死者はコロニーの住民だけで約28億人に上った。死者の数も問題だが、ジオン軍は民間人(つまり非戦闘員)に対して毒ガスや核兵器を使用しての無差別兵器を使っての組織的虐殺行為を行なっている点に留意する必要がある。当然このような行為は国際法によって厳しく禁じられている。これは戦場で偶発的に起きる虐殺事件とは全く性質が違い、厳しく糾弾されるべき行為なのは間違いないだろう。
但し、戦争犯罪の追及は基本的に戦勝国が主体となって行なわれることが多く、必ずしも公正な裁判が期待できる訳ではない。逆に言えば、ジオン軍が如何に非道な作戦を取った所で、彼らが勝者となってしまえば彼らの冒した戦争犯罪などは事実上消滅してしまうだろう。それもあって、いや、だからこそジオン軍はあらゆる手段を用いて戦争に勝とうとしたのである。
さらにジオン軍は恐るべき行動にでる、スペースコロニー「アイランド・フィッシュ」が規定の宇宙域をはなれていった、更にそれを計算するとなんとこのままでは地球へ落下する、その落下地点は地球連邦軍本部ジャブローへ向かっていると推測された、開戦から3日目のことであった。 無論「アイランド・フィッシュ」にはジオン護衛艦隊が付き核パルスエンジンの推力にて地球に向かっていた。作戦名「ブリティッシュ作戦」人類史上類を見ない「悪魔」の作戦である。
ここまでをみて 連邦艦隊が各所にその戦力を分散していたのは問題とも言える。ジオン軍の脅威を考えればこれはいかにも危険な行為なのであるが、以下の理由によりある程度は致し方ない面もあるのもまた事実である。
連邦軍に課された任務は膨大な数に上る。各サイドの防衛・治安維持に月軌道周辺、及びサイド3周辺の哨戒。木星資源船団の護衛。そして地球軌道の安全確保。ざっと挙げただけでもこれだけあり、しかもこれは宇宙軍のみのものである。これらの任務を遂行するには、それらの場所に部隊(しかもそれは艦隊でなくてはならない)を派遣する必要がある。どうしても戦力を分散せざるを得ないのである。対するジオン軍はこの時点ではア・バオア・クーにソロモンの両要塞も完成していないし、月面都市郡への進駐も行なっていない。要するに戦力を分散させる必要がない。この差は実に大きいものである。
これは連邦軍であるが故の問題であると同時に、軍隊がいかに政治的な存在であるかとの好例であると言える。技術的に可能であっても、政治的な問題で装備等が制限されることは珍しくないし、戦術的な問題点や脅威が分っていても、自らの存在理由を無視してまでの戦力配置や装備改変は組織制度上行なうことは出来ないし、すべきでもない。良くも悪くも地球連邦軍はシビリアンコントロールの徹底した近代軍隊だったのである。
連邦軍上層部はコロニー破壊のため各艦船に核ミサイル等を搭載の上、ティアンム中将指揮下の第4艦隊を中心とした連合艦隊を編成し出撃、更には南極、北極の基地より弾道ミサイルによる撃撃も行った。
1月8日、三日前に派遣が決定し、ルナツーより急遽出撃したティアンム艦隊が遂にコロニー及び公国軍護衛艦隊を補足した。既に地球は目前であり、まさに土壇場での到着であった。直ちにティアンム艦隊は攻撃を開始、キリング・J・ダニガン中将指揮する護衛艦隊と激しい艦隊戦に突入した。因みにこれは開戦五日目にして始めて発生した本格的な艦隊戦である。
激戦の末、結局ティアンム艦隊は約70%の損害を受けて後退する。しかし、形の上では連邦軍の敗北、という事になっているこの戦いであるが、実際には戦術的にも痛み分けに近いものであった。勿論、戦略的には間違いなく連邦軍の勝利である。
その根拠であるが、まずジオン艦隊の損害の大きさが挙げられる。特にMSの損害が目立つのが特徴である。無敵の新兵器と思われがちなMSであるが、実際には航宙戦闘機と比べて武装や装備でアドバンテージを持っている訳でもなく、売りの機動性にしても小回りで優る以外は大差ない。無敵の兵器など有り得ないのである。
加えて、ジオン軍はMSの汎用性を悪い方向で活用してしまっている。この時のジオン軍はコロニーの減速作業に多数のMSを投入している。元々MSは作業用ロボットから進化したものだし、複雑な作業を行なえるマニピュレーターまで持っている。手間のかかる減速作業にMSを投入したいジオン軍の気持ちも理解できない事はないのだが、結果的にこれは失策であった。
MSは元々長時間の活動が出来る兵器ではない。しかし、公国軍護衛艦隊のMSは減速作業を行ないつつ、連邦艦隊が現れた際にはそれを迎撃するという、二重の任務を課されていた。勿論作業中だからといって連邦軍が攻撃を遠慮する訳はないので、母艦に戻っての補給や補修などは全く期待できない。そこでジオン軍はMSに冷却剤タンクを装着させた上で各パルスエンジンの装着や外壁補強などを行なわせていたのである。
しかし、この冷却材タンクの装着により確かにMSの行動時間は劇的に延びたのだが、一つ大きな問題があった。つまり、巨大な質量を背負わされたMSの機動性もまた劇的に低下してしまったのである。
これは考えて見れば当然の事である。冷却材タンクなど戦闘時にはただのデッドウェイトでしかない。そして“機動性の低い機動兵器”に存在価値など無い。公国軍MS部隊は連邦軍艦艇の対空砲火の好標的となって大損害を蒙ってしまうのである。連邦軍との戦力差を補うためのMSのである筈なのに、わざわざその性能を低下させる本末転倒な運用をジオン軍は行なっていたことになる。
この辺がジオンという国家の限界と言えるのかもしれない。彼らもMSの機動性低下に伴う危険性ぐらいは認識していた筈である。しかし、現実問題としてMSをコロニー減速作業に投入しない限りはブリティッシュ作戦自体が成り立たなかったのである。作業機を充実させればこんな矛盾に悩む必要も無いのだが、彼らはMSや艦艇などの正面戦力を揃えるので手一杯だった。そして、それすらも満足に行なえなかったのである。
物質的な損害ばかりではない。この時ジオン軍は貴重な熟練パイロットを多数失っている。いまさら説明する必要も無かろうが、MSの戦闘力は操縦者の技量に大きく依存する。大戦末期のジオン軍MSパイロットの技量は目を覆うばかりのものであった。実際、機体の性能向上による質的上昇より、操縦者の技量低下による質的低下の方が遥かに進行が早いものである。他の資源同様、人的資源も有限なのだ。
以上の点が連邦・ジオン両軍が痛み分けであったとする根拠である。
次は戦略的に連邦軍が勝利したという根拠だが、これは唯一つにして単純明快である。
「ジオン軍は作戦目的であったコロニー落しに失敗した」
ただこの一言に尽きる。
ティアンム艦隊の奮戦や迎撃ミサイルの攻撃によってアイランド・イフィッシュは予想以上の損害を受けてしまった。結果、コロニーは地球に落下はするものの、劣化が著しく、アラビア上空で崩壊。本来の目的地ではなく、オーストラリア大陸のシドニーに落着した。これにより、ジオン軍が得たものは“史上最大の虐殺者”として歴史に名を残す栄誉だけである。副産物として連邦地上軍の大混乱と連邦海軍の壊滅があるが、飽く迄副産物に過ぎない。実際にコロニーが地上に落下するのは10日の事で、それまでは両軍とも半ばコロニーのジャブロー落着を信じていた節も有るのだが、今となってはどうでもいいことであった。
ジオン軍は作戦に失敗した。これが逃れ得ぬ史実であることに変わりはないのでる。
「アイランド・イフィッシュ」の落着をもってジオン軍の進撃は一時停止した。事実上、コロニー落としに全てを賭けていたジオン軍には使える手札が既に無く、対する連邦軍もいまだ宇宙艦隊の再編成が終わっていない現状では能動的な作戦行動は望むべくも無かった。結果、一時的に戦闘行為が沈静化、地球圏に奇妙な自然休戦期が訪れたのである。しかし、これは連邦・ジオン両軍にとって次なる決戦の為の準備期間に過ぎなかった。
連邦軍は1月12日に最高幕僚会議を召集し、今後の方針を協議した。最高幕僚会議はジオン軍が再びコロニー落しを行なう可能性が高いと判断、宇宙空間の監視網強化を決定した。これによりジオン軍は緒戦のような奇襲効果を得る事が極めて難しくなったと言えるだろう。
一方のジオン軍はコロニー落としの失敗を受けて作戦の練り直しを求められた。しかし、現実問題として彼らはコロニー落とし以外に連邦を屈服させる術を持っておらず、結局は再びコロニー落しを行なう事で方針は決定した。連邦軍最高幕僚会議の推察は正鵠を得ていたのである。ジオン軍首脳部もこの期に及んでは作戦企図の秘匿はもはや不可能と判断したのだろう、可能なだけの戦力を動員して予想される連邦艦隊の迎撃を粉砕しようとしたのである。
1月13日、建設途上の宇宙要塞ソロモンより宇宙攻撃軍司令ドズル・ザビ中将自らが直接指揮する公国軍第一連合艦隊がサイド5に向けて出撃した。これにグラナダから出撃した突撃機動軍艦隊も合流し、その戦力は戦艦4隻、巡洋艦78隻、各種武装艦艇34隻に膨れ上がった。更に後方には22隻の輸送艦が付き従い、艦隊全体で2920機のMSと400機のガトル型航宙戦闘機を輸送した。一年戦争中、ジオン軍が編成した中では最大規模の艦隊である。
対する連邦軍の戦力であるが、第三艦隊を基幹とする連邦軍第一連合艦隊が急遽編成されている。第三艦隊はレビル中将(当時)が司令官を務める艦隊で、開戦時いち早くサイド5宙域に進出し、公国軍に組織的抵抗を見せた唯一の艦隊である。これがルナツーに集結した残存艦艇を加えて連合艦隊として再編成され、1月14日にサイド5防衛の命令を受けて出撃している。途中、各方面部隊よりの増援艦隊も次々と合流、第一連合艦隊は史上空前の規模となった。旗艦のマゼラン級戦艦「アナンケ」以下、戦艦48隻、巡洋艦163隻、掃海艇等の小型武装艦艇118隻、輸送艦及び補助艦84隻という大艦隊である。しかし、肝心要の航空戦力は各種戦闘機約300機とジオン軍のそれに比べて遥かに劣勢な状況にあった。したがって艦艇数でジオン軍を圧倒する連邦艦隊もその実戦力は必ずしもジオン艦隊を上回っているとは言い難く、よく言われる「三倍の戦力」が全くの虚構に過ぎない事は明らかであろう。
1月15日、既にサイド5に到着して11バンチコロニー「ワトホート」に核パルスエンジン装着作業を開始していたジオン軍は全く予想外の事態に遭遇した。前日にルナツーを出撃した連邦艦隊が予想を遥かに上回る速度で来襲、その先鋒艦隊がジオン艦隊に向けて砲雷撃戦を開始したのである。この事態に際し、ドズル中将は直ちにMS部隊の発進を命じ、コロニー及び作業中の部隊を守りつつ反撃に転じた。しかしレビル中将は予備兵力(第10艦隊)を投入、一時公国軍を圧倒する。航空兵力の傘が無い割に連邦艦隊が善戦している訳だが、この時のジオン軍は迎撃部隊、コロニー護衛部隊、そして作業部隊と部隊を三分している。単純計算でこの時、連邦艦隊に突入してきたMSの数は約千機となる。加えて連邦側の航空兵力は全て戦闘機であることから、その全てが艦隊直衛を投入されていたと思われるので、これらを併せて考えるとむしろこの状況は妥当とも言える。ジオン軍としては結果的に兵力分散の愚を冒したことになった。
とは言え、全体として連邦艦隊が圧倒的な航空劣勢下にあるのには変わりがない。連邦軍も事前の索敵である程度は公国軍の陣容を掴んでいた筈である。しかし彼らは不利な状況を省みず出撃を強行した。彼らはコロニー落としが行なわれた時の被害と自らの全滅とを秤にかけたのだろう。そして彼らは決断した。
「航空戦力が有ろうと無かろうと、全力で出撃してジオンのコロニー落しを阻止する」
開戦からわずか二週間足らずで地球圏全人口の半数近くが死亡している。連邦軍将兵は自らの命を糧にしてでも戦う決意を固めていたのである。そして、その決意に報いるかのように勝利の女神は連邦艦隊に微笑みかけており、戦況は連邦軍優位に進んでいた。
しかし連邦艦隊に微笑みかけていた勝利の女神は気まぐれだった。ドズル中将がこのままコロニー落としに執着する事は一週間戦争の再現になると判断、作業の中止と作業部隊とコロニー護衛部隊を含む全戦力の前線投入を命じたのである。これによって彼我の航空戦力の格差は十倍以上に開いた事になる。連邦の直援機を突破したジオン軍MSは次々と連邦軍艦艇を血祭りに挙げていった。
対艦MS小隊の装備する280㎜バズーカの弾頭は核弾頭である。これで攻撃されては、いかに堅固な装甲を誇る戦艦とはいえ被弾箇所に関係なく爆沈必至であった。ただ、乱戦の為核爆発に巻き込まれてのジオン軍MSの同士討ちも頻発したという。
こうして攻守所変え、ジオン軍が連邦艦隊を圧倒し始める。史上最大の艦隊戦の帰趨はジオン軍に大きく傾き始めたのである。しかしもうお気づきであろう。ドズル中将が全戦力の前線投入を命じた瞬間に、ジオン軍はコロニー落としという戦略目標を放棄しているのである。ブリティッシュ作戦の失敗が事実上決定した瞬間である。しかし、両軍がその事実に気付くのには時間が必要であった。激戦の最中、目の前の敵を倒す事以外を考える事は出来なかったのである。
1月15日に開始されたルウム戦役は日付が変わって16日になっても断続的にまだ続いていた。しかし、連邦艦隊は15日を終える段階で、既に戦力の50%以上を喪失しており、もはや継戦能力は限界に達しようとしていた。そして決定的な破局が連邦艦隊に訪れる。第一連合艦隊総旗艦「アナンケ」が突撃機動軍所属ガイア小隊、つまり、あの「黒い三連星」の攻撃により撃沈され、指揮官レビル中将が捕虜となってしまったのである。
これにより連邦艦隊は統制を失い、徐々に壊走を始めた。この絶望的な状況を救ったのが次席司令官のロドニー・カニンガン准将である。彼は統制を失い壊乱しつつあった残存艦艇に的確な指示を与え、生き残った艦艇の大部分を脱出させる事に成功した。しかし、カニンガン准将自らは乗艦であるマゼラン級戦艦「ネレイド」を反転させ殺到するジオン軍部隊の前に立ち塞がった。彼は自らを撤退する味方艦隊の盾としたのである。この時、准将は傍らの幕僚に「レビル将軍ならこうしたとは思わんかね?」と一事呟いたと伝えられる。奮戦の末ネレイドは轟沈、カニンガン准将は壮絶な戦死を遂げた。
何とか撤退を成功させたとはいえ、連邦艦隊の損害は甚大だった。戦艦36隻、巡洋艦139隻が大破・撃沈、小型艦艇や輸送艦はほぼ全滅、参加兵力の実に八割が失われた計算である。まさに壊滅と言うに相応しかった。しかし、不思議な事に、これだけの戦果を挙げながら公国軍は追撃を行なわず、更なる戦果拡大を求めなかった。コロニー落しを断念した以上、連邦宇宙軍の撃滅以外に戦争の早期終結を可能とする手段は存在しないのにである。
そう、実はジオン軍もまた壊滅的な損害を受けており、とても連邦艦隊を追撃できる状況ではなかったのである。ジオン艦隊は戦艦2隻が大破、巡洋艦70隻以上が大破・撃沈しており、純粋な戦闘艦艇の損害率では連邦艦隊のそれを上回るほどであった。また、特筆すべきはMS部隊の損害が一週間戦争にも増して大きい事である。
その理由であるが、先述したように、ジオン軍が緒戦の段階で部隊を大きく三分していた事がまず挙げられる。これは戦術的には作業部隊とコロニー護衛部隊に属するMSが遊兵と化していた事に他ならない。全戦力の僅か三分の1で連邦直衛機の迎撃を受けつつ猛烈な対空砲火を掻い潜っての対艦戦闘を強いられた迎撃部隊所属のMSが苦戦するのは当然であった。このような不徹底な攻撃では戦果は上がらないし、損害も増すばかりである。
次の理由として、MSと航宙戦闘機の能力差が世間一般で思われているほど格差が無い事が挙げられるだろう。実際、最新鋭機である”FFS-3「セイバーフィッシュ」”などは強行偵察に現れるMS-06Eを易々と撃墜している資料もある。E型の性能はジオン軍自身がS型、つまり赤い彗星ことシャア・アズナブルの乗機として名高い指揮官用ザクと同等と発表しているのにである。また、最新の映像資料ではMS-09Rを撃墜したり十分な数を揃える事さえ出来れば航宙戦闘機でも充分制空権の確保は可能だったであろう。
そして、最大の理由が巡洋艦を始めとするジオン艦隊の壊滅である。何故これがMSの損失に結びつくか疑問に思う方もおられるだろうが、以下の事を考えて欲しい。ジオン軍の戦艦や巡洋艦は全て「MS母艦化」されているのである。母艦を失った艦載機はどうなるだろうか。まさか歩いて帰る訳にはいくまい。母艦を失ったMSはまさに「宇宙の迷子」となるのである。搭乗員はある程度救助できても、機体は全て喪失と考えるべきであろう。
この時のジオン艦艇は運用効率を無視して最大限にMSを搭載しているので、ムサイ級で12機程度(コムサイ搭載分含む)、チベ級やグワジン級ならさらにそれ以上の数を艦載している。単純計算で1000機近いMSが失われた事になるのである。そしてこれに更に戦闘での損失分が加わる。ジオン軍も艦隊、MS部隊共に壊滅状態だったのは間違いないであろう。
こうしてルウム戦役は連邦・ジオン両軍の壊滅という形で決着した。両軍共に宇宙艦隊の損失が余りにも大きく、戦争後半になるまで、両軍共に大規模な艦隊行動を取る事すら出来なかったのである。
このように総括すると巷でいわれる一方的な連邦軍の敗北ではなく、もやは此の時点でジオン軍の敗北が決定したと言ってもいい。ジオン軍唯一の勝利の鍵である「コロニー落とし」失敗に終わりこれから果てしなき消耗戦を展開し敗れ去る事となるのは周囲の事実である。
個人的に連邦派である自分から言わせればジオン軍を一般社会において身近な交通事故で例えるならば、情状酌量の余地の無い殺意丸出しのひき逃げを起こした犯人が自首せずに潜伏先で電波ジャックを行い、過失によって起こった交通事故を罵る発言を行うようなもの、と思っているので。 もし上記に書いた様に本当に三倍の戦力での決戦であったなら、圧倒的航空兵力によりジオンMS軍は連邦艦隊に近寄る事はできず、もしちかよれたとしても激しい対空砲火にさらされ宇宙の藻くずとなり、艦隊は圧倒的火力差の前にこれもまた宇宙の藻くずとなるのは目に見えていることだろう。
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2010/12/22 20:44:17
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