降り続く雨をみて

この物語を

パッシェンデールの戦い





第一次世界大戦・・・・・・・　１００年前・・・・・・・　ソレまでの戦争の概念を根本から覆した。　その国家の存亡のために有るモノ全てをつぎ込んだ。　金も　物資も　人も　・・・・・・・・




その戦争でもっとも失われたのは何か・・・・・・・　「人間性」だと思う。　人への思いやり　情け　慈悲　それらは何処かへ忘れ去られた・・・・・・　いや元からそんなものは存在しなかったかのように・・・・・・・




薄暗く　ジメジメして寒い塹壕　硝煙と爆音　飛び交う砲弾や弾丸　泥と人の血が混ざり合う　人の命はその場では容易く失われた。　敵味方関係なく　そこでの命の価値は想像以上に安いモノだった。





まるで人はケモノに還ったかの様に　叫び　唸り　吠え、目の前にいる人の命を奪う　己が生きる為に　そう生きる為にだ・・・・・・・





理性とか文明とか言うものでカバーされていた人間の「本能」・・・・・・　いや一「動物」としての本能がそうさせるのか・・・・・・・




人としての「本質」が戦争という行為により残忍な程に表に現れてしまうのだろう。　やはりなにより「生」への執着が最後は全ての何者にも勝る。　





無論例外もあるだろうがそれは限りなく少ないだろう。　あの果てしない消耗戦の中でどれだけ多くの命が潰えたのかは今は数字でおおよそ知る事は出来るが、その生々しい現状はもはや完全に風化し生き証人はほぼ死に絶え歴史の１ページとなっている。





戦争が　良いとか　悪いとか　個人的にそういう問題ではないと思う。　偶発的か　必然的か　良し悪し関係無しに　「戦争」　は　起こり　終わり　忘れられ　そしてまた・・・・・・　その繰り返し。




あの時起こった　あの戦争　それが今に何を伝え　何を促しているのか・・・・・・　それは今生きている全ての人が己で知る以外に手は無い。




さて明日も仕事か・・・・・・・　がんばるぞい！！！