「お兄ちゃん~^^

」
「ゆずめ…
お兄ちゃん勉強で忙しいんだ」
「はあい…;_;」
いつも冷たいお兄ちゃん。
でもいつも寝るときに寝てるゆずめを抱き締めて「ごめんねゆずめ…」って言ってた。
後々、お兄ちゃんと私を離ればなれになると思ってみなかった…
気づけばお兄ちゃんは中学3年生。一生懸命受験勉強してた。
ここから遠い学校にいくみたい。
「お兄ちゃん…?」
「ゆずめ後にして…」
「…」
だんだん距離が遠くなってた。
むしろお兄ちゃんが頑張って遠くにしてたんだと今は思う
そしてそんな日が続いて3月。
お兄ちゃんは中学を卒業して、遠くの学校に合格した。
お父さんとお兄ちゃんとクロお兄ちゃんの物が毎日毎日少しずつなくなっていた。
三人の兄弟部屋に私のものしかなくなったときにお母さんとお父さんは言った。
「お父さんとお母さんね、離婚することにしたの。お父さんにはシロお兄ちゃん、クロお兄ちゃんをまかせることにしたの。」
「……そんなの嫌あっ」
泣くのを必死で堪えて精一杯の抵抗をする。
「俺だって…嫌だ…よ」
シロお兄ちゃんが涙を流した。
「俺だってゆずめと離れるの嫌なんだよ……」
「シロお兄ちゃん…?」
お兄ちゃんは痛いくらい抱き締めてくれた。
「ちゃんと会いに来るから。ごめんね。お兄ちゃんも強くなるからね。……ゆずめよく泣かなくなったね…えらいえらい」
このとき、私は初めてお兄ちゃんの涙を見た。
久しぶりにお兄ちゃんは頭をポンポンしてくれた。
「ゆずめにはまた辛いんだろうけど、その分守れるくらい強くなるから」
つられて泣いてしまった。
やっぱりお兄ちゃんが大好きだって実感した。
その日から私とお兄ちゃんは家族じゃなくなった。
私は名字が変わって、私もそのうち引っ越すことになった。
たまたま入れた薄汚い団地。
四階に住むことになった。
お母さんと二人。
お世辞にも広くない部屋。
でも二人しかいないから、十分な位広く感じた。
ゆずめももっと強くなる!って決めたよ
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Posted at
2008/06/03 14:36:44