
まずは最初にお詫び申し上げます。
大雪が降るかもしれないと言う気象情報を
ニュースで見て、調子こきました。<(_ _)>
事故に遭われた方もおみえになるのに
スノドラで遊び呆けてバチが当たりました。
うちのお馬鹿な母親が風景撮影が大好物なのは以前からも紹介しているのですが
とくに雪景色には目が無く!
降雪情報を見ると「連れて行け!連れて行け!」と うるさいんです。
僕もスノドラは嫌いでは無いですし、お袋が絡めば必ずグルメがオマケで付いてくるので
エサに釣られて ホイホイ運転手を引き受けていたのですが、今回は流石にヤバかったです。
行き先は長野県の県道300号線 なかなかの豪雪地帯で周辺には大きなスキー場が
ある所なので着雪した森林や白銀の山並みを撮影出来るとルンルンで出掛けてしまいました。
向かう途中の東海北陸自動車道も大雪で半分渋滞仕掛けていたのですが、なんとか止まる事もなく
無事に高山で下りて平湯方面に向かい安房トンネルを抜けて県道300号線に突入!
この頃には結構な吹雪になっていて道路もボコボコ状態でした。
とりあえずジムニーは何事も無く走ってしまうのでスノドラを楽しんでいました。
が!…
まず、最初に遭った災難は、地元のオッサンの軽トラがハーフスピンして僕のジムニーに
突っ込んで来て フロントに当たりました。
当たった瞬間に「ビシッ!」と何かが割れる音がしました。
状況は僕が峠の登りで、約100m前方から対向で下って来る軽トラを発見
結構な勢いで下って来るのでホーンを何度か鳴らして
こちらの存在を知らせ、路肩に寄せて停車して待ってました。
するとオッサン ホーンに気がつかずに減速せずにこちらに向かって来て
ジムニーに気が付いて急減速 そのままアンダーを出して こちらへ ドーン!
(狭い道なので徐行しないと、すれ違いは無理!しかもワインディング)
ここで動けなくなるか?と覚悟を決めたのですが、運の良い事に雪が深かったのが
抵抗になって減速! オッサンの軽トラが、ハーフスピンしたのもイイ感じで、更に抵抗になり
かなり減速して、しかも、ラッキーな事にジムニーも軽トラもフロントマスクに
雪がタップリ着雪していたのがガードになって車体は無傷でした。
「ビシッ!」とした音は着雪の表面が氷になっていて、それが割れた音でした。
後、50センチ余計に滑ってきたらラジエーターがお釈迦だったかもしれません。(~_~;)
地元のオッサンに平謝りされて、車も無傷だったので、そのまま再出発。
この時点で不穏な雰囲気に気が付いてUターンすれば良かったのですが…
白骨温泉の宿が建ち並ぶ辺りに通り掛かった頃 何故か県道のゲートが閉鎖されてました。
近くの旅館に入って事情を聞くと…
大雪のせいで県道、国道共に雪崩で寸断されて ここから出られないとの事…
「マジか!」
すぐに戻ろうとしたのですが…
「あなた達が来た道も雪崩が起きて寸断されてますよ」
と、教えられました。_| ̄|○
温泉街には二つのルートが接続しているのですが両方ともアウト!
仮に何とか国道まで出れたとして国道も雪崩でアウトと教えられました。(~_~;)
進退極るとは、この事であります。
天は我を見離したか?
調子こいてスノドラしていたバチが当たりました。(~_~;)
しかし、ここは修羅場を何度もかいくぐってきたお袋が…
「雪崩で道路が寸断されたなら宿泊をキャンセルした客が必ずいる!」と…、
幸い電波は届いていたので携帯で心当たりの旅館を探しまくり…
↑
母ちゃん! 素敵! 頼りになるわ♡
そして、恐ろしい事に避難先が簡単に見つかりました。ヽ(^o^)丿
白骨温泉 笹屋さん
玄関
ジムニーもちょいと
玄関から…
通された二階の部屋から…
写真では解り難いですが猛吹雪です。
雪崩の件もありますので明日、帰宅出来るか否か? それも怪しいくらいです。
とりあえずジタバタしても仕方ないのでグルメを堪能させて貰いました。
数々の料理を目でお楽しみください。
こちらのお宿 メッチャ良いです! お風呂も源泉掛け流しで最高!食事もバッチリでした。
(食事の写真は撮り忘れた品もあるので、もっと豪勢です。)
これも母ちゃんの口車に乗って調子こいたお陰です。 ← でも反省はしてますよ。
問題点は雪深い時期に来ると道路がエゲツないです。(~_~;)
ロードクリアランスが無い車や二輪駆動の車は危険です。
さて、お腹も膨れて温泉につかり、ぐっすり休んで、朝起きたら…
この有様 ((;゜Д゜)ガクガクブルブル
ジムニーが雪に埋まってる?
それを、ブルで掘りだしてくれてます。
ブルのお兄さんが掘り出してくれてる間に朝食&朝風呂
すいません、罰当たりのくせに贅沢してしまいました。<(_ _)>
母ちゃんの財布におんぶに抱っこのなせる技。
そして、食後、他のお客さんの車を見学しました。
車種も何も解りません!(笑)
上の写真とは違う車です。
お宿の前も雪が増えてます。
では、ジムニーの周りはブルで除雪して貰ったので車体は人力で掘り起こします。
他のお客さんの車は従業員のお姉さんが優しく掘り起こしてました。(笑)
お客さん達の車を掘り起こしている間に偵察を頼まれて様子を見にジムニーで出撃!
道はヌタヌタ、ボコボコ状態で、まるで田んぼの中を走っている感じです。
もう少し除雪して貰わないと普通の車では無理です。
(この後、旅館のブルで普通の車でも走れるように除雪して貰いました。)
積雪量も半端無いです。
暫く進むとドデカイ重機が雪崩を除雪&除去しているのが遠くに見えたので
邪魔しない様にUターンして旅館に戻って、従業員さんや他のお客さんに報告。
宿から役場に連絡して貰って、更に国道の雪崩の除去は出来たか?
確認して貰い 後は、連絡待ちで宿で待機する事になりました。
お昼ご飯は旅館に物資を届けるはずの業者さんの車が来れなかったので
食材が何も無く、女将さんの好意でおにぎりの差し入れがありました。
昨晩の御馳走や朝食からの落差の激しさよ。(笑)
お昼が過ぎて暫くすると役場の方から連絡が入り、
宿泊客全員避難して下さい。
連泊する予定の方も帰って貰うように、
今日の予約は全部断って下さい。と言われたそうです。
従業員さんに、聞くところに寄ると、まだ天候が不安定で次の雪崩が発生する可能性が高く
最悪道路が崩落する可能性もあるので、とにかく逃げろ!と言う事でした。
まずは閉鎖ゲートがある白骨温泉のバス停に各宿の宿泊客全員集合です。
とりあえず宿泊客の中で一番高性能なジムニーの僕が一番乗り。(*^^)v
ジムニーの先にゲートの表示
キッチリ通行止め _| ̄|○
バス停に停車 待機中 この後、ジムニーの後ろに10台以上の宿泊客の車が連なりました。
開通の予定時刻1時30分になっても重機は全く現れず…
(当初の予定では昼までには開通する予定だったのが雪崩が多発した為にどんどん遅れ…。)
暇を持て余し、すぐ横にある雪に埋もれて使用不能の観光案内所を撮影。(^^ゞ
白骨温泉の看板も埋まってました。
待っている時に地元のおじいちゃんが見に来て、
「長い間、ここに住んでいるけど、これほど雪崩が多発したのはワシも初めての経験だよ」と
おっしゃってました。
待ちくたびれて後ろの皆さんも車から降りて、道路の向こうを覗きこんでいると…
2時15分過ぎ、ようやく重機が現れました。 雪崩が多発した為に最初の予定より2時間遅れでした。
このドデカイ刃で雪を蹴散らしながら かなりの速度で走れるスーパーカーです。
(ドアミラーに後続の仲間達が写っています。)
いつ次の雪崩が発生するか解らないので 出来る限り速やかに脱出して欲しいと言われ
この重機で先導するので 後を無理せずに付いて来て下さいと言われました。
OK! 僕がぶち抜いて ぶっちぎってやるぜ! などと言う冗談を言う元気など
もう、とっくに無く、陸の孤島から脱出出来る安堵感でホッとしました。
では、脱出開始! 重機の後に続きます。 後方の仲間達も必死に追走してきます。
まずは雪崩の跡を通過 ここは大人しく走ります。
ここからフル加速する重機! マジか? 想像以上に速い! 車体から雪煙りが! (・_・;)
コーナーもかなりの速度でガンガン行きます。 車体からの雪煙りで解りますよね? (・_・;)
タイトコーナーも雪を蹴散らしながらガンガン攻めます。
4WD&4WSは伊達じゃありません! おそらく駆動系は電子制御オートマチックだと思われます。
国道に繋がる閉鎖ゲートに到着
重機ドライバーのお兄ちゃんが降りて監視員とあいさつ。
重機以外はゲートを勝手に開けて入らない様に監視員が見張ってました。
鍵を外してゲートオープン
そこでミーティング…
高山方面から名古屋方面に帰る人は道路が開通したので帰れます。
問題は東京方面から来た人は、まだ国道も高速道路も復旧していないので、
どうにもならないとの事。
高山か平湯で宿を探すか? ワザと名古屋方面に抜けて一般道でゆっくり帰るか?
各自 検討の上 無理をしない判断をして下さい。と言われて解散しました。
ここから、僕はスキー帰宅渋滞にハマるのが嫌だったので
休憩も取らずに頑張って走り続け夕方の6時過ぎには一宮市に無事辿り着き
適当に晩御飯を済ませて無事帰宅しました。
メチャメチャ疲れました。(~_~;)
今回の雪崩で孤立した件は他に重大事故が発生していたので
ニュースにもならなかったようですが、もしかしたら脱出中に雪崩に巻き込まれていた
可能性もゼロでは無い危険な状況だったので皆さんが無事に下山出来て
本当に良かったです。
また、僕が白骨温泉方面に向かっている時に雪崩に巻き込まれていた可能性もあります。
気象情報を見て、面白半分に遊びに出掛けるのは良くないと本当に反省しました。
これからは気を付けたいと思います。
最後まで読んでくれた皆さん ありがとうございました。<(_ _)>
では、(@^^)/~~~