
バンバンの発電コイルから直に昇圧し12V化するというのは、無理でしょうか?
という質問を風来坊さんから頂きました。
バンバンの年式によって電装系が異なりいったいどこからどこまで12Vに変更するのか謎な部分が多いです。
私のバンバンの場合、バッテリーから電気を取っているのは
ニュートラルランプ
ウィンカーランプ
ブレーキランプ
ホーン
12V化するとしたらこの4つになります。
その他のヘッドライトやテールランプはエンジンの発電を直接交流で送っているのでバッテリーとは全く別系統になっています。電球には極性がないため交流でも点灯するためです。
バッテリーの充電電圧を上げる方法を挙げてみたいと思います。
簡単な発電機とバッテリーの仕組みから紹介します。
まずノーマル状態でセレン(ダイオード)により交流波形の上半分、プラスのみ電気を通すようになっています。
マイナス側の電気はカットされ、上のプラスの山が飛び飛びでバッテリーに送られる状態になっています。
この状態は正直非常に効率悪いです。発電された電気を半分捨てている状態です。
次に全波整流です。
全波整流にはブリッジダイオードというものが必要になります。難しいものではありません。ダイオードを4つ図の向きに取り付けただけです。市販でブリッジダイオードとして売られています。200円くらいです。
これは、ノーマル状態で捨てられていたマイナス側の波形を反転させて、プラス側に持ってきた状態です。
とても無駄がない状態になります。
最後に倍圧整流
プラスの波形とマイナスの波形をそれぞれコンデンサーに蓄え、それを足して発電電圧の2倍近い直流電圧を取り出すことができます。
実際のところバンバンのエンジンの回転数に比例して発電の電圧があがります。最大30Vくらいになるらしいので、全波整流して12Vのバッテリーつけるだけで十分だと思います。
が・・・ココで大きな問題が!!
発電機から伸びているのは線1本!あとはボディーを伝わって来ています。
全波整流するとしたらボディーから線を取り出してブリッジダイオードにて整流してあげるわけなのですが、
全波整流して作ったマイナスと、はじめからボディーアースされているマイナスをつなげることができません!どう考えてダイオードをはさんでつなげてもショートしてしまいます。同じように倍圧整流もマイナスを共通させることができません。
何が問題なのかというと、基本的にバッテリーのマイナスはボディーにつながれていて、ウィンカーなどはプラスから線1本しか伸びていないわけです。つまりボディー全体がバッテリーのマイナス極なわけで・・・・・。
つまり・・・全波整流すると、バッテリーからボディーアースできなくなり、ウィンカーやホーンも、バッテリーからマイナスの線を引く必要がでてきます。
12V化が難しいといわれる由縁がそこにあると言ってもいいでしょう。
無駄に考えて納得してしまいました・・・・。改めて考えてみると難しい・・・。というより面倒です。
ほかに色々考えたのですが、
バッテリー充電用の発電コイルの巻き数を倍にすれば、ノーマルの整流でも電圧は2倍に稼げることができます。もちろん2倍巻くにはコイルを細くしなければならないし、コイルの抵抗がかさむので電流は減ります。
さらに、フライホイールを取ってみたことがないのでどうなっているのか詳しくはわからないのですが、発電のコイルが2つ以上あるとおもいます。1つはバッテリー充電用のコイル、ほかがヘッドライトやテールランプなどのバッテリーとは別系統の発電コイル。この二つはいずれもボディーに1極がアースされ、もう1極が銅線として出ています。
バッテリーに充電する用のコイルのみ、ボディーにアースせずに、銅線として、引っ張り出してくれば、
そのままブリッジダイオードを通しバッテリーにつなぎ、バッテリーを充電!さらにバッテリーのマイナスをボディーにアースすれば何の問題もなく12V化することができると思うのですが・・・。
12V化するのはひたすら面倒な作業かもしれません。
私のバンバンは12V化するのをあきらめ、6Vで元気に動いています。
ちなみに、ヘッドライトを明るくするのに、昇圧しても、全波整流しても明るさは変わらないです。発電機を大きくするしかないです。
このほかにすごく簡単そうな半波倍圧整流というのがありますが、写真を複数枚載せる方法がわからないので、今度気が向いたらのせたいと思います。
ボディーアースした状態でもおそらく平気。半波だけ取り出し、それを2倍にしてから出力しています。電圧が上がった分、電流が取れません。
それでも十分な発電が見込まれます。
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バンバン50 | 日記
Posted at
2008/08/19 05:39:49