
採決時には是非と思ってた案件なので、今回は他事争論で久々に難しい問題を取り上げます。
難しい問題ですが、国民一人一人が考えれば解決する問題です。
馬鹿な国会議員には任せてられません。
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衆院本会議で18日、臓器移植法改正4法案のうち、脳死を人の死と認め、15歳未満の子どもからの臓器提供を可能にする案(A案)が大差で可決された。
本人の意思表示がなくても家族の同意で提供が可能になるため、脳死臓器移植の拡大に期待が集まる。
一方、死の定義の変更には慎重論があるほか、現在の移植医療が抱える課題も多い。審議の舞台は参院に移るが、成立までにはなお議論が続く。
脳死判定についても、特に子どもの判定の難しさが指摘されている。脳死状態と診断された後、1カ月以上心停止に至らない「長期脳死」の子どもが全国に多く確認されている。A案を推進する専門家は「正確な判定ができていない例が含まれている」と指摘するが、田中英高・大阪医科大准教授(小児科学)は「後に自発呼吸が戻る例もあり、多くの小児科医が子どもの脳死判定は難しいと感じている」と話す。
一般的な人の死は、心臓が止まった心臓死だ。法律に定められてはいないが、医師が(1)心臓停止(2)呼吸停止(3)瞳孔の散大--という三つの兆候を確認して判断し、国民が受け入れてきた。これに対し脳死は、人工呼吸器などで心臓は動いているものの、脳の機能が失われて治療しても回復しない状態を指す。法的脳死判定を行う場合、深い昏睡(こんすい)など5項目の確認を6時間以上あけて2回行う--という条件を満たす必要がある。
(毎日新聞)
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今日、衆議院で臓器移植法案の改正案の採決が行なわれ、僅か八時間という審議時間ではあったが、A案が430人中の263人と過半数をこえた。
この臓器移植法案は1997年に問題点などを3年後の改正を前提に施工されたが、国会は10年もの間、この問題点を放置してきた。
では、今の段階になって、改正案を審議する事になったのか?
それは、海外渡航移植が原則禁止となる事がWHOにより決まったからだ。
現在、15才未満の臓器提供が禁止されている日本では、15才未満の移植は海外で、という選択肢しか無かった。また、たとえドナーカードに意思表示があったとしても、現在の法律では家族の同意が必要である。
今回の採決では、個人の死生観に関わる問題という事で、共産以外の各党は党議拘束をもうけないという異例の採決となった。
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私点論点 | 日記
Posted at
2009/06/19 01:17:38