
NDロードスターの試乗を3グレードすべてさせてもらって自分なりにNDがどんな車かをようやく知ることができました。
ここからは個人的なロードスターの好みも含めてまとめてみようと思います。
今回のNDロードスターはどのグレードを乗ってもそれぞれに良さがありました。
Sスペシャルパッケージ6MTはレッドゾーンまで綺麗に回るスカイアクティブエンジンとシフトフィールの良い6MT。
Sレザーパッケージ6ATはスムーズな変速で1.5Lのトルク不足をあまり感じなかったトルコンAT。
Sは軽量でシンプルな装備としなやかな足回りが印象的でした。
しかし、NC3とNB1を現在所有しているロードスターユーザーからしてみるとこの2台を手放してでもすぐに欲しいと思わせるほどの衝動はありませんでした。
確かにNDは良いクルマであり、もしNC3とNB1が同時に全損事故で失ったらきっと買うと思いますが、今乗っているロードスターが元気なうちは大事に乗っていたい気持ちの方がはるかに上回るのです。ちなみに妻も同意見でした。
NDロードスターの乗り味は「ライトウエイトスポーツカーというのはこういうモノだ」という意識がはっきりしているのでロードスターを一度も運転したことがない人や以前NA・NBロードスターを乗っていた人にはグッとくるものがあるんだろうなと思いました。
NC3はエンジンのパワーもトルクも十分にあり足回りが必要以上にしっかりしてるから、運転して気持ちが良い速度域が若干高いのでちょっと街乗りしたくらいじゃ感動は薄いですけど、NDは一言で言うと「エンジンパワーを下から上までフルに使いきり、カーブでの荷重移動の変化が穏やかで分かり易い」です。
かといってNAやNBのようにリアの限界が低いことからくるヒラリ感を演出しているわけでもないのでなかなか奥が深い足回りのセッティングだと思います。
以前NB2所有時にNCロードスターがデビューしてすぐ試乗したときのNC1RS初期型の「わざとらしいヒラリ感」よりは全然良いですね。
NC3NR-Aのサスペンションストロークがたっぷりありつつも減衰力高めのカッチリした乗り味が好きなので、NDもNR-Aが出てビルシュタインショック付きになったとしたら乗ってみたいです。
外装のデザインは写真より実物を肉眼で見た方がボディラインが美しいです。
だいぶ見慣れましたがリア周りがちょっとシンプルすぎる感じが否めないかなと思います。
白とかの膨張色だと特に真後ろが厚ぼったく見えるのでマイチェンでライセンスプレートの位置が数センチ上がってくれると好みになるはず。
内装のデザインは嫌いまで行かないけど一番好みに合わない場所かもしれません。
ダッシュボードがドライバー側優先でちょっとゴテゴテした感じがします。
ステアリングはメッキ無しでもう少しシンプルな方が良かったです。
メーターも5眼で慣れてるから3眼のタコメーターがセンターなのはちょっと違和感。
いずれも慣れれば問題ない話ですけどね。
そのかわり純正シートがすごく良くなったのでようやくレカロ無しでも大丈夫かもしれないのが嬉しいです。
ボディカラーは本当に難しいラインナップで皆さんも悩まれているみたいですが、個人的イチオシはメテオグレーマイカ。Aピラーとミラーのブラックが引き締まるし、リヤ廻りの厚ぼったさも軽減されます。内装色とドアパネル上部との一体感があったのも好みでした。
ソウルレッドは綺麗な色だけれども試乗車を運転してみて自分の車ではない感じがしたのでパス。
ジェットブラックマイカは自分のNC3のブリリアントブラックよりマイカの粒子が目立つせいか白がかって見える気がするのでパス。
セラミックマイカとブルーリフレックスマイカは光の当たり具合で変化するのが綺麗なんですが、変化する色自体が好みではないのでパス。
クリスタルホワイトパールマイカとアークティックホワイトはウチの奥さんは結構好きみたいですが、洗車するのが大変なのでパス。
まあ今のところ本命のダークグリーンがないので一安心してます(笑)
とりあえず自分の中でNDロードスターは「アリ」ですが、現在のラインナップのなかで欲しいグレードが定まらないので乗り換えは現状「ナシ」という結論に達しました。
もし増車が可能だとして夢の話で考えるなら消去法でSスペシャルパッケージの6ATでメテオグレーマイカになると思います。
アイドリングストップとかマツコネとかサイドエアバッグとかいらないので、Sの装備で6ATとかあったら気軽にオープンにして街乗りで気持ち良く流せるからかなり魅力的なのになあと思いました。
今後の限定車や追加グレード展開が楽しみです♪