ノーハンド定常円解説

ではお待たせしていた解説をしましょうか。

手を離して定常円をするというマネ禁止の変態映像です。



ポイントはステアリングの固定方法ではありません（笑）。

ステアリングのコントロール一切ナシで、決められたＲのコーナリングをしているのが変態ポイントです。

サーキットのコーナリングでも高速のインターチェンジでもいいんだけどね、突然ステアリングが壊れて全く動かなくなったと想像してみてください。

コーナリングを続けるだけでもほぼ不可能なのに、Ｒの大きさを好きにコントロールしてるんだから、訓練された親方の仕上がりは尋常ではありませんぜ。

こんなことしてるからクラゴン部屋は講師を雇うことができないんですよ。困ったもんだ（笑）。



あとちょうどメーターが見えるのも楽しいところです。

定常のコーナリングをしているときはだいたい時速４５ｋｍ。そこからアクセルを踏んで時速４７ｋｍになったら、もうＲが大きくふくらみます。

コレにはふたつ意味があります。

まずひとつは、定常円でキッチリ限界まで行っていること。限界まで行っていなければ、速度が上がってＲはそのままです。

もうひとつは、コーナーを曲がれるかどうかの差は、わずか時速２ｋｍくらいだということです。

時速２ｋｍのオーバースピードで曲がれないって、けっこう熱い話です。だから速度のコントロールが大切だということにもなるわけですが。

定常円が鍛錬になるのは、この限界を探す余裕があるからです。

別に定常円ではなくてもいいんだけど、サーキットの普通のコーナリングで限界を探すのは難しいしリスクも高い。コーナリングを抽出して、取り組みやすくしているのがこの定常円の鍛錬です。

ただぐるぐる回ってるだけじゃないんですよ。