
家庭でTIG溶接のために②のつづき
ついに到着の日がやってきました。
配達には、あのDHLの黄色いトラックが来ると思っていたのですが、意外に佐川急便でした。
関税か何かの手数料1200円を払い荷物を受け取りました。早速オープンと思いきや約1週間そのままの状態で放置(年末年始の連休中に使おうと思ってたので)
連休に入り箱を開けて中身を確認、取説どおりに接続していきます。
この時点でその他必要物品は購入済み
まず、電源部分の交換(3相のものを利用)
トーチケーブルとアースケーブルを本体に接続とここでアースケーブルが入らない!傷だらけで先端部分が変形
慌てない慌てない、予備のトーチもう一つ買っているのです。
そちらは、難なく接続可能・・・と思いきや、アルゴンガス接続の形状が違う!
商品確認してから送れー!!ちょっと怒りモード
仕方なく、変形している部分を整形し使用することにしました。
あとは、アルゴンガスボンベにガス調整器を接続、ガス調整器から耐圧のホースで溶接機背面に接続(メタルバンドも忘れずに)
タングステンの先端を研いで、このサイズに合うコレット、コレットボディをトーチにセット、ノズル径は適当にセット、コンセントを挿し、本体の電源を入れ、交流、パルスなし、溶接電流等を適当に設定、
アルゴンガスボンベを開き、調整器で流量をセット、アースケーブルをアルミ板にはさみ、溶接面をかぶり、準備OK!
試運転です。
恐る恐る実験台のアルミ板にトーチを向けてレーバーを押してみると、「ビィー」という音とともに眩いアークが、そしてアルミの表面が溶け始めました。Youtubeで見たのと同じだとおもいつつ、この溶けた溶融池の端に溶接棒を接触させトーチを左に移動させればと思った瞬間、大穴が開いて溶け落ちました。いろいろ設定を変えて楽しんでいると、レバーを押していないにもかかわらず「シュー」というガス漏れらしき音、どうやら溶接機内部から聞こえてきます。壊れてる?ても一応溶接は出来るのでこれがノーマル?不安は拭いきれずに本体のカバーをはずしてみました。
するとやはり電磁弁のあたりから音がします。電磁弁の故障かな?それともこんなものなのか?
初TIG溶接なので解りませんでした。
そして内部の様子を見ていると取り付けの柱に一箇所ひび割れを発見!ほかに不具合が無いか確認すると、カバーの端にも変形を認めます。
国内製では、考えられないクオリティ!まあある程度は仕方が無いとは思っていましたが、予備トーチのコネクター形状の違いの件もあるのでメールにてクレームを入れました。
するとすぐに返信メールが、「カバーの変形は、輸送の際に付いたに違いないとのことで発送時の段ボール箱の写真を送れと、そしてガスが漏れているのはおかしい、もう一度確認してくれ、ひび割れの柱は交換用を送る、トーチの件はこちらで確認します」とのことでした。
何度かメールのやり取りをし「問題は電磁弁にありそうなので交換用に新しいものを送ります」と
トーチの件は?と思ったのですが再確認して気がついた。私のオーダーミス。違う機種のトーチを注文してました。この件については、お詫びのメールを送りました。
数日後、国際郵便で電磁弁と柱が届きました。カバーは?と思ったのですがもう面倒なのでいいです。早速電磁弁の交換をと思い、故障と思われる電磁弁をはずしたら、ネジの部パッキンが入っていないだけでした。(中国クオリティ?)パッキンを入れたら難なく直りました。
これで漏れの音も無くなり、カバーの変形意外は問題の無い状態になりました。(気づかない不具合があるかも)これからがんばって溶接するぞ!
あとがき
今回購入した溶接機の故障に対して、国内での修理を請負ってくれる所は、まず無いでしょう。
一年保証ということですが、本体を送るとなると送料がばか高く(自分もち)、送料負けしてしまうので現実的に不可能でしょう。故障部位がわかればその部品のみ送ってもらえるかも??
国内製の保証とクオリティを考えている方は国内製を考えたほうがいいでしょう。ただそれにも勝る価格の安さは、プライベータには魅力的です。
特に購入機種名、購入先、金額等は、お教えしませんでしたが、この円高を利用し賢く買い物するのも手ではないでしょうか。(同じように海外からの購入にて不具合等が生じても当方はいっさいの責任はおいません)尚、メールでのやり取りはすべて英語です。




参考
ティグ溶接入門 (溶接の入門シリーズ (7))
新版 ティグ溶接法の基礎と実際
目で見てわかる溶接作業―Visual Books (Visual Books)
続・目で見てわかる溶接作業 スキルアップ編 (Visual Books)
絵とき「溶接」基礎のきそ (Mechanical Engineering Series)

Posted at 2009/01/21 14:06:59 | |
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TIG溶接機 | 日記