2009年06月03日
BDエンジンの系譜
FV系とBD系エンジンを時系列に並べてみました。F2エンジンとしてFVAをベースにBD系エンジンを育てていった経緯がわかります。
1966 FVB 1500cc 200HP/9000rpm
F1用のDFVにおける出力上の可能性を探る為に試作されたFVAの1.5L仕様。
1967 FVA 1598cc 218HP/9000rpm
F2エンジン。1967~71年のF2選手権を獲得。フォード116Eのシリンダーブロックをベースとし、ギア駆動のDOHC4バルブヘッドを持つ。
1968 BDA 1601cc 120HP/6500rpm
Belt Driven typeA。フォードエスコートRS1600に搭載された公道走行用エンジン。FVAの設計と当時のフォードの最新シリンダーブロックをベースとするが、2本のカムシャフトはコックドベルトによる。4バルブ。
1969 FVC 1799cc 235HP/8750rpm
ヨーロッパ2Lスポーツカー選手権用のFVAのボアアップ仕様。
1970 BDB 1700cc 200HP/8250rpm
フォードのラリー車用に開発されたBDAのボアアップ仕様。キット販売。
同年 BDC 1700cc 230HP/9000rpm
主にグループ2ツーリングカーレース用に開発されたBDBのインジェクション仕様。キット販売。
1971 BDD 1600cc 200HP/8750rpm
フォーミュラ・アトランティック用のBDA改造エンジン。キット販売。
1972 BDE 1799cc 245HP/9000rpm
BDAのボアを85.6mmまで拡大したF2エンジン。
同年 BDF 1927cc 270HP/9250rpm
BDAの標準のブロックにライナーをロウ付けして、ボアを88.9mmまで拡大したBDEの改造版。1972年F2最多勝利。
1973 BDG 1975cc 275HP/9250rpm
F2用のBDFの改良版。信頼性増大。
同年 FVD 1975cc 275HP/9000rpm
実験目的の試作機。
同年 BDH 1300cc 190HP/10000rpm
フォード1.3LエンジンのブロックをベースとするBDAの小排気量仕様。
1974 BDJ 1098cc 150HP/9500rpm
アメリカSCCAフォーミュラC用のBDA小排気量仕様。
1975 BDM 1599cc 225HP/9250rpm
BDDのインジェクション仕様。大径バルブを装着。
1981 BDP 1975cc 230HP/8250rpm
アメリカのミジェット・レース用のBDAのインジェクション仕様。アルコール燃料使用。
同年 BDU 1975cc 235HP/8250rpm
BDPのオフロード・レース仕様。ガソリン燃料使用。
と、このような系譜となっています。BDAが有名だったせいか、BDA以外の機種もひとくくりにBDAと呼ばれている場合があるようですね。
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Posted at
2009/06/03 22:03:41
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