←これ、いちばん最初に作ってみたコンロです。
コーヒーを淹れる際
いつもは理科の実験で使うようなアルコールランプで
お湯を作っていますが、10分程度かかってしまうのです。
もっと早くお湯が作れないかと思い、
使い終わったOD缶の再利用も兼ねて、
高速煮沸用コンロを作ろうと思った次第。
よく見かけるのは空き缶を使ったもので
アルコールバーナーとか呼ぶらしいです
そうですパクりました。
せっかく作るなら、スチームパンクな感じを出したくて
ロウ付けの練習※のためにも銅を各所に利用してみました。
※耐火セメントで接続しようとして大失敗
原理(詳しいみんカラ民に対して書く必要などないんだけども)
銅配管を熱するとタンク内と管路内のアルコールが気化し、
内圧が上がることから解放端から気化アルコールが噴出します。
アルコールランプのような“綿芯のみ”より気化量が多いので
当然火力が上がります。
自分で加熱することでこれを繰り返し強力な火力を得ます。
初号機(きたなくてすいません)
5つの火口から炎が噴出します。
銅管をプレヒートしアルコールが蒸発し始めたら着火、
最大火力になるまで5分
(バーナーでタンク自体を炙るともっと早いのだけど・・・)
完全燃焼時は100ccの燃料が5分でカラになる
という超火力で
まるで古き良きアメ車並みの燃費・・・
しかもガス漏れまくり^^;
溶接(ロウ付け)は初めてだったので、仕方ないとはいえ酷い有様ですW。
最大火力
ゴシュー!みたいに吠えるので
もうPLEASE CALL消防車!モノです・・・
こんなものを使いました。↓
・銅管は
焼きなまし済みの外径1/4(6.35mm)でT=0.8
3mで1500円
・エルボは、
モノタロウで購入した安い90°銅エルボ1/4用
65円くらい?x12
・火口は、
エアスプレーガンの激安ノズル(ステンレス)
あとでネジで蓋できるようにM3でタッピング済みw
150円x4
・全ての配管にいろいろな芯(後述)を入れてあります。
・給油口
G14のフレキ用ニップルとキャップナット200円
(メーカー違うけど太くて安いの見つかってよかった)
・ワッシャー
穴を大きく開けすぎてしまい、解消するために購入
および、ノズル角度を立たせるため削って挟んでいます。
300円12個入り
・芯については、
アルコールを銅管に伝わらせるため、毛細管現象を起こしやすくかつ
熱で組織が壊れないものが必要です。500℃以上に耐えてほしい。
考えられるものは
✖銅より線 →アルコールをあまり吸わなかった
△ファイバーガスケット →銅管6.35(内径4.75)に入る製品が無い
△ZIPPOの芯 →細いし高すぎ
✖ガラス難燃チューブ →コーティングを炭化させて剥がしておく必要がある
&空洞を埋めるため折り込まなきゃいけない
✖炭素より線 →炭になっちゃう
△ガラスヤーン →短くて細いタイプの一般販売が無い
✖耐熱テフロン繊維 →直火で燃え落ちる。論外。
最終的(2号機)には極細ガラスヤーン※が採用になりました。
※純グラス網組線=ファイバー紐φ1.6(見かけ上4mm)
総ガラス製なので管路内の燃えカスを気にする必要がありません。
なぜ芯にこだわるかというと、
銅管曲げ作業前に耐火難燃芯を予め入れておく必要があるからです。
溶接後だと通線難しいです。
何度かやり直していますが、そのたびにロウ付けを繰り返したので
溶接個所が非常に汚い・・・><ハズカシイ
なもんで
ここまでに3か月(20時間)ほどかかってしまいました。
そうそう
ファイバーひもは非常に危険なため、十分に養生しながら作業しました。
(刺さると心臓まで到達する危険があるそうな・・・)
ガラスのガスケットを普通に袋に入れて売っている業者さんいますけど
無知って怖いです。開封や使用時はくれぐれもご注意ください。
ってこれマネする人いなさそうだけどw
OD缶
250タイプは大きめですが、ほぼ全社とも保温と気化促進のため、
中にボール紙が入っている(これはSOTO製)ので、
ラジペンなどで取り出せるようにどこかに穴をあけておくと良いです。
105タイプにはボール紙は無かった(2号機もSOTO製)です。
余談ですが
OD缶のガス口は両サイズともEURO規格の28ネジ(極細目?)らしく
タップ工具も国内では見当たらないのでオシャレな
火口加工計画は諦めました。
溶接作業中にガス口のバネと樹脂2種類(黒とオレンジ)は焼け落ちるので、
回収した方が良いです。(オレンジ色のゴムが少し見えますでしょ)
空いてしまうガス穴は火口として利用するか溶接して塞ぐしかないかも。
2号機の配管とヤーン
パイプ長さ合わせでカット中
ファイバーに触れたくないので慎重にカットしましたビビリー
置きロウと差しロウの練習になったので楽しかったですが
初号機は溶接個所が多く、銀ロウの消費が激しいことと
火力があり過ぎたため、この2号機を作ることに。
2号機テスト
プレヒーティングは
銅管を炙るのにバーナー使うとコスパ悪いので
アルコールを上部に垂らしてダイレクト着火!アブナイケド
火口は1か所にし、
配管溶接個所は2か所だけとしました。
なぜ2か所だけかというと、
銀ロウがとても高いからです。
150cmで安くても2000円くらいします。Ag35%の場合
2号機は燃費が良いものの、
思ったより火力が出ませんでした。
給油口溶接個所からちょっと漏れてます、後で修正しました。
100ccで30分以上燃えてます。
燃費良いけど火力不足・・・う~ん
ちなみに
タンク下を炙れば、すごいことになります↓
写真は少しだけ炙った状態。漏れ修正済みでテスト。
こんな火力は要らないですが>u<
もうちょっと熱廻りを考えないとです。
炎と接触している点から燃料まで銅の距離があるため、
気化させられるだけの熱がタンクまで伝わりにくいようです。
寒冷時の屋外だとこの子は使い物にりません。
プレヒーティングから3分ほどで火口の炎が大きくなってきました。
総評
火力が足りない・・・
自宅のランプより弱いという><
でも
可愛くできたので捨てないよ、うん絶対。
どちらも、
銅配管でゴトクの機能も担わせたくてパイプアートをイメージしました。
結局のところ、柔らかいなまし銅であっても潰さずに手曲げで
複雑な配管はできないことが解りました。
ベンダーも買ってみましたが期待するような管曲げはできませんし、
先に砂を入れてから曲げ→砂を抜いてから芯を入れる庶民施工法は
砂が出てこない危険がありましたのでやってません。
使用済みOD缶が出たら、三号機に挑戦します。
ロウ付けにも慣れてきたので、90°エルボを多用するとか
配管ぐちゃぐちゃなカッパーアート的なコンロも面白そうです。
なお
今回のようなスチール缶に対するガス溶接では、酸化被膜が頑固すぎて
レトロ感というより真っ黒くろすけになってしまい、
スチームパンクどころかコゲパン状態になります。
旧型ドレメルのアタッチメントでコゲパン被膜落とし中
ケースはアクリルの出来合いモノ2000円
両側15cmの穴に台所の排水ゴム蓋を取り付けたらピッタリでした。150円
延長アタッチメントは初めて使いましたが、ヘッドは小さいし
自在ワイヤーの摩擦も少なく取り回ししやすいです。オススメ
古いけどお気に入りの工具です
しばらくはガス溶接で遊びますが、いつか
酸化被膜生成が少なく磨く必要があまり無さそうな
アーク溶接にトライしたいです。
レーザー溶接機は高すぎますしガス不要な半自動溶接機あたりが
それがしのようなぐーたらには合っていそうです。
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