圧を逃がして・・・

コレ・・・なんだか地味なパーツですが・・・
いやいや、地味ですがしっかり効果がありますよ！

バイクレース業界などではかなり話題のパーツなんですが、四輪の世界では、なかなか知られてないようですね！？
一部のコアな車好きの方々には人気ある様ですが・・・

とりあえず、私がいつもお世話になっているバイク屋さんがこの「ＮＡＧ・クランクケース内圧コントロールバルブ」の開発に携わっておられる・・・

・・・と言う関連で、私がＧＲＢインプレッサ用のＮＡＧバルブのテストを買って出た・・・と言うわけです。

そもそも、このパーツにいったいどの様な効果があるのか？と言いますと、簡単に説明しますと、エンジンのクランクケースの内気圧を減圧すると言う物です（説明が簡単すぎますね）。

・・・え？・・・ただそれだけ？

って思われるかも知れませんが、4ストロークエンジンにおいて、このクランクケース内気圧って、乗り味を決定するのに意外と重要な要素なんです。

そもそもエンジンはクランクケースが密閉されているわけではないのですが、ピストンが上下したり、エンジンそのものの温度が上昇する事によってクランクケース内の気圧はとんでもない事になってるわけなんです。
現存するどのエンジンにも、その圧を上手く逃がしてやって、ピストン運動が軽く行なえる様にしてやる為（等）にブリーザーだとかＰＣＶだとかが装着されてます。

つまり、クランクケースは常に換気されてる状態だと言えるのですが、完全に換気されてるわけではございません。
すごい勢いで上下するピストンが発生させる圧を8φやそこらの細い管で自然に抜いてやる・・・なんてのは少し無理のある話ですよね！？

そこで、その機能をさらに向上させるのがＮＡＧバルブ・・・と言う事なんです。

空気って圧縮するより、膨張させる方が楽なのですが、例えば、注射器の先っちょに栓をして押すより引く方が断然軽い力で行なえる・・・と言う訳で、それをエンジンに置き換えてみると、クランクケースが密閉状態だったとすれば、ピストンが下がる際には非常にパワーロスが発生している・・・と言う事になります。
でも、クランクケース内が負圧に近ければ近いほど、ピストンの下降は楽になり、パワーロスも軽減できると言う発想からＮＡＧバルブが生まれた・・・って訳です・・・多分。

まぁ、私もほとんど聞きかじりの知識なんで、コレが正しいのか間違ってるのかサッパリ解らないんですが・・・今まで、バイクで使用してきた経験から、かなり効果が見込めるパーツであるとは思っております。

んで、そのＮＡＧバルブを装着する事によって、どの様な効果が現れるかと言いますと・・・
エンジンの吹けが軽くなった様なフィーリング・・・
エンジンブレーキが軽減される・・・
ギヤチェンジなどの時のショックの軽減などによるエンジンそのものの滑らかなフィーリング・・・
燃費の向上・・・
と言ったものを実感しました。

特に、単気筒エンジンなどではその効果は顕著に現れますねぇ！
4気筒などはピストンの上下運動が交互に行なわれてますので、クランクケース内圧の上昇によるパワーロスは相殺されてしまうのでしょうね！？

とにかく、ＧＲＢにこのパーツを装着してみて、やはり上に挙げた例と同じ様な効果を感じました。

とりあえず、取り付けがちょこっと面倒でしたが、お奨めパーツですね！
現在ＧＲＢ用はプロトタイプですので、ここにアップしたものから多少の変更等はあるかも知れませんが、興味がおありでしたら是非お試し下さい。
※ＧＲＢ以外の車種も色々取り揃えておられます。

ＮＡＧ・クランクケース内圧コントロールバルブのご用命は、こちらのお店まで・・・



★整備手帳★
①ＮＡＧ・クランクケース内圧コントロールバルブ取り付け（純正ＰＣＶ取り外し～下準備）
②ＮＡＧ・クランクケース内圧コントロールバルブ取り付け（その二）
★パーツレビュー★
ＮＡＧ　Ｓ.Ｅ.Ｄ ＮＡＧ・クランクケース内圧コントロールバルブ（エマルジョン対策バージョン）
★その他関連資料★
ウィキメディア「クランクケースブリーザー」