ナビの背面端子と、社外カメラの端子を交互に眺めながら、頭の中ではずっと同じ問いが回り続けていた。
どこに割り込ませればいいのか。どの線が映像で、どの線が電源で、どこまでが純正の世界で、どこからが社外の世界なのか。
ナビ側にはRCAらしき端子もあれば、いかにもトヨタらしい四角いカプラもある。
一方で社外カメラは、黄色いRCA一本と電源線だけという、あまりにも割り切った構成。その差が余計に悩みを深くする。
ナビに映像が映るという事実だけを見ると、RCAに差せばいいだけに見える。
でもそれは「外部入力」として映っているだけで、バックギヤと連動して切り替わる世界とは別物だ。
じゃあ純正バックカメラはどこを通って、どうやってナビに入っているのか。
その経路を考え始めると、視線は自然と端子の根元に向かう。
どの端子がカメラ用なのか、どのカプラに何が刺さっているのか。
写真と実物を見比べては、微妙な位置の違いやピン数の違いに引っかかって立ち止まる。
純正カメラ側のカプラは四角くて四ピン。
アース、電源、そして映像のプラスとマイナスだろう、という推測は立つ。
でも、その映像がそのままRCAと同じなのか、それとも途中で何か別の処理をされているのかが分からない。
ナビ側の端子を見ると、CV+とかCGNDとか、それっぽい表記はある。
でも、それが今目の前にあるカプラのどのピンなのか、実際にどの線とつながっているのかは、見ただけでは確信が持てない。
ここで「変換ハーネス」という言葉が頭をよぎる。
でも、ハーネスを買えば全て解決、という話ほど信用できないものはない。
なぜなら、自分が知りたいのは「どこがどうつながっているか」であって、「黒い箱の中身を信じろ」という話ではないからだ。
だったら、自分で割り込ませるしかない。
そのためには、どのケーブルがどの信号かを突き止める必要がある。
ナビ裏、カメラ側、車体側。
その三者を頭の中で線で結びながら考える。
リアハッチから来た線はどこへ行く。
助手席下に何かあるという話も見た。
でも今はそこじゃない。
今考えているのは、あくまで「ナビに入る直前の映像信号」だ。
ここに社外カメラの映像を差し込めば、ナビはそれを純正カメラだと思ってくれるんじゃないか。
そんな期待と同時に、「いや、そんな単純な話ならみんなやってるはずだ」という疑念も浮かぶ。
端子を見て、配線図を見て、また端子を見る。
RCAは一本で済むのに、純正はなぜプラスとマイナスに分かれているのか。
なぜアースとは別にCGNDがあるのか。
信号の基準電位はどこなのか。
考えれば考えるほど、頭の中で線が増えていく。
でも同時に、ここを越えないと先に進めない感覚も強くなる。
だからまた、ナビの端子を指でなぞりながら、ここかもしれない、いや違うかもしれない、と同じところを何度も見つめ続けていた。
外部入力に入れれば、ナビのTVボタン押せば映るんだよなぁ
バックするたびに一々ボタン押すのはナンセンスだよなぁ
Posted at 2025/12/22 20:04:48 | |
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