【事の成り行き】
(8月9日)
長男が夏休み&免許習得のため帰省し、この日から教習所へ入所(※順調にいけば9月中旬までに免許取得できるスケジュール)
(8月11日)
前日の夜中に帰宅してきた長男から、「8月26日にセントラルサーキットで走りたいんやけど」と突然意味の分からん告白。
よくよく聞くと前日、遊びに行っていたレースシム(シミュレーター)屋さんで、たまたま遊びに来ていたセントラルサーキットの関係者と意気投合し、26日に開催される【お遊び耐久2017】のフリーラン枠で自分も走ってみないか?と誘われ、すっかりその気になっている模様。
サーキット内だから免許は要らないのはともかく、車はどうするの?って聞くと、走れば何でもいい。家の車がダメなら、関係者の方が車を貸してやるとまで言ってくれてるとか…
この日から盆休み&ほろ酔いで気分が上々だった自分。
「じゃーこの機会に、ダンガン起こすかぁ♪」
思わず漏らしてしまった。
…これが「怒涛の日々」の始まりだったなど、この時は知る由もない(汗)
(8月12日)
色々考え、この際車検も通しておこうと決めた。盆休み中も車検場はカレンダー通りの日程だったので、15日、16日辺りならまだ会社も休みなので自分で行ける!
すぐに自賠責保険を手配。
この日は時間もあったので、一番気になっていたブレーキのOHをやりながら車体をチェック。車検戻しないといけない箇所、不具合も見えてきた。さっそくドラシャブーツを注文しようとネットで検索したところで、自分の愚かさに気付く。
どこの部品商も
盆休み 盆休み 盆休み Orz..
そりゃそうだ。
最短お届けは…8/19?Σ(・ω・ノ)ノ!
(8月13日)
仕方ないので、とりあえず時間があるうちに、できる整備を進めていく。隣のたっちゃん(嫁の従弟)も事情を知って手伝ってくれ始めた。
だけども大嫌いなサビに邪魔され、思うようにはかどらない。
挙句に、届いた自賠責保険証書の車台番号まで間違ってるOrz…
すぐにクレーム入れて再発行を手配させたが、持病の喘息が悪化してきてるし、盆中の車検取得はこの時点で諦めた。
(8月15日、16日周辺)
長男を通してレース当日の詳細やレギュレーションを断続的に耳にするようになる。
4点式シートベルト?それを固定するアイボルト?ヘルメット?グローブ?
レース用のブレーキパッドを装着しろ?DOT4のフルードを使え?タイヤもそこそこのを…
なんじゃそりゃ?お遊び何とかのしかもフリーランだろうが。走れば何でもイイって話じゃなかったの?
盆中で部品も手に入らないし、車検も遅れてるし、喘息も調子悪いし。
そんな中でどんどん大事になっていく状況にイライラ!
(8月20日)
やっと部品も手に入り、車検準備が整った。
しかしこの日は日曜。フリーランは次の土曜日。盆明けで仕事が忙しく平日休めそうになかったので、お世話になっている車屋さんに事情を説明して、ダンガンを預けに行った。快く引き受けてくれたが相当ご多忙の模様…
(8月22日)
仕事中に車屋さんから連絡が入る。
「忙しくて車検が金曜日にしか行けない」
これは参った。さすがに土曜のフリーランで、金曜の車検上がりでは準備が間に合わない。でも元々無理をお願いしているので、これ以上無理をお願いできる状況ではない。
仕方なく仕事終わりにダンガンを引き取りに行く。
実は喘息の症状があまり良くなかったので、24日の木曜日に専門科のある病院を受診する為休みをもらっていた。幸いにも病院と陸運局はそんなに遠くない。
朝一からラインに並んで合格できたら診察時間に間に合うだろう。それに賭ける事にした。
長男にも、それでダメだったら諦めて、俺のR2ででも出場しろと諭す。
自賠責があるから最悪仮ナンバーでも… 一瞬頭をよぎったが、道中でもし何かあったらシャレにならないしね。
(8月23日)
長男が仮免許を取得。車は出来ていないけど(-_-;)
帰宅すると各メーカー在庫切れで頭を抱えていたダンガンのレーシングパッドがやっと届いた。プロジェクトμのやつ。シートベルト用のアイボルトやマフラーのガスケットも届いていた。4点式ベルトやヘルメット、グローブは借りることが出来た。何とか材料は揃った感じ。
(8月24日)
車検の為朝早く家を出発し、まずはテスター屋さんに寄る事に。
気になっていた光軸とサイドスリップを見てもらったら案の定2か所とも再調整された(汗)
不安を胸にいよいよ車検ラインに並ぶ。
無事一発合格♪
一安心だが、喜ぶ暇もなく病院へ急ぐ。何とか診察時間に間に合った。
診察が終わって家に帰ったのが午後2時半。
準備ができるのは今日これからと、明日の仕事が終わってからの時間のみだ。
猛暑日が記録されたこの日、まずは絶対に苦労するだろうとタカを括っていたマフラーの交換から始めることに。
やはりまともに回ってくれたナットは1本しかなかった。
あとはサンダーで飛ばす、力業でねじ切るかの格闘技。
クソ暑い中、車体下に潜ってのこの作業は相当辛かった。終わった頃には辺りは真っ暗。
この日はあとブレーキパッド交換とエアクリ&ブローオフの調整などを実施。気が付けば夜10時を回っていた。
長男はシート―ベルトやヘルメットを借りるため、この日もレースシム屋さんに行っていて、まぁそれは仕方ないとしても帰ってきたのは真夜中… お前、マジで少しは手伝えよな ヽ(`Д´)ノプンプン
(8月25日)
仕事から帰宅し、急いで準備を進めようとジャッキアップしたところで突然のスコール。
作業ができず困っているところに、教習に行っている長男からLINEが来ていることに気付く。
「用件のみ伝える」で始まり、昨日家まで送ってもらった際にダンガンを見た関係者の人から指摘されたことを伝える文面だった。車検を通したばかりで、まだ準備が終わっていないことを知っていない内容で、これを見た途端さすがにブチ切れた。
「お前どれだけギリギリでクタクタになって俺が作業してるのかわかってるのかコラぁ!!それより先に、いくらLINEでもよろしくお願いしますの一言もいえんのか?」
的な怒りのLINEを送信しておいた。
昨日借りてきた4点式ベルトも、よく見るとそのままでは装着できず、アイボルトの他に何かのアングルも必要だという事に気付き、慌てて閉店間際のホームセンターへ走る。
雨も上がり結局作業を始めたのは午後8時を過ぎていた。
となりのたっちゃんも、仕事から帰るとすぐに応援に駆けつけてくれた。本当に助かった。足回り交換と、フルードの入れ替えを同時進行で進めていった。
そうこうしていると、長男が教習を終えて帰宅してきた。半泣きになりながら謝ってきた。
とにかく早く飯食べて、全然終わらないから手伝えと。
それからは3人でシート交換や4点式ベルトの固定で格闘しながら、ようやく作業を終えたのは夜の1時を過ぎていた。
(8月26日 フリーラン当日)
5時に長男と起床し、さすがに1回も乗っていないので朝練をする事に。
練習する場所まで自分が運転している道中で、タイヤの空気圧やトー角が全然ダメだと気付き、取りあえずクラッチの繋がり方とブレーキの感覚などを5分ほど練習させ慌てて帰宅。整備を済ますと朝食を食べる暇もなく6時半に出発。
7時半のオープンゲートには何とか間に合い入場。
いつもお世話になっているレースシム屋さん「VERSUS」のオーナーも、忙しい中長男の応援に駆けつけてくれた。しかも工具のフルセット、コンプレッサーなども持参で♪
自分にはサーキットでの走行経験なんて全くなかったので、レース前の準備や心得を教えていただき、本当に助かりました。
いよいよスタート!
半袖着たままスタートするとか、親子そろって不慣れさ抜群のハプニングもありましたが、その後はアルトと並んだりしながら、普通に乗りこなしていたのはさすがに脱帽。ヒールトゥーも使いながら4速全開でホームストレートを駆け抜けていきます・・・
本人曰く、レースシムとそんなに変わらない感覚らしいです(;^_^A
むしろ教習車よりブレーキはリニアで分かりやすく乗りやすかったとか。
今まで積み上げてきた仮想(シミュレーター)世界の技術がリニアでも通用することが分かり、相当嬉しかったんだと思います。
2回目の走行枠では、ブローオフのパイプ抜けでブーストがかからなくなり緊急ピットインなどのトラブルもありましたが、VERSUSのオーナーさんがボンネット開けて一発で原因を発見し復旧。さすがです。
20分の走行枠×2回を無事に走り切ることが出来ました。
約1年半近く眠らせていたダンガンを急きょ起こし、いきなり仮免の学生にサーキットを走らせるという完全に無謀とも思える状況だったので、この日無事にダンガンで帰宅できる確率は五分五分くらいかな?と思っていましたが。それも叶いました。
長男の為に色々な人に支えてもらいながらこの日を迎えることが出来たことに感謝して、ちょっと長いブログになりましたが忘備も兼ねて詳細を記載することにしました。
この場を借りてその皆様に感謝の気持ちをお伝えします。
本当にありがとうございました。