中古車査定士という資格がある事を、知っている人はあまりいないかと思います。ですが、中古車を査定するに当たり、中古車査定士という資格は必須です。その中古車査定士を管轄しているのが、財団法人日本自動車査定協会という団体です。日本自動車査定協会は、中古自動車の査定に関する様々な規定を取り締まっている協会です。この協会が、中古車査定の基準を作っている訳ですね。そして同時に、中古車査定士を育て、中古車の査定をより正しく、より円滑に行うよう尽力しているわけです。現在、日本は一家に一台以上の車所有率を誇っています。それでも、世界的にはまだ上がいるというくらい、自動車は人々の生活に根付いた乗り物です。しかし、その自動車にも寿命はあります。およそ10年に1回は買い替えることになるでしょう。その際、多くの人が、前の車を売って、新しい車の購入代金の足しにしたいと考えるはずです。そうなれば、中古車査定士の需要は必然的に発生します。現在、日本では年間350万台以上の自動車が購入されています。一日に一万台のペースです。その中の10人に1人が中古車として売りに行くとすると、一日に1,000台の車を査定されていることになります。実際はもっと多いかもしれません。それだけの数の中古車を査定するとなると、査定士の数は現状ではとても足りないでしょう。今後、その需要はさらに伸びると言われています。よって、日本自動車査定協会は、中古車査定士の育成に尽力しているのです。