2010年05月16日
質と量
ザスパ草津1-4ヴァンフォーレ甲府。
前節の敗戦で再び最下位に落ちたザスパ草津は、現在3位と好調のヴァンフォーレ甲府とのホーム戦。前節負傷退場したCBの戸田和幸に代わり尾本敬、一発退場したSB佐田総太郎のところへ崔成勇(元韓国代表。1998年、2002年W杯出場)が先発。また、今週風邪で練習を休んでいたとの情報があったFWラフィーニャに代わり前田雅文(Jリーグ通算10,000ゴール目を決めた。)が初登場。そして衝撃だったのが控え選手が6人しか登録されていなかったこと。怪我人続出でとうとうメンバーが足りなくなり、まさに野戦病院の状態。そんな状態で好調の甲府との対戦はかなり厳しい。
試合は前半から一方的に押し込まれあっさり2失点。しかもザスパ草津はシュート0・・・後半開始から前田に代えてラフィーニャを投入。その後、山田晃平を投入して流れも引き戻しかかるが、最終的には4失点で大敗。
甲府との違いは動きの質と量だ。マーイボールになると周りの選手がフリーランニングでどんどんパスコースを作り、ディフェンス時には常に相手を挟み込み数的優位を作っていく。対するザスパ草津は、相変わらず動き出しが無く、足元にボールを繋ぐだけ。守備でも相手に付き切れずシュートを22本も打たれる状態。GK伊藤拓真の攻守が無ければ何点入っていたか。
だが、唯一の得点時はすばらしい形を作った。左サイドでボールをキープしたラフィーニャの裏のスペースに山田が入り込みそこにパスが出る。山田は中央へドリブルで切り込んで行き、菊池大介がダイアゴナルの動きで右サイドからディフェンスのギャップに進入。山田からのスルーパスを受けてゴールを決めた。連動した動き出しからのゴールだった。フリーの選手がパスコースを作る動き出しを連続して続けて行くこと。まさに今のザスパ草津に足りない部分だ。
次節14節はお休み当番で試合が無く、15節で首位の柏レイソルとの対戦になる。劣勢は容易に想像出来るが、この2週間の時間をいかに有効に使って連動性を取り戻せるか。また、怪我人の復帰にも期待したい。今の状態で柏にぶつかっては大虐殺が待っている。
しかし、試合前からこれだけ期待感の無いシーズンは昇格初年度以上だ。それはピッチで選手が戦っていると感じられないからだ。結果はともかく、観客にまったく感動を与えられていない。それは、今の観客数が物語っている。失った信頼を取り戻すことが出来るのは選手自身だ。結果を恐れず、戦う姿を取り戻して欲しい。
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ザスパ草津 | 日記
Posted at
2010/05/16 09:16:29
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