
CROWN HYBRID にオプション設定されている、ナイトビジョン(歩行者検知機能付)システム。
夜間に肉眼で視認しにくい前方の歩行者、障害物、道路状況を、投光器(ハイビームランプ兼用)から照射される近赤外線の反射光をカメラで撮影・映像化して、TFT液晶メーターパネルの中央に表示させます。
歩行者検知機能は、ナイトビジョンシステム稼働中に映像から歩行者を検知・認識すると、その位置を黄色い枠(歩行者検知枠)で表示し、同時にナイトビュー画面の輪郭を黄色い枠(注意喚起枠)で点滅表示してドライバーに注意を促します。
因みに、このオプションは我が家のクラハイ君、MC前のL-Packageには設定が有りません。本革シートモデル(現在のG-Packageに相当)のみの設定なので、これを選択する際はL-Packageに対し約100万円の上乗せとなる訳です。
本革は苦手なのでファブリック仕様を購入した訳ですが、差し引きで80万円、払うお金があったとしてオプション選択したかと言うと、それは無いなあ・・・
それだけクルマに掛けるなら、『みんカラ』の皆さんみたいに例えば足回りをしっかり弄るとか(『ぶれんぼ』のローター/キャリパーとステンメッシュとか)、そっちが良いなあ。
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ナイトビューが映し出せる範囲は、ヘッドライトロービーム照射範囲の先から、ハイビームまでです。具体的な歩行者検知範囲は車両前方約15度以内、距離は約40~100mの間です。
ライトセンサーが周囲の明るさの状況から夜と判断している時に、ヘッドライト点灯状態でナイトビュースイッチを押すとシステム作動。
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ナイトビュー作動時のイメージ画像。
近赤外線投光器(ハイビーム電球を兼ねる)から強い不可視光線を照射、室内バックミラー裏にある近赤外線カメラが反射光を捉えてTFT液晶画面に映します。
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速度15km/h以上で投光器点灯、但し歩行者検知機能は速度15~60km/hの範囲で作動します。
投光器が作動していない時でも、ナイトビュースイッチを入れればこの画像は映し出されますが、この場合には映像化出来る範囲や距離が狭まります。
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【 歩行者検知機能の作動の仕方 】
歩行者を検知すると、黄色枠を表示
↓
画面輪郭が3回点滅して点灯に切替
↓
2人目が検出されても1人目の枠はそのまま
↓
歩行者が映像内から消えると枠も消える
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他社メーカーのナイトビジョンは、どんなものが有るのでしょうか。
画像は2006年に発表された、BMW7シリーズ搭載のナイトビジョン。
5シリーズセダン/ツーリング、6シリーズクーペ/コンバーチブルにも搭載しているそうです。
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BMWナイトビジョンは、夜間運転中の視認性向上の為、ヘッドライト照明でドライバーが物体を認識する以前に、温度感知カメラが歩行者、動物、障害物の存在を検知し、そのイメージをナビ画面に表示させます。
温度感知カメラは最大300m前方まで検知可能で、道幅が狭い道路でも、地下駐車場でも、夜間運転時にサポート可能との事。
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フロントグリル内の温度検知カメラ。
BMWのエンジニアは比較研究や独自の科学試験を慎重に行い、夜間の歩行者、動物、障害物の検知に最も有効とされる革新的な遠赤外線技術を開発した、と言う事です。
自ら近赤外線を照射しカメラでその反射を捉えるCROWN HYBRID の方式と、また違う方式ですね。
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ところで、逆にナイトビジョンを10年前に既に採用しながら、2004年には止めたGMの様なお話も有ります。
当時の記事によりますと、GMではキャデラック『ドゥビル』で、2000年モデルから2,250ドルでオプション設定したものの、評判が良かったのは最初だけで、程なく販売が落ち込んだそうです。
理由として、夜間にハイビームで走行すればほぼ同じ効果が得られることもあり、スタンダード装備に至らなかったらしい、と・・・。
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愛車紹介あれこれ | クルマ
Posted at
2010/10/15 02:29:41
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