(1)ドラマの中の車
ドラマに出てきた車の中で一番記憶に残っている車はアウディのTTロードスターです。"やまとなでしこ"で大病院の御曹司役の東幹久がスッチー(CA)の松嶋菜々子をいつもオープンにして迎えに・・・。いやらしい(笑)
あれから20年近く。アウディは今やドイツ御三家の中でも相当に存在感が増し、バブリーでロマンチックなドラマは減り、スッチーは死語になり、押尾大先生はシャブで裏社会のフィクサーへ。
小学校の頃の記憶なんて他に全くないけれど、未だにTTがカッコ良かったことは覚えています。007のアストン、トランスポーターのA8、TAXIの406・・・車の主張が結構強い作品なら分かるんですが、劇中にさらっと出てくる車でも結構印象に残るのかも。
最近だと、ネットフリックスで3月末からずっとトップ10入りしている、梨泰院クラスというドラマ。勤め先の大企業に父親を殺された主人公が、成り上がり復讐する話です。スポンサーがベンツなので、主要な登場人物の愛車は全て最新のベンツ!初めはな~んだか訳の分からない韓国車にのっている主人公も、成功とともにベンツのEQCへ。タイアップ故、燃料電池への補給シーンがさらっとあったり。
主人公が思いを寄せる孤児であったヒロインもキャリアへ変貌するのですが、C43カブリオレとA180を所有し、自在にメルセデスミーを使いこなすシーンも。
終盤のカーチェイスでは最新式のGLEとヒュンダイの旧型XGがオフセット衝突するのですがベンツはあまり凹んでおらず、XGはボッコボコに(笑)ベンツ、ヒュンダイに関わらず物理の法則からしても勝つのはミドルSUV>>>セダンなわけですがベンツ凹んでない=安全!という上手い、ドラマを生かしたニクい演出があります。こういうの大好きです。
その他にも大企業の社長車はもちろんS。
専務はE。
社長のボンクラ息子常務はヒュンダイクーペからCLSへ・・・。
車種からイメージする人物像にもぴったりとマッチングしていて、車だけに限らず、細かいディティールが練りこまれているのですごく面白いです。"のし上がると、ベンツに乗れる"っていう、古風であり、ステレオタイプであり、若干の成金な印象を感じるかもしれないけれど、ベンツでなくても車へ対する憧れや興味のきっかけって、そういう小さな所から積あがっていくのかもしれないです。対して最近の日本のドラマはコンプライアンスなのか、予算のなのか、色々なしがらみあるのかなぁ。謎のエンブレムだとか、黒く塗り替えられたエンブレムになってしまった車ばかり。エンブレムが変な上にカローラフィールダーはちょっと悲しい。
唐沢寿明が財前教授を演じた白い巨塔では三菱がスポンサーだったから、ドラマ放送日の1年程前に生産中止されていたにも関わらず、堂々とプラウディアが財前教授のショーファードリブンカーとして登場していて、何この車?と子供心に思いました。日本のドラマが面白い、いい時代でしたぁ。
(2)燃え尽き症候群?
ずっと乗りたいと思っていたクアトロポルテが、自分に合わなかったので手放すのは決まっています。アストンマーチンもいいけれど、クアトロポルテが欲しかった時ほど気持ちが高まっていないからなのか、一番乗りたいと思っていたQPに乗ってしまって、合わないなぁと思う気持ちと共に燃え尽きたのか、欲しい車がなかなか見つかりません。綺麗に仕上げたカリフもいいなぁと思う。
先生にスパイダーザガートを飛ばしてみなさいと仰せつかり、朝5時から山坂道へ行ってきました。ザガートと名が付きながらどこにザガート要素があるのか分からない。。200坪の敷地に一人で住んでいる、謎に包まれた実家の隣人みたいな車ですが、こーれが軟派な見た目と違ってよく走ります!軽くて小さいので、割と思うままに動くし、ディフレクターがあるわけでもないのに、風の巻き込みも少なくて快適。個人的にビトゥルボって4ATだとエンジンの楽しさを30-70%くらいの間しか楽しめないと思うのですが5MTだとターボの効きをレッドゾーン手前のぎりぎりのところまで楽しめて・・・これがこの車の楽しさだぁ~!と改めて思いました。サーキットを1時間くらい本気で攻めると、カリフとの剛性の違いが如実に出てくるそうです。素敵な外装色は、あるイタリアの火山の名前から取られたネーミングでした。この素敵な青色の個体が無く、オーナーはマセラティから色を取り寄せることに。問い合わせた際、マセラティからは”何に使うんだ?”と聞かれオーナーは素直に”この色が好きで、この色の車を作りたい”と。
すると快くマセラティはこの純正色を本国から送ってくれたそうです。
なんて粋な会社で、いいハナシだと思いました。イタリア車ってこういう粋な話を巷でもよく聞きますよね。
後日・・・。
最後の塗装の話に一枚噛んでいるのは僕も一時期修理に出していたインチキマセラティ専門店ですが実はマセラティから送られてきたなんて話は専門店がでっちあげた真っ赤な嘘で、僕も知っている愛知のド田舎の塗装屋で色を調合し、その塗装屋さんが塗り、先生は騙され、お金をぼったくられていただけなのでした。
あれ、あのイイ話はどこへ・・・?笑
Posted at 2020/06/01 17:35:31 | |
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