
皆さんこんにちは。
本日のピックアップはV6スーパーチャージャー搭載のロータスのエキシージSです。981ボクスターS購入時に最後まで2択で迷った車で、純粋な「欲求度」で言えば寧ろ「一番候補」でした。

散々悩み「もう購入する!」と決めて訪問した時の試乗車がこちらです。エキシージSは私が欲しい以下を全てを兼ね備える車であります。
・ぺったんこ
・ハイレスポンス
・馬力
・爆音
・軽量
・非日常
・オープン(オープンモデルはロードスターとして存在しますが、リップとウイングが無く最高速も低く設定されています。よって、ネジ4本で屋根が外れる事、アルミのモノコック構造から剛性に屋根が関係ない事から、クーペを買って常オープン状態にしようと思っていました。)

そこに置いてあるだけで、ボクスターが普通車に見えてしまう程「異質」で、おもちゃみたいなドアを開けると乗り降りが不便すぎて「最高すぎる」と、もう惚れてしまう訳です。エンジンスタートで「ガァオーン!」と爆音で目覚め、煽るとトヨタエンジンがベースとは思えないレスポンスと物凄くイイ音します。攻めた時のリアが結構動く(揺れる)のも非常に独特なフィーリングで、この危うさがまたたまらないのですね。美しい内部構造が見えるギアシフトがあれば、その他全ての内装が30年前の軽といい勝負する事も許せてしまいます。

乗り込むのも運転もリアルスポーツなこの子は、残された人生で最も若い「今」が一番という事で迎えに行ったのですが、それが出来なかったのは「無償すぎる愛」を約束できなかったからです。私は年4万キロ程運転しますが、お楽しみ車であっても年間1万キロ程乗ります。メカの方曰く以下覚悟とそれでも愛を誓えないと維持は厳しいと教えていただきました。
・「1万キロノートラブルは無理」を基準とする事。
・直しても同じ場所が何度も壊れる事を受け入れる事。
・部品代が数千円でもカウル脱着必要になると工賃が高額となる事(ラジエターファンのスイッチがアルアルだそう)。
・修理完了日程未定でもストレスを感じない事(部品在庫なしの場合、結果論的に半年入庫なんて場合もある)
そもそも私ごときが迎らえる車では無かったのです。買いに来た客を買えない程ビビらせた訳を伺ってみると、「普通の車の感覚で買われてしまうと、必ずトラブルになる」だそうで、「なるほど」と納得。それでも漠然と負けた感がして悔し苦い経験となりました。告白が怖くて踏み出せず終わった初恋みたいな存在で、一生忘れる事は無いのでしょうね。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
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試乗記 | 日記
Posted at
2021/05/23 22:46:18