
兎に角、憎き錆を出来るだけ削った。
健康な地金を露出させ、念のため錆びチェンジャーを塗布。
その上から錆に絶大な効果があると噂のPOR15を塗布。
そして金網で土台を作り、FRPで修復。
見た目は、あれなんですが、なんとか穴は塞がり、ボディの凸部も修復完了!
しばらくは大丈夫な筈だ・・・多分。
言葉で書くと数行のことだけど、乾かしたり盛ったり削ったりで、数日間を要したのは言うまでもない。
ついでに、ドア周りのウエザーストリップを剥がしてみたら・・・
フロント周りと同じような状況じゃないかぁ~。
サイドシルに錆と穴あき。
もう驚かないけどね。
同じように修復したさ。

数日後、やっとウエザーストリップの交換に入れた。
と、その前に、外したフロントガラスの周囲にFRPを塗っておいたことを記す。
外す時に、ちょっとだけ欠けちゃったってのもあるんだけど、ミニのフロントガラスは『ガラス、プニョプニョ、ガラス』という案配にガラスとガラスで、何やら柔らかい物体をサンドイッチしている構造だった。ネット情報なんだけど、フロントガラスが経年劣化で白く曇る?濁る?という記事をみた。これって、サンドイッチしている隙間に水分が入ってしまったんだろうね、きっと。
で、気休めかもしれないけど、濁り防止になればと施行してみたのだ。
兎に角、やっと用意が整った。
まったく長い道のりだった、ハァ~。
フロントガラスの取り付けは一人じゃできない。
助手は、まったく乗り気じゃない妻。
外してあるフロントガラスにウエザーストリップを取り付けて、周囲の溝に紐を上部でクロスするように一巻き巻く。
と言葉でかくと、これまた簡単なんだけど、ウエザーストリップのゴムはグニャグニャするし、テンションがかかってないから緩い。
すなわち、フロントガラスから直ぐに外れてしまうのだ。
石鹸水をボディとウエザーストリップに塗りたくり、ヌルヌルになったボディにグイと嵌め込む。
グイッ、グイッ、グイッ、嵌め込む、嵌め込む・・・嵌め込めない。
下部を入れて側面を入れると上部が入らない。よしんば上部が入ったと思ったら下部が抜ける。
ウエザーストリップのH型のリップ部を、ボディの外側と内側に出さなきゃならないんだけど、それ以前にボディにフロントガラスがどうにも収まらない。
助手が、か弱き女子ということを差し引いても簡単な作業ではなかった。
一人がウエザーストリップの外周に、クロスして巻いた紐を引き抜く。
もう一人が外側から、グイグイとガラスを押す。
これまた、言葉にすると、ただこれだけの事なんだけど、その大変さときたら・・・
事前に調べた情報では、力一杯押せ!とあったけど、フロントガラスって、結構しなるのですよ。
どうにも破損しちゃいそうで怖い。
力一杯て、そもそもどれくらいの力一杯なのだろうか?
文章から推し量ることは出来ない。
考えても見れば、ガッチリはまってなかなか外れなかったのだもの、取り付けの方が数倍大変なのは火を見るよりもあきらかだ。
フロントガラス装着は絶対に一人ではできないぞ!とここに断言しよう。
数十分格闘したけど、どうにも入らないので強硬手段に切り替えた。
「あちょーーーっ」というかけ声とともにフロントガラスに、おもむろに蹴りを入れた。
すると、「ガスッ」と入っていく。
「あちょーーーっ」「ガスッ」、「あちょーーーっ」「ガスッ」・・・
ヤケクソの蹴り作戦が幸をなし、ガスガスと入っていくフロントガラス。
フロントガラス交換の極意は、蹴りの一撃なり!
(蹴りを入れろ!という情報はどこにもなかったし、やってはいけない事かもしれない。もちろん、真似をしてフロントガラスを破損させても責任は持てませんのであしからず)
「はぁ、はぁ、はぁ・・・入った」
この時点で結構疲れた。
あ、あとは銀色のモールのみ、ここまでくればもう完了したのも同じ!
と一瞬でも思ったのは浅はかなかぎり。
銀色モールが入らないことこの上なし。
ウエザーストリップの隙間を広げておき、グイグイと押し込めばいいだけの話だけど、ミニの小さなフロントガラスが無限の距離に感じるくらい大変な作業だった。
専用工具があれば、随分と違ったかもしれないけど、マイナスドライバーで代用可能ってかいてあったヘインズよ、マジっすか?どんな力の持ち主じゃい?
自分(いいや、普通の人はきっと)マイナスドライバーなんかじゃ全然無理で、急遽ワイヤーブラシの柄を変形させて、専用工具もどきを作ったよ。
マイナスドライバーよりは、ずっと作業しやすいけれど、それでも辛い。
も、もう無理かも、なんて思いながら作業していると、ちょっとした角度や力の入れ具合でクイクイッと進むときがある。
ああ、これがコツってやつか?
コツを掴んでくると、無限とも思えた距離がみるみると縮まっていった。
この作業も助手がいる方が絶対い良い。一人がウエザーストリップの溝を広げ、一人がモールを力いっぱい押し込む!
モールの隙間を広げる方も、モールを押し込むほうもかなりの指力が必要なり。
まあ、いろいろあったけど、なんとかウエザーストリップの交換は無事成功したのだった。
何よりも優秀な助手である妻に感謝!
ウエザーストリップ交換作業中の写真がネットにないのが分かるような気がした。
何しろそれどころじゃないのだ。
それでも、一度経験してしまえば、次回は随分と楽に出来るんじゃないかと思う。
ミニの修理の経験値が少しだけ上がったような気分。
さてさて、問題の雨漏りはどうなったかというと・・・
随分と良くなった。
ウエザーストリップからの漏れはなくなった。
しかし、大雨の時にはどこからともなく漏れてくるんだよね~。
カッパを着なくて済むから、バイクよりはいいかなぁ~と思うことにした。
今回はウエザーストリップ下の腐りが直せたってことで良しとしよう。
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Posted at
2011/08/19 13:31:10