
前回、父が昔持っていたマセラティ・ビトゥルボについて話そうかと思う。
父が持っていたのは黒のビトゥルボSi、当時クイックトレーディングの社長から400万で買ったそうな。
もちろん全てのビトゥルボに違わず我が家のビトゥルボも良く故障をしていたのを覚えている。
まず、デフォルトでトランクの支えが壊れていて、手を離すとそのままバタンと閉まってしまう。
次に慢性的なエアコンの故障。タンレザーは直ぐ熱くなるので夏場は窓を全開にして走っていた。ただ、全て窓を下げない。なぜなら一度下げたら戻ってくる保障は無いからだ。一度ガソリンスタンドで、店員の兄ちゃんに言うのを忘れ、全部下げられてしまったことも良くあった。その時は定規にガムテープを巻き、ウィンドーの隙間に突っ込み、窓を捕らえたら、ボタンを押しながら引っ張り出した。
それ以外にもいろいろ特徴はあった。イタリアからの並行車だったのでドアとエンジンのキーが一個一個違った。治安の悪いイタリアならではの防犯対策だ。
色々あったが私はビトゥルボが大好きだった。この車こそ私がマセラティ好きになった理由でもあるし、何よりも車好きになった理由でもある。
マセラティはその後4年間我が家の車として生き、1997年弟が生まれた時にセダンのアルファロメオ75にバトンタッチした。その後、私が筋金のアルフィスタへと成長していったのはまた別の話である。
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車にまつわる日記 | 日記
Posted at
2011/07/14 15:27:47