配給大手・東映の2014年ラインナップ発表会が30日、都内で行われ、石ノ森章太郎氏原作による1970年代の特撮テレビ番組「人造人間キカイダー」が、放送からおよそ40年の時を経て映画『キカイダー REBOOT』としてリメイクされることがわかった。
ドラマは1972年から1973年にかけてテレビ朝日で放送。ロボット工学の世界的権威である光明寺博士よって作られた人造人間キカイダーことジローが、悪の科学者プロフェッサーギルの率いる秘密結社と壮絶な戦いを繰り広げる。石ノ森氏による漫画版も同時に連載された。
左右非対称で赤と青に色分けされたキカイダーの奇抜なデザイン。また機械であるジローの体には、不完全な「良心回路」が組み込まれており、正義の心と悪の指令に揺れる危うさを秘めたヒーロー像が人気を呼んだ。
当時ライダーと並ぶ人気を博しながら、これまで東映ヒーローの集合映画やアニメ版の製作に留まり、ストレートな実写作品としてのリメイクがなかったという同作。その理由を東映の白倉伸一郎プロデューサーは、「内容がすごく難しい。上面の物語ということではなく、石ノ森先生の生み出したテーマが非常に深く、なかなか手が出せなかった」と説明。実際これまで幾度も企画が持ち上がっては却下されてきたというが、角川の協力もあり企画が実現。名作の復活が決定した。「ある種東映の源流といっても過言ではない」と気合を込める。
映画の舞台となるのは近未来の日本。人間の手に負えない問題をロボットに解決させる「ARKプロジェクト」の中枢であるロボット工学の権威・光明寺ノブヒコにより作られた人造人間キカイダーことジローが、光明寺の謎の死の後に暴走するプロジェクトに戦いを挑む。ドラマ版の伴大介に代わってジローにふんするのは、ドラマ「理想の息子」などの入江甚儀。光明寺の娘でジローとの触れ合いにより心を取り戻していくヒロインのミツコを佐津川愛美が演じる。そのほか長嶋一茂、本田博太郎、原田龍二らが出演。監督は『SHINOBI』の下山天が務める。脚本作業だけで2年の時間が掛かったという本作。白倉プロデューサーは「プリキュアなら4本、ライダーなら6本作れてしまう時間をかけた」と語っており、期待がかかる。(編集部・入倉功一)
映画『キカイダー REBOOT』は5月24日より全国公開
以上、シネマトゥディより抜粋

「人造人間キカイダー」はオイラにとって「仮面ライダー」と並ぶお気に入りの昭和特撮変身ヒーロー作品なんだけど、それが実写映画としてリメイクされるというニュースは、朗報なのか悪夢なのか…。

まあ、上のシネマトゥディの記事を読む限り、少なくともTVシリーズとは内容がだいぶ違うというのはわかった。
実はキカイダーの原作は読んだ事がないのだが、恐らく今回の映画は原作に近い路線で行くのであろう。
昭和の特撮変身ヒーローにしてもロボットアニメにしても、原作と見比べるとTV版は内容がかなりマイルドな方向にされている作品が多い。
原作のままでは子供が見るには厳しい内容もあるので、そこを考慮してのことだと思うが、実際に当時TVに噛り付いて見ていた方が記憶に残っているわけで、そこで今になって原作をなぞった内容で映画化されて、それを見てどうかは微妙な気がする。
数年前に映画化された電人ザボーガーは、割とTV版を忠実に再現しながら、随所にコミカルな摸写を入れて、懐かしさと笑いでオリジナルを見てた世代が楽しめた作品だったが、今度のキカイダーはかなりのシリアス路線だと想像出来るので、TV版のリメイクだと思って見ると厳しいのかも。
以前、仮面ライダーストロンガーについて書いた時に触れたけど、一時期ストロンガーに変身する城茂役だった荒木しげるさん(故人)がマスターをされていたスナックに出入りしていて、そこで実はキカイダーのジロー役だった伴大介さんと2度ほどお会いしたことがあった。そこで伴さんに当時の話を色々と伺うことが出来て、より一層キカイダーのファンになったのだ。
キカイダーは実はピノキオを参考に作られ、不完全な良心回路とは実は普通の人の心理を描いているなど、なるほどと思うことが。
だから、今度の映画で最低でも「不完全な良心回路」という設定と、完全な良心回路を埋め込まれるのを拒否し続けたジローの想いだけは外して欲しくない。
それはそうと、今度の映画でミツコ役を演じる佐津川愛美ってどっかで名前を聞いたような…と思ったら、この人はザボーガーでレディーボーグの役で出てた人(↓)なんだね。
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2014/02/02 09:32:34