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吉岡卓朗のブログ一覧

2011年04月29日 イイね!

高齢化問題は交通事故にもあてはまる?

 先日お伝えした第9次交通基本計画のサマリーを斜め読みしていて、気づいたこと思ったことを書きます。

 日本はかねてより高齢化社会への歩みの早いことが懸念されていましたが、じつは交通事故死者の高齢化も世界平均の一歩先をいっているのです。下に欧米諸国の人口のなかで高齢者(65歳以上)の比率と、交通事故死者数の高齢者比率を並べてみます。

アメリカ 高齢者人口12.8%(高齢事故死者数15.7%)
イギリス 高齢者人口16.4%(高齢事故死者数18.5%)
フランス 高齢者人口16.7%(高齢事故死者数18.6%)
スウェーデン 高齢者人口17.8%(高齢事故死者数25.7%)
ドイツ 高齢者人口20.4%(高齢事故死者数26.6%)
日本 高齢者人口22.7%(高齢事故死者数51.2%!)

 これは2009年のデータですが、現在も大きくは変わらないと思います。軒並み人口における高齢者の比率よりも事故死者の数が高いのですが、日本の比率は飛び抜けて高いことがわかります。
 さらに警視庁によると昨年交通事故で死亡した高齢者のうち、約66%が歩行者で、さらにそのうち半数近くが自宅から500mで事故にあっているそうです。なぜ自宅の近辺で事故が多発してるのでしょうか? 高齢者の行動範囲の狭さという意見もありますが、これは日常使い慣れた道だから、「クルマが来ないのが当たり前」という油断もあるように思います。
 そして、そういった高齢者の狭い行動範囲のなかにある生活道路を裏道として通過する“だけ”の車両の多さという問題もあると思います。

 ともあれ、教訓として日頃から交通安全に注意して……という総論的なハナシに陥りがちなのですが、事故死者の高齢化問題とも関連がありそうな生活道路の通過交通問題は、ゴールデンウィーク中にゼロクラッシュジャパンメンバーが取材に行きますので、メンバーの意見もぜひ聞いてみたいですね。
Posted at 2011/04/29 19:00:19 | コメント(2) | トラックバック(0) | お知らせ | 日記
2011年04月15日 イイね!

抜け道、使いますか?

抜け道、使いますか? 先日、ゼロクラッシュジャパンの取材の下見に東京都大田区の闇坂(くらやみざか)へ行ってきました。われわれは、住宅街や商店街のある生活道路や自転車や歩行者の混合交通といった「都市内交通」の問題と、大きな街と街をつなぐ「都市間交通」の問題解決をテーマとして取り組んでいますが、今回は都市内交通のハナシです。

 現場はいわゆる抜け道として、タクシーや営業車などさまざまなクルマに利用されており、地域住民もほとほと困っているそうです。歩行者のなかには恐怖感を覚えるだけでなく、実際に当て逃げされた人もいるようです。しかし、地元のかたが警察や区役所に陳情に行っても、たらいまわしにされるケースが多いため、なかなか解決する見通しがたたないというのが現状だそうです。

 たしかに昔からある抜け道ってありますよね。渋滞のひどい幹線道路を回避して、なんとか一秒でも早く目的地に着きたい──という気持ちはわからないでもないですし、実際にこういったケースは日本中にそれこそ無数にあると思います。

 ゼロクラッシュジャパンはドライバーの視点、歩行者の視点、地域住民の視点などさまざまな視点から考えて、この大田区の案件をひとつのモデルケースとして取材を行い、どのように事態が推移していくのか引き続き観察していきたいと思います。

 実際にメンバーが取材する本番の様子は後日お届けします。


 ところで……、恥ずかしながら最近になってようやく「お友達」なる機能を知りました。いままでお友達承認が保留になっていたみなさん、たいへん失礼しました。先日ゼロクラッシュジャパンのミーティングでメンバーの一人、金子浩久さんに指摘され、顔から火が出る思いです。
Posted at 2011/04/15 13:42:45 | コメント(4) | トラックバック(0) | お知らせ | 日記
2011年04月03日 イイね!

あんしん歩行エリア。

 依然として被災されたかたにとって厳しい状況が続いています。しかし、被災地ではないところでも日々交通事故が起きているわけで、ゼロクラッシュジャパンとしては被災地を思いつつ、引き続き事故ゼロを目指した活動を行いたいと思っています。

 先日ニュースにもなりましたが、政府による第9次交通基本計画が発表されました。2011〜2015年までの中期計画ですが、その内容は自動車に限らず、鉄道や船舶、飛行機など多岐にわたっています。

 その中身ですが、自動車のかかわる計画として、歩行者、なかでも高齢者の事故を減らそうという方針が明示されました。
 以前にも書いたように、運転者の事故死者数が、歩行者の死者数を下回ったのは自動車の安全技術の進化よりも相対的に歩行者側の安全が進化していないということです。歩行者の安全技術ってなんだ?ということになるのですが、それは技術というよりも、インフラの整備やクルマのルールやマナーといえるかもしれません。
 その歩行者を守る具体的な計画とは「あんしん歩行エリア」を作って、そのエリアの生活道路の制限速度が30km/hとすることです。これはゼロクラッシュとしても、発足当初から再三提言してきた欧州で導入される「ゾーン30」(生活道路の制限速度を軒並み30km/hとする)が導入された格好で、そのネーミングはともかく、施策自体は非常に好意的に受け止めています。
 ほかにも道路や標識の改善なども盛り込まれているのですが、長くなりすぎるので、いずれ取材して改めてご紹介したいと思います。

 まったく話は変わりますが、先週、ゼロクラッシュとは別に私が携わっているスタート・ユア・エンジンズ(Startyourengines.jp)の取材で、ソウルモーターショーにいきました。現地ではまず入国審査の手前からして、「放射能に心配のあるかたはこちらへ」と検疫があり、その後もショー会場で知人の韓国メディアに「たいへんでしたね」と韓国でも大きな話題になっていました。この大災害に日本がどのように対応するのか、もちろん韓国だけではなく世界が注目しているのを感じました。
Posted at 2011/04/03 16:26:55 | コメント(0) | トラックバック(0) | お知らせ | 日記
スペシャルブログ 自動車評論家&著名人の本音

プロフィール

ゼロクラッシュジャパン事務局の吉岡卓朗です。よろしくお願いします。 Start Your Enginesという映像専門のウェブサイトの運営もしております。 ...
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