先日の台風、そして北海道では記録的な地震とたくさんの方が被害に遭われ、不安な日々を過ごされている方も多いと思います。
未だに復旧の目処も立たず、いつもそこにあった、当たり前の、いつも通りの生活がままならないというかたもたくさんおられるでしょう。
私に出来ることは何か…何もできないかもしれませんが、ゆっくりとお風呂に入り、安心してあったかい布団で寝れる生活に戻れるよう願っております。
私も先日の大阪北部地震、そして今回の台風では、被災者となりました。
地震発生時、私は出勤途中で、ちょうど小さな橋を渡り終えた時でした。
大きなドォーーンという音が聞こえ、トラックでもぶつかったのかと思った瞬間、初めて経験するような揺れ。
数秒続きましたが、揺れが収まり、職場まですぐ近くだったので職場へ向かいました。
すぐに家族に電話をしました。
ちょうど子供たちを保育所に送る時間だったので、上の子はエレベーターに乗って開くボタンを押して待っていたそうです。
下の子が靴を履くのに手間取ったその時、地震が起きました。
上の子は急いでエレベーターから離れて玄関に戻り、家族に何もなかったので一安心でした。
もし、上の子がエレベーターに乗ったまま1人取り残されていたら……
マンションもかなり揺れ、とても不安がっていたようです。
私の職場もいろいろと被害はありましたが、2日ほどは点検などに費やし、その後通常に戻った、というところでした。
普段通りの生活に戻るのに、大きな障害もなく
あぁ、阪神淡路大震災と比べても、あんなに大きな地震だったのに、今の時代はこんなすぐに日常生活に戻るんだなぁと思いました。
そして、今回の台風は…まぁいつもと変わらないだろうなと思っていました。
あれだけテレビで言われていたのに。
数ヶ月前に地震が起き、災害の怖さを改めて感じていたはずなのに。
テレビではスマホを充電しておいた方がいいですね、とコメンテーターが言い、それを聞いた妻がすぐに充電をしていました。
私は、そんな、大げさやなぁ、と言いましたが大きな間違いでした。
台風で近くの建物の屋根が飛び、電線にかかり停電。
すぐに復旧するだろうと思っていましたが、待てども待てども復旧せず。
マンションなので電気が来なければ水も出ず。
以前、消防署の方から、水は各部屋に置いておくべきです。一軒家ならどの部屋が潰されても対応できます。
と聞いた事がありました。
普段から生協で多めに飲料水は頼んでいるので、飲み水に関しては不安はありませんでしたが…
トイレ行こう…流せない
あ、テレビつけて情報を………もちろんつかない
スマホで情報を……残り20%…
Wi-Fi…ルーターの電源落ちてるからもちろん繋がらない…
暑くなってきた……エアコンつかない
あーじゃあ扇風機…もちろんつかない
台風どこまで行ったかな…テレビテレビ…もちろんつかない…
スマホで見よう…残り1%…
トイレ行こう…もちろん流れない…
暗くなってきたなぁ…まだ電気つかない…
冷蔵庫…そろそろ危ないかな…
昔買った、懐中電灯を集めて子どもを安心させる。
唯一ガスが使えたので晩御飯は作って食べました。
何もする事もない、何もできない。
いつ復旧するのか情報も入らない。
あぁ、自分は被災者なんだ、とその時に初めて思いました。
自分の地域一帯が停電していました。
道一本隔てた地域には明かりが。
道一本の違いで、こんなに違うんだなぁ。
近くの妻の実家は水が出るとのことで、ガスでお湯を沸かしてもらい、半分水のようなお風呂に入りました。
冷たい。でも…その気持ちは温かい。
暑いのに、部屋の中でガスに火をつけてお湯を沸かす。
その気持ちで本当に胸が熱くなりました。
家に帰る。
マンションの階段を、子どもを抱っこしながら登る。
暑い。お風呂に入ったけど汗がダラダラ出る。
窓を開けて寝る。
子どもに団扇で風を送る。
とても静かだった。
すぐ下はバス通り。いつも車の往来があるのに。
ほとんど通らない。
どこからか子どもの笑い声が聞こえる。
町内に響き渡る。
どの家庭も一緒だ。
子どもを安心させてあげないと。
親にとっては子どもの笑顔が1番の元気の源だ。
次の日の朝、まだ復旧せず。
朝から下では関電の車が作業を、すでに開始していた。
朝早くから復帰作業を。
ありがとうございます。
出勤前に、コンビニへ買い物に。
食料と氷を調達し、また階段を登って、すぐに職場へ。
その後、8時ごろには復旧したと連絡があり。
その日は暖かいお風呂に入れました。
冷蔵庫の中身も無事でした。
まだ私が小学生の頃、阪神淡路大震災が起こり、あの時は豊中市に住んでおりましたのでかなり揺れました。
初めて経験する揺れの中、私は飛び起きました。すぐに横で寝てる兄を起こしましたが、どうしたらいいかわからず。
すると、大きな揺れで本棚の本が落ちてくる、ガラスが割れる中、父がいち早く私達の部屋に駆けつけてくれたことを思い出しました。
家族を守る
普段の生活
暖かいお風呂
電気のある生活
ボタン1つでなんでもできる便利な生活
ありがたい。有難い。有ることが難しい。
難が有る。
対して、無難とは難が無い。
どちらがいいのか…
悲しい事は少ない方がいいけど…
難が有るから、今の当たり前に感じる生活を改めて見直す事ができる。
自分の生き方を見直す事ができる。
今出来ることを精一杯やる。
やるべき事を精一杯やる。
周りの人に感謝して生きていかなければ。
地震の事から書くと長いけど、とりあえず記録の意味も兼ねてブログに残しておきます
Posted at 2018/09/09 23:57:32 | |
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