今年最後は「ドリーム」で。
ホンダドリームCB750Four
排気量736cc
最高出力は67ps
エンジンは空冷4気筒のOHC。
当時の価格で38万円以上は、同じホンダの軽自動車N360(31万円)よりも高価でした。
大卒初任給が1万円ほどの時代のお話。
このバイク、当初は輸出をメインで考えられていました。
当時はCB450などが輸出されていましたが、外人は基本大柄で、やはり小さなバイクはコーナーなどでの安定感に欠ける。
また英国の当時のバイクメーカー(トライアンフやノートン)は500cc以上の排気量が当たり前になっておりました。
つまり450では商品として魅力に欠けていたわけですね。
そこで、それ以上の、英国の650とかを越えるバイクを作ろうと750ccで開発スタート。
エンジンは実は、DOHCでという案もあったようです、レーサーなどでは250ccの6気筒DOHCを作っていたので。
しかし市販車にはそこまでは要らないだろうと、また当時の技術で耐久性を考えた結果OHCで決定。
そして開発終了でモーターショーに出す直前まで、フロントブレーキをドラムにするかディスクにするかでかなり悩んだそうです。
結局、本田宗一郎の「鶴のひと声」でディスクで行くことが決定したとのことです。これは市販車初の試みでした。
当時としてはこの馬力は破格の出力で、市販車で初めてノーマルで200kmをオーバーしたバイクでもあります。
ただ、この頃はまだ大型免許などの区分も無く、普通自動車免許を取ればバイクの免許もセットでついてくる時代。
当然乗りこなせ無くて事故も多く、後の大型二輪免許や排気量上限を作ってしまったのもこのバイクだったのです。
極初期(K0の7000番ぐらいまで)は砂型でクランクケースなどを作っていて、予想を越える受注で急遽金型に切り替えたのは有名なエピソードですね、砂型の初期型は希少で、中古市場でもかなり高価ですよ。
最終的にはK8型まで作られました。
これは…イジりたくないですね。
ノーマルの4本出しマフラー、結構いい音がするんですよ。
ちょっと乗った事もありますが(K2型のノーマル)、今の基準で考えると出力はマイルドな感じ、しかし重たいバイクでした。
後、ブレーキが甘い感じ。まあ、今と当時を比べるのは愚問なんですが。
いいバイクです。
しかし中古市場ではかなり高騰していますね。
では、来年もよろしく。
ブログ一覧 |
バイク | クルマ
Posted at
2012/12/31 17:43:21