久々にカワサ菌、ギリシャ神話に登場するアキレスの愛馬の名前を冠したバイク。
御唱和願います。
Xanthus!! Xeno Attack!!(ザンザス!!ゼノアタック!!)ZODIア…この先は止めておきましょうか。
【Kawasaki XANTHUS】
「カワサキ ザンザス」です。1990年代、同社のゼファーが先鞭を付けた、世はまさにネイキッド時代(┣゙ンッ!!)。
1992年デビュー、ゼファーの次を…次は速いのにしようぜ!!250で「バリオス」を出したし(これは売れた)、次の400もお馬の名前で!!と考えたのか、同時期のZXR400のエンジンを使って…ある意味「でっち上げ」ましたw。
ではスペック。
水冷4ストロークDOHC直列4気筒398cc、最高出力は53psです。
母体となったZXR400より馬力は落ちていますが(59ps)、カムプロフィールの変更、エキゾーストパイプの1と4、2と3を連結、中低速域でのトルクを重視したセッティングとし、加速命!!のバイクに仕上がっています。カワサ菌がこのバイクで目指した物、それは「500SSマッハ」のような鬼加速を4サイクルで実現することだったのです。さらにピストンを冷やすためにオイルジェットクーリングを追加したり(スズ菌か!!w)と耐久性にも(一応)気を使ってみたり…。
その結果、0-100km/hで5秒を下回り、0-400mでは12秒台と同クラスの他車種よりも(加速だけは)上回る結果になりました。これ、同じエンジンのZXRより(加速だけは)速いのです。馬力は低いのに。尚、ギア比なども見直されているそうです。でっち上げたと書きましたが、本気だったようです。
そして、この特徴的なスタイル(画像)。全体的にはバリオスを踏襲していますが、異形角型のヘッドライトや、片側2本出しのマフラーなど、個性的なスタイルですね。この形、コレがデビューした翌年にドゥカティモンスターがデビューしているのですが、そう、いわゆる「ストリートファイター」を先取りしていたとも言えるかと。カワサ菌は全くそのつもりは無かった模様、むしろマッハを再現したと言い張りましたから。
販売面では最終の1995年で2605台…売れていませんね。この時代にはまだスタイルが奇抜すぎた、未来に生きすぎたんだ…。中古は極上で42万あたりと、まあお求めやすいバイクかと。
早すぎたストリートファイター、それがこのザンザスでした。
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Posted at
2015/11/28 21:31:18