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イイね!
2016年10月25日

好きな車(^w^)

今回は市販はされなかった車です。しかし、スーパーカーブーマーなら解るあの国産車を。
今回のメーカーは「童夢」です。

いや、それは大友克洋のほう・・・(^o^;)

【童夢―零】
「ドウム―ゼロ」です。

この車は1975年に、レーシングカー・コンストラクターであった「林みのる」氏が、世界に通用する純国産スポーツカーを作ろうと、自宅でプロジェクトを立ち上げたのが始まり。資金面はみのる氏の従兄弟に「林将一」氏が居まして、この方はあの有名なアルミホイール会社である「ハヤシレーシング」

これですね、今も健在な会社で、国産旧車によく似合うホイールですよ。
これとワタナベエイトスポーク

この二つは国産旧車に似合うホイールの二大巨頭かと。

将一氏はこのハヤシレーシングの代表で、丁度この頃このホイールが売れて、その資金をみのる氏のこのプロジェクトに投資したのです。
作業は途中から上記のハヤシレーシングの工場で行われ、1976年からスタイリング研究(あの、由良拓也氏も関わっています)、デザイン決定、製作開始とそれこそ昼夜を問わない作業が約1年続き・・・奥さんに逃げられたスタッフが4人も出たとか(^_^;)。
1978年、遂に完成しその年のジュネーブショーで発表されました。

ジュネーブでの評判も上々で、この時点で20台の予約の申込み(全て海外から)があったそうです。無論、その時点での受注はしなかったそうですが。
さて、そのスペックですが。
ボディタイプ 2ドアクーペ
水冷直列6気筒SOHC、排気量2800cc、最高出力は145馬力でした。
この頃の直6で2800といえば、そう、この零は当時の日産の「L28」をそのまま搭載していたのです。まず、デザインありきな車なので、チューンアップは施されていません。そこまでやる資金力は無かったとも。ただ、車重は920kg程なので極端に遅い車というわけでは無かったとか(けして速いわけでも無いのですが)。ダブルウィッシュボーンの前後足回りでコーナリングは良かったそうで、感覚的には当時のロータスに近かったとのこと。
その後、市販へ向けて走行テストや、当時の運輸省(現、国土交通省)に認可を得るべくかけあったりとかしていましたが、市販を視野に入れていたので当時の法規に沿ってちゃんと作っていたのに、運輸省は申請すら受け付けない「門前払い」な態度だったそうです、よって市販化は難航。
尚、予定市販価格は「1000万円」だったとか。
そこで、アメリカで認可を取って輸入車として販売しようと「DOME USA」を立ち上げ、市販前提の「童夢P-2」の製作に取りかかりました。

これがP-2、アメリカの法規に合わせるべくバンパーの大型化やライトの位置変更などが施されています。しかし、結局市販はされませんでした。
理由は、このスタイリングのままだと熱対策が大変で、オーバーヒートを起こしたからとか、まあ、でも、一番の理由は・・・。
「作らなくても莫大なロイヤリティを得たから」
これが一番の理由のようです、スーパーカーブームとしては末期でしたが、ミニカーやらオモチャやらが爆発的に売れて、10億単位のロイヤリティ収入があったそうです。私もミニカーを持っていましたw。
で、そのオモチャ会社からも「新しい車を作って!!」と言われ、じゃあ次もスポーツカーでは面白くないからレーシングカーを作ろう!!となり。

その資金は「童夢-零RLフォード」というレーシングカーになり、ル・マン24時間に出場、これにより童夢-零の市販プロジェクトは凍結されました。
その後、童夢はレース中心の活動となり、市販車はもうやらないと思われていましたが、

ジオット・キャスピタで協力、今度こそ市販化か?と思われましたがバブルが弾けちまった1989年の夜と(-_-;)。
ワコール(ジオットはワコールの子会社でした)がスポンサーで、エンジンはスバル製のあの悪夢のF-1用エンジン(実質スバルが騙されたヤツ)、水平対向12気筒DOHC5バルブ、3500ccエンジンを搭載した真のスーパーカーになるはずだったんですけどね。キャスピタは現在日本自動車博物館にくろがねと共に収蔵されています。

市販されていませんから、中古は当然ありませんね(^_^;)。

たった1台しかない零は現在も健在です。ただしエンジンは壊れていて不動車とのこと。
P-2は数台作られ、1台だけが実動、現在は童夢の風洞施設「風流舎」内の倉庫に保管されているそうです。
現在でも大きなカーイベントに、ごく稀に展示されている事がありますよ。



零も復活させて欲しいな、エンジンは日産L28ですよね、ならば取り敢えず28改3.1へボアアップの定番メニュー、ツインターボを装着、勿論キャブターボで。あれ?、これって・・・。

「悪魔の零」を作るためには「地獄のチューナー」ををつれて来ないと・・・クックックッ(^_^;)
ブログ一覧 | 好きな車
Posted at 2016/10/25 22:19:23

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この記事へのコメント

2016年10月25日 22:43
こんばんは〜(^-^)/

私もオモチャや消しゴムを持っていましたね。
ペッチャンコでカッコ良かったですね(^-^)
見た事もありませんでしたが、市販されていなかった事も知りませんでした。
由良拓也さんと零でコーヒーのCMに出ていなかったですか?
良いデザインたな〜と思っていましたが、それだけだったんですね(^_^;)
コメントへの返答
2016年10月25日 23:13
こんばんは。結局市販して販売するより版権収入で儲かってしまったと。爆発的に売れたそうですから。さすがに実物は見たことがありませんが、案外小柄な車だそうですよ。今より制限が厳しかったし、ましてバックヤードビルダーには現在も理解を示さないのが頭の固い日本のお役人様ですからね。だから、本来自分で作れば安く購入できる、ケータハムなどのキットカーには今現在も認可は降りませんからね。
確かにそれだけ、ですが、日本もカーデザインでこれだけの事が出来るということを世界に示したのは功績だと思います。予約を希望したのは当時の海外セレブばかりだったそうです。コーヒーは・・・別のレーシングカーだったような?。
2016年10月25日 23:24
こんばんは。
懐かしいですね、童夢‐零。
版権収入だけでそんなに儲かっちゃったんですね。むしろ市販しなくて良かったかも…。
プラモもありましたね、フジミの1/24とか。私は童夢‐零がプリントされた下敷き使ってました。
コメントへの返答
2016年10月25日 23:34
こんばんは、むしろ市販が無かったのでプレミアム感が上がったという話も。版権収入がかなり莫大だったそうです。プラモデルもありましたね。私は1/24のミニカーを持っていました。実際は、動力性能的にはたいした事の無い車だったそうですが。P-2ではターボ搭載も考えられたそうで。L28改ツインターボ600馬力の「悪魔の零」として復活させて欲しいかも、ミッドナイトブルーに塗り替えてw。

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