今日は8月19日。
書かねばなりますまい!!w。
なんにしようかなぁ~、ハードなのにしようか、では、ドイッチェはバイエルンの「鉄の軍馬」を。
【BMW R75】
はい、もう筋金入りの「軍用サイドカー」ですね。
1941~1944の間生産(つまりナチスドイツ時代、第二次大戦の間)。
スペックは水平対向空冷のOHVで2気筒、排気量745ccで26馬力です。最高時速は95km…重たいから(^^;)。
だいぶ前に書いた、ロシアの「ウラル」の元になったバイクがこれですね。
よって、これも側車の部分の車輪も駆動輪であります。
ドライブシャフトで後輪とつながっており、つまり二輪駆動をします。
走破性はなかなか高いとか。
このバイクには、他にも特殊な装備(というか工夫)が施されています。
例えば、エアクリーナーは燃料タンクの上にあり、マフラーも極端に上方へ折れ曲がった形状をしています。
それは何故か、マフラーの高さまでなら水に入って渡河(川を渡ること)をする事が可能なんですよ。
また、マフラーの下部側面から排気ガス取り出す管をつけて、さらにホースを繋いで手元を暖める事も可能。
つまり排気ガス(熱)でハンドウォーマーを…ちょっと熱そうな(^^;)。
そしてギアチェンジ、燃料タンク側面のレバーと、足下のレバーの両方で任意に行うことができます。つまり戦場で足や手どちらかを怪我をしても大丈夫って事かな。
と、このように正に「戦いぬくための工夫」が隅々まで施された「軍馬」、それがこのBMW R75なのです。
リアサスペンションはリジット(固定)、側車をドライブシャフトで駆動させるために、あまり動かせませんからね…。
それを補うためにシートにスプリングがついています。側車(サイドカー)にはある程度は衝撃を吸収するサスペンションが、バイクとの接合部などにあります。
このあたりの空冷のRシリーズは、エンジン構造も比較的にシンプルで頑丈。
これでフランスを、極寒や泥濘のロシアを、そして北アフリカを駆け抜けた本物の鉄の軍馬です。
ロシアの他に、中国でも「長江」という名でコピー品が生産されていました。
これらも軍用サイドカーとして活躍していますね。
MG34機関銃や、MG42機関銃(どちらも7.92mm)などを側車の前に装着して、偵察などに使われたり、伝令として走っていました。
さすがに現存車両は少ないですが。日本にも数台居る模様。
Posted at 2014/08/19 22:23:09 | |
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