今回はエゲレス。裏庭工房(バックヤードビルダー)で、ある意味でっち上げた車を。
【MINI MARCOS GT】
「ミニ マーコスGT」です。
まずは、マーコスってどんなメーカー?から。
1959年にジェム・マーシュ(英国ナショナルフォーミュラーチャンプ)と、フランク・コスティンの2人により設立されたイギリスの自動車メーカーで、社名はマーシュのMarとコスティンのCosを合わせてMarcosとなりました。
「マーコスGT」など色々と手掛けています。
で、ある日のこと。ディジー・アディコットという人が居まして、ディジー・アディコット・レーシング・チームというのを作っていたんですが。彼のレーシング・チームはミニをベースにしたレーサーを使っていて。そのディジーさんがジェムさんに「あんたの所でも、ミニをベースにしたスポーツカーを造らないか?」と持ちかけたのが始まり。
しかし、ジェムさんは最初は乗り気ではなかった、なぜならミニベースでも色々と計算したら、とんでもなく高価な車になってしまう。こんなのは売れないよと消極的でした。
でも、ジェムさんは更に考えた。ボディーはFRP一体型のものを作ればなんとかなるかもしれないと。つまり、ドンガラ(車体)を造り、ミニ(基本的にはBMCミニ)の廃車からエンジンやシャシーを引っ張ってきて「被せてしまえばいい」と考えたわけですね。
尚、この車体、FRPの他にベニヤ板も使われてます( ̄□ ̄;)!!。
一応、基本的なスペック。
水冷直列4気筒OHV、排気量998cc、最高出力は45psです。
何故基本的なのか?、ミニも色々なのがいますよね、実質着せ替えボディみたいな感じですから、それこそクーパーがベースとかも可能なのです。つまりエンジンはそのベース次第ということですね。
尚、この車(ボディー)のデザインはマルコム ニューウェルさん
、この人はあの「ACコブラ」のデザインもこの後で手掛ける事になるのです。これはなるほどと思いました。ミニマーコスのテール回りを見ると、シェルビーコブラのデイトナクーペに似ているんです。見比べるとよくわかりますよ。
販売方法も変わっていて、ボディーのみを販売して「後はミニの廃車をその辺から拾ってきて、自分でやってね」のステージ1から、完全に組み上げられたステージ5まであったそうです。
レースにも参戦していて、あのル・マンに無謀にも出場、ちゃんと完走を果たしています(順位は最下位でしたが)。
あのアレックス(アレック?) イシゴニス氏(ミニの産みの親)は、このミニマーコスにかなり難色をしめしたそうですが、このル・マン出場で批判を止めたとか。
中古市場は・・・ピンキリと申しましょうか。でも、下で250万あたり、上は450万あたりと幅が広すぎでした。
ボディーにベニヤ板を使っているような車体ですから、維持管理はかなり厳しいし、信頼性?、何ですかそれ?状態だそうですが、醜いとも可愛いとも形容されるこのスタイル、私は好きですね。
所有するなら水色にオレンジラインのGulf(ガルフ)カラーにして、なんちゃってフォードGT風にしたいです。
Posted at 2016/02/20 00:11:56 | |
トラックバック(0) |
好きな車